斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

3月14日の議員協議会から

2018-03-18 23:31:00 | 議会・議員
14日(水)は予算特別委員会開催前の9時から議員協議会が開かれ、
「ニセコ町ふるさとづくり寄付条例」の一部改正案の中のNo(10)
~その他まちづくりに関する事業及び町長が特に指定する事業~
について議会は再度町長に説明を求めました。
   
この部分に関しては事前に協議を行い、議会で審議・審査を受ける
ことを町長に確認しました。
ここまで議会が拘るのは“(これ以上)町長に勝手なことはさせないぞ”
という布石を置くことにあります。

予算特別委員会終了後再びこの改正案を巡って議員協議会が開かれ、
結果:町長が「議会に事前に説明し、審査を受ける」約束をしたことで
今回はこの改正案を通すことになりました。

3月議会定例会一般質問

2018-03-18 19:33:38 | 議員活動
一般質問は3月13日(火)に行われました。
議員8名から16件の一般質問が行われました。

私が提出した一般質問5件は9日(金)の議会運営委員会で審査
された結果、総て質問できることになりました。

1件目「学校給食費無料化の実施について」  町長 教育長

全国では学校給食費の無料化に向けて今、自治体の取り組みが大きく
広がってきています。2017年4月現在1741自治体の4分の1に当たる
442自治体が給食費の全額補助、半額補助、一部補助を実施しています。

現在ニセコ町では学校の給食費はその食材費を保護者が負担していますが、
給食も食育の観点から義務教育の大事な一環であると考えます。
給食費の無料化は子育て支援対策として医療費の無料化と共に実施する
自治体が増えてきております。

ニセコ町は近年子どもの数は増えてきており、次代を担う子どもたちの
育成のために小中高校生の給食費の無料化の実施は重要な子育て支援策
になると共に、今後も若い世代の定住や転入の効果が期待できることに
なると思います。是非とも給食費の無料化を実現して欲しいと思います。
町長・教育長の所見を伺います。

2件目「新庁舎内に『こども食堂』を」 町長 教育長

今、「こども食堂」が全国に広がっています。「こども食堂」とは
「子どもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」です。
去る3月3日(土)「広がれ、こども食堂の輪in 札幌・道央
『子どもの居場所を考える』」フォーラムが札幌で開催されました。

この「子ども食堂」は貧困家庭や孤食の子どもたちに安心して食事が
できる場所を提供しようと始まった取り組みですが、食事の提供を
きっかけに、高齢者を始めとして地域の大人や多年齢の子との交流等
により地域のコミュニティとして、子どもやその親の居場所、地域と
つながる場所として交流していくなかで、子どもの課題のみならず
様々な町の問題が把握され、必要なそれぞれの支援につながって行く
ことが期待されます。既に全国で「子ども食堂」の取り組みが始まって
います。その「子ども食堂」を新庁舎に開設することは未来を担う
子どもたちのためにもまた高齢者のためにも必要な居場所と考えますが、
この「子ども食堂」について町長・教育長の見解を伺います。

3件目「ニセコ高校への新年度出願数について」 教育長

去る2月15日の北海道新聞によりますとニセコ高校の募集人員40人に
対して出願者数は45人とありました。少子化の中でニセコ高校への
出願者数が募集人員を超えたことは大変喜ばしいニュースです。
しかしながら一方で次のような課題も懸念されています。そこで以下
の点について教育長に伺います。
お答えできる範囲で結構です。

①出願者数がかつてこれまでにない募集人員を超えた要因はなにか。
②定員数を超えた出願者の取り扱いについて
③通学圏外からの入学希望者の割合は
④町外からの入学生徒の寄宿先について
 ― 寮に入れない生徒がある場合の対応策は ―
⑤新入学生の受け入れ態勢について
⑥今後継続的に募集人員確保のための対策は

4件目「平昌五輪への視察団派遣について」 教育長

平昌五輪への視察団の派遣について伺います。
①平昌オリンピック・パラリンピックへ派遣された視察団の旅費
 約700万円の事業費の内訳について
②視察者の人選・人数・日数はどのようにして決められたのか
③オリンピックへ派遣された関係者全員一人一人から視察の報告を
 聞きたい
という要望が町民の方々から寄せられていますが、この件について
町長の見解を伺います。

