この鉋も出して見ると 白いカビが生えている。 急いで布で拭き取る。 塗ってあった菜種油がカビの好物なのかも知れない。 まあ多分カビの胞子が飛んで居るんだろうと思う。 さて刃を抜いて研ぎ直した。 割りと厚い刃なので鎬面も広く研ぎ易い。 もう少し時間を掛けて研ぎ直した方が良いと思うが 止めて削って見た。 まあ普通の切れ味だろうか。 それ程引きも軽くは無いが そこそこ艶も有る。 龍の掘りの鉋もなかなか良いでは無いか。 結構重いので 長く削らず 早速 引出に仕舞う。 台の狂いもそれ程無い様だ。 まだ試し削りは続く。
この鉋はコレクションの初期の物だろうと思う。 多分東郷神社骨董市が有った頃の物だろう。 比較的良く切れたと言う記憶が有る。 今回も研ぎ直して 削って見る。 比較的薄く削れる様だ。 それ程引きは軽く無いが 特に刃口に粉が溜まる事も無い。 まあこんな物だろう。 自分の持ってる鉋の中では良い方だろう。 何度か削り 満足すると すぐに刃を少し引っ込めて 引出に仕舞う。 刃は引っ込めなくて良いと言う人も居る。 だが万一 刃が出て居て硬い物に当り 傷が付くと困るので 引っ込めて居る。 それと手垢やカビを拭き取り 刃にOILを塗り 錆を防止するのも こうして試し削りする目的の一つで有る。 まだ暑いが 季節は進み 少し湿度も下がって来た様だ。 (試し削り兼用手入れはまだ続く) 毎度毎度 代り映えのしない写真で退屈だろうが 我慢願いたい。