銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地 cali cari にて「ナンの食べ放題」をいただきます

2007-04-09 14:34:23 | 銀座・築地 カレー

良いお店、そうでないお店の判断基準は
人それぞれだと言うことは言うまでもないが、
料理の味という誰もが最優先しそうなこと以外では
トラブル時の対応やクレームの対応が
非の打ち所のないお店も挙げられるのだろう。

今日はそんなお店のひとつ。

インド料理屋さんのcali cariだ。



場所は先日ご紹介したさとうステーキの程近く。
京橋郵便局の裏手あたりにその店はある。

いったいどんなトラブルがあったかと言うと
私は以前このお店で店員さんに
カレーをぶっかけられてしまったのだ。

ぶっかけられるという表現は少々大げさなのだが
事件の真相は食器を下げる際のカレーまみれのスプーンを
ワイシャツに落とされてしまったというもの。



入口を入ると地下へ続く妖しい階段が・・・


その際のオーナーの対応が気持ち良く
私好みな食べ放題も手伝って
ちょくちょく伺わせていただいている。

特に感心したのが、
ものの2分でオーナーが謝りにくる
お店の行き届いた教育。

たま~にインド人の女性店員が
日本人女性スタッフを怒って
叩いたりしているのは感心しないが
やらかしてしまったらすぐに報告する。

これが簡単なことのようで
なかなか徹底できるお店は少ない。



このお店は地下1階がビュッフェ形式の食べ放題。
地下2階が普通にオーダーする仕組み。

地下1階、2階は6mの吹き抜けで
古城を思わせる豪勢なシャンデリアが
独特の存在感を放っている。

頭の中身はいつまでも子供な殿方などは
映画さながらにシャンデリアに
飛び乗りたくなるのではないだろうか?

もちろん言いだしっぺもその一人なのだが・・・



薄暗~い店内をランプがさらに妖艶にしている。

トラブルの続きなのだが、
さすがにカレーをワイシャツにこぼしてしまうと
サラリーマン的には業務もおぼつかないのだが、
飯代タダ+クリーニング代だと
封筒に入った千円札と名刺を渡され

「クリーニングで落ちなければ
 弁償しますので遠慮なく言ってください。」ときた。

普通に考えてたとえ1万円を支払ったとしても
リピートしてもらったりお店の評判を落とさないことの方が
よっぽど後々のお店のためには良いのだが、
瞬時に計算づくでこういった対応はなかなかできない。

純粋に客のことを考えているオーナーが
素で謝った対応が男前だっただけなのだ。



食事の方は当然のように
喰い倒れ式のビュッフェを選択した。

こちらのお店のビュッフェは
3種類のカレーとナン、サフランライス、
サラダ、ラッシーが食べ放題というもの。

お米と野菜はオーナーのお父上が
筑後平野で作られているとのこと。



最初にサフランライスで壁を作り
キーマカレーと卵と野菜のカレーをいただいた。

キーマカレーは固定メニューではないだろうか?

今まで私が伺った際には必ず、
3種のうちの1つにあげられていた。

旨い。

辛さは控え目ながら香辛料はたっぷりと使われている。



ナンは焼きたてを狙って取りに行くのが良い。

おいおい甚平。
お前取りすぎだろうそのナンの量は・・・
と聞こえてきそうだが、

黙らっしゃい!ではなく、
これを3人で摘ませていただいたのだ。悪しからず。



ナンでカレーを食べたあとに
3種のうちのもう1種類(忘れました)で
お腹を整えさせていただいた。

お味の方はまずまずのカレーを
気持ちよく食べさせてくれるお店。

皆さんもお試しあれ。

ご馳走様でした。

cali cari
〒104-0045
中央区築地4-3-11アクアビルB1
℡03-3545-4877
11:30~15:30(L.O.15:00) 
18:00~23:00(L.O.22:00) 
日曜定休

カレー食べ放題 ¥1,200
(土・祝は¥1,500)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★★