5件目 これからの雪対策について  町長

道内でも幌加内町、倶知安町につづく第三の豪雪地帯であるニセコ町は
約半年近くの間雪と共に過ごします。
倶知安町には「倶知安町みんなで親しむ雪条例」があります。
その目的は「町民みんなが雪に親しみ、雪による生活の支障を克服して
雪を資源として積極的に活用する施策の基本となる事項を定めることにより、
雪対策の総合的な推進を図り、もって町民生活の向上と活力あるまちづくり
に寄与することを目的とする。」とあります。

ニセコ町もこの「雪条例」の精神に倣い、「雪」とは何か、「雪」とはどう
いうものか“、「雪」に対する①親雪 ②利雪 ③克雪 の三つを柱に町と
町民が普段から話し合いをもっていく必要があるのではないかと考えます。

ニセコ町は年々国内外を問わず移住者が増えてきています。「雪」について
よく知らないまま「雪」の魅力にあこがれてニセコの地を選んで移住して
くる方々もおります。入植当初から代々住みつづけてきた先住民の方々も
移住してきた新住民の方々も「雪」への見方を改めて検証し、改善策を一歩
でも進めていくことが今後の「雪」対策への課題と考えますが、町長の見解
を伺います。

以上です。

町長・教育長の答弁、私の再質問については後日お知らせしたいと思います。







3月12日の議員協議会について

2018-03-18 16:07:06 | 議会・議員
16日(金)に議会が閉会しましたが、議会中日の12日(月)
9時から議員協議会が開かれ、4件について説明員から説明と
報告がありました。

1件目は「ニセコ高校屋内体育館耐震改修工事について」
菊地教育長、加藤学校教育課長から説明がありました。
ニセコ高校の屋内体育館は1966年(昭和41年)竣工して以来51年が
経過し、2013年(平成25年)から老朽化対策と耐震化の再整備の検討が
始まりました。当初の耐震診断時の概算工事費は1億5千万円でしたが、
2015年(平成27年)に基本設計概算の事業費は2億4千100万円に増額し、
さらに2018年(平成30年)予算案計上額は2億7千6百10万3千円
になりました。
この事業費の主な財源は過疎対策事業債からの起債2億2千4百30万円と
社会資本整備総合交付金からの5千百73万7千円です。
一般財源は6万6千円となっています。前と比べ大きく変わった所は過疎債
からの起債が1億5千万円から2億2千4百30万円になったことと、一般財源
3千4百万円が6万6千円に変わったことです。
コスト削減、総工費圧縮の検討内容が示されましたが、理解して判断するのは
極めて難しいと思っています。これも初めから“ありき”ではないのか??
例えば自分の家を建てる場合、何が何でも2千万以上は出せない、お金が
どうしてもそれ以上工面できない、何とかこの金額内で建てて欲しいと交渉を
重ねて頼むことで希望どおりには行かなくても何とかなることもあると思います
が、こうした公共建築物は不可能なのでしょうか。

工事は今年6月着工で12月完工とありますが、実質的に1年はかかる見込みです。
その間町総合体育館、町民センター、中学校体育館の利用を調整中です。
改修工事事業者は有限会社アーキシップ・アソシエイツです。

2件目「2026札幌オリンピック・パラリンピック招致関連・招致に関する最近の
状況報告」は佐藤町民学習課長から報告がありました。
2018冬季平昌オリンピック大会視察報告書はA4サイズで20ページに渡り76枚の
カラー写真が掲載されて大変見やすく立派なものです。
これは特別職チームのみの報告で片山町長、高橋議長、佐藤課長の3人の視察報告書
です。他のチームの報告書はこれからです。

視察の成果は札幌オリンピック・パラリンピック招致に関して、IOC委員、JOC委員
に広くアピールできたこと、アルペン会場がニセコで総て行われることのメリット、
リゾート地ニセコの魅力を伝えることができたことのようです。