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銀座 佐藤養助にて「稲庭うどん」をいただきます

2007-04-06 13:15:07 | 銀座・築地 蕎麦・うどん

久しぶりに風邪を引いてしまった。
しかも起き上がると立ってられないような
風邪は10年ぶりのできごとだ。

みなさんも寒暖の差の激しい季節の変わり目。
くれぐれもお体にはご自愛を・・・

今日は昨日、おとといと寝込んでしまった分
旨いもので英気を養おうと稲庭うどんの
有名店に行ってきた。



稲庭うどんの佐藤養助。

数年前に博多で食べた記憶もおぼろげなお店が
昨年末に銀座にオープンしたとのことなので
いつかいつかが今日のタイミングになった。

こちらのお店、お昼にはもれなく鶏めしが付いてくる。
合うか合わないかは疑問だが稲庭うどんにグリーンカレー
というキワモノメニューを大盛りで注文。



やってきたのがこちらの品々。

グリーンカレーに稲庭うどんをつけて食べるのだ。
一子相伝の技から生み出されたお饂飩の味はいかに・・・



美しい・・・

艶やかな容姿にうっとりとした
眼差しを投げかけていたが、
こいつで大盛りとは
ちょいと少ないのではないのかと
我に返ってしまった。



グリーンカレーを病み上がりの人間が
食べても良いのかと少々疑問に思ってしまうのだが
鼻のつまった現状に合って、
パンチの効いたものでないと
認識することができないだろうと
挑戦させていただいた。



レンゲで底を漁ってみると・・・

ごっそりと鶏肉が引っかかってきた。
さすがに饂飩の量が量だけに一安心。

そこそこお腹は満たされそうだ。

スープをなめてみると
グリーンカレー自体は
うどん屋さんにしては上出来の出来栄え。

饂飩に合うであろう確信を感じてしまった。



光り輝く饂飩の方は。

稲庭うどんなのでそれほどコシはない。
上品な饂飩の味が鼻から抜けて行くのだが
ここは好みの問題。

讃岐の方が私は好みなんだなぁと
あらためて感じてしまった。



饂飩をレンゲに落とし、
グリーンカレーに漬して飲み込む。

旨い。

予想通り、
グリーンカレーが上手に絡まりながらも
饂飩自体の芯は生きたままなとても良い按配だ。



漬物の燻製。

いぶりがっこが付いていた。
燻されたいい匂いの後に
漬物の柔らかな塩気が
後味をさっぱりと残してくれる。

出す店は少ないがこいつも旨い代物だ。



鶏飯は期待していたものとは程遠い分量で
おかわりにも数百円の値付けがされていて
チョウシ屋に走った方がよかろうと
自制させていただいた。

このグリーンカレー。

一度試してみる価値はありますぞ。

ご馳走様でした。

佐藤養助 銀座店
中央区銀座6-4-17出井本館1F
Tel03-6215-6211
11:30~15:00
17:00~02:00(土・日・祝は22:00まで)
不定休

グリーンカレー ¥1,250(大盛り¥150を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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築地 さとうにて「特選ステーキ」をいただきます

2007-04-03 18:20:20 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

ぬ、ぬう~。

めでたい日だというのに生憎の空模様。

この様子だとせっかくの桜の花びらも
すっかりと散ってしまうのだろう。



何がめでたいのかというと、
4月3日は私の誕生日。

今日の晩飯は自宅で大好物の
ピザを焼こうと決めていたので
がっつり御飯系のレパートリーの中から
久々に和牛懐石の「さとう」に行ってきた。

場所は京橋郵便局の真裏。



入口に着くと張り紙が目に付いた。

ランチメニューの中では一番安かった
¥1,260のサトウステーキが
3月いっぱいで無くなっていたのだ。

店の中でメニューを確認すると
ランチタイムの最低価格は
¥2,100に改められていたのだ。



以前は¥1,260、¥1,575と
なんとか手の出る価格帯が最低ラインだったのだが
店の空き具合といい敷居が高くなったのだ。

私はこれは正解だと思う。

¥1,260のさとうステーキを
あまり美味しくないと評判をたてられるよりは
¥2,100するけども美味しいとなった方が
随分と良いからだ。

美味しければの話だが・・・



2種類のおろしポン酢は
テーブルに着く前から備え付けられていた。

サラダは以前と変わらぬ品質。
まずまずだ。

奥で職人が入念にジャカードしていた。

肉の繊維を分断して焼き上がりを
柔らかく仕上げることができるのだが
やりすぎは肉汁を留めてくれずに大味になってしまう。

按配如何、腕の見せ所だ。



一揃えが出揃った。

付け合せのもやしには見覚えがある。
さとうステーキとの差は値段と肉質の
変化だけなのだろうか?