ただこのオリンピック・パラリンピックの競技の一つがニセコで開催される
ことへの町民の理解がどこまで進んでいるのか疑問です。“初めにオリンピック
ありき”でどんどん進めているように見えます。果たして町民のみなさんへの
理解が得られるのか今は何とも言えません。どれだけの経費がかかるのか、
どこからそれが出せるのか、確り見ていかなければならないと思います。

町民のみなさんの理解と協力あってのオリンピック開催ですから、まずは町民の
みなさんへの情報提供、説明責任―その経過、内容、効果等のプロセスを説明すること、
つまり町民のみなさんへこの事業の内容を具体的に説明する義務があると思います。
確かに議会には説明をしています。その結果9月議会でこの事業費を承認しました。
しかし町は議会と同様に町民のみなさんへも内容を説明する責任があったと思います。

2017年11月30日の道新に「平昌五輪に視察団―ニセコ町は700万円」と記事が載り、
町民が騒然となったことも事実です。町民のみなさんとの情報共有がされていなかっ
たことになります。

3月14日(水)の北海道新聞の“議会だより”に
「五輪視察『報告会』開催」という記事が載っていました。
3月13日(火)に一般質問が行われ、私はその中で
「平昌五輪への視察団派遣について」質問しました。
①平昌五輪へ派遣された視察団の旅費約700万円の事業費の内訳
②視察者の人選、人数、日数はどのようにして決めたのか
③オリンピックへ派遣された関係者全員一人一人から視察の報告を聞きたい
町民のみなさんから寄せられた声を届けました。
以上の件について菊地教育長は以下のように答弁しています。
「視察の成果は町民向けの『まちづくり講座』で報告するとともに広報誌や
ホームページで可能な限り公表したい」報告会は4月中に開催を目指す」と
ありました。町民のみなさんはぜひ参加して頂きたいと思っています。
そして質問や意見をどんどん出していただきたいと思っています。

3件目は「非常勤の特別職の職員(農地委員)に対する報酬・費用弁償支給
条例の一部改正」で福村農業委員会事務局長と山口係長から説明を受けました。
これはニセコ町の日額報酬支払方法と国の方針との間で乖離があり、その
調整をはかることが必要なため条例改正を行うものです。

4件目は「新庁舎建築基本設計について」
黒瀧総務課参事、北野庁舎整備係長、田中職員、アトリエブンクさんから2人
の5人が出席しました。
現在庁舎玄関の内側に新庁舎の模型とA3 サイズで98ページの分厚い
「ニセコ町役場新庁舎建設基本設計 説明書(案)が置かれています。
手に取ってご覧になってみて下さい。しかし一般の方は説明がないと分かり
にくいところもあると思います。私は何度も説明を受けていますが、???
たくさんあります。わからないところは総務課にどんどんお聞きになって下さい。

面積は3770㎡、24億と膨れ上がっているので、どのようにして面積3,000㎡
20億まで絞り込められるかというところです。
どれもこれも予算内では収まらないケースが多いようです。

このあとお昼を挟んで午後2時半ごろまで、ふるさと寄付条例の(10)
について集中協議が行われ、山本企画環境課長、齊藤係長から説明を受け
ました。

ニセコ町ふるさと寄付条例の改正案
(10)その他まちづくりに関する事業及び町長が特に指定する事業
を巡って、クラウドファンデイングになるのか、寄付を受ける側と
寄付を要求する側との関係について等々、堂々巡りの議論が続きました。
「寄付」の在り方について、もっとシンプルに原点に返って、考える
べきではないかと考えています。
私はこの条例改正の内容に賛成ではありません。全面改正して欲しい
と思っています。意見は言いました。しかし議会の流れとして誰一人として
町が新たに用意した改正条例案については(10)以外、問題はないとして
受け入れる方向です。結果的にこの条例案は採択されました。

「ふるさと寄付条例」を巡っては議員協議会で何度も同じ議論が繰り返され
てきました。議論されたことは結構なのですが、みなその本質を理解し合って
いるのか、条例改正に対して互いに交わされた情報が共有できているのか、
てんでばらばらの思い込みでワーワー言い合っているのか、共通認識が
できているのか疑問です。
ただ「お金」に目が眩むと後々良いことはないように思います。