おろしポン酢は味がきつい。
塩胡椒をしてあるので
肉には何も付けずによさそうだ。



肉を口の中に放り込むと・・・

さとうステーキよりも柔らかい。
ただし三重・松坂牛なる中途半端な表記のお肉の方は
飛びっきりの旨さを兼ね備えているわけではなかった。

旨いお肉は自身から出た脂を身にまとって
さらに美味しくなるのだが・・・
文句があればお金を出しなさい
ということなのだろう。



アップでみるとジャカードされすぎて
空気によく触れて柔らかくはなっているが
脂が逃げてしまったように思えてならなかった。



お味噌汁は白味噌の甘味を引き出した
おそらくは昆布出汁でとったお味噌汁だろう。

こいつは旨かった。



ごはんおかわり放題なうえ、
食後にはコーヒーも付いてくるのだが
¥2,100という価格を考えると
¥2,000でもっと旨い松坂牛を
出してくれるお店を知っている。

ステーキ屋さんなので
チャンピオン牛の味で判断するべきなのだろうが
庶民はこれが精一杯。

ご馳走様でした。

築地さとう
〒104-0045
中央区築地4-2-9
℡03-3541-2929
11:30~14:30(L.O.14:00) 
17:30~22:00(L.O.21:00) 
日曜・祝日定休

特選ステーキ ¥2,100(おかわり無料)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

⇒廃盤の「さとうステーキ」はコチラ

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いつもはここで終わりなのだが
今日は誕生日ということで饒舌だ。

せっかくなのでお花見のお話でも。

先々週から先週にかけて
都合3回ほどお花見をさせていただいた。



一番印象に残った桜の樹がコチラ。

電線を掻き分けるように
大都会で爛漫と咲き乱れる姿が
非常に儚く美しかった。



こいつを見つけた場所は青山一丁目。

青山霊園の対角の公園と住宅街の境界線で
見事なまでの満開を堪能させていただいた。

とは言え私の体格は間違いなく
花より団子な代物だ。

記憶に残った桜が上記に対して
記録に残った酒宴の方が下記の写真だ。



↑ はたはた

平日の午後3時頃に花見でもとの声が
デスクの周辺でザワツキ始め、
3分後には築地の場外に買出しに向かっていた。

銀座の公園でする花見のために
七輪に炭を3kg。

はたはた、岩牡蠣、はまぐり、
スルメに片口イワシなどなど。

炙って喰えそうなものを
買い漁って酒宴を開始した。



通報されてもおかしくない
シチュエーションなのだが周りも日本人。

炭起しに多少苦戦したが
プチバーベキューな非日常感が
日頃の業務の疲れを癒してくれた。



この岩牡蠣が旨かった。

炙ってボスッと鈍い音がしたら
空気の逃げ道になった貝の切れ目に1円玉を突っ込む。

テコの原理で抉じ開けると
肉厚なプリプリの牡蠣が目の前に広がる。

まさに海のミルクの代名詞を
心から納得させてくれるような旨さが
口の中にジュワーッと広がる。

幸せ。

日本酒を2升ほど飲み干して
記録に残るお花見の方も閉宴へ。

炭は2kg以上残ってしまったのだが
銀座の公園で七輪焼き。

ご馳走様でした。

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銀座 三州屋にて「フライ盛り」をいただきます

2007-04-02 14:15:58 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

夜に何回かお邪魔しようとして
いつも満席で断念していたお店に行ってきた。

三州屋銀座店。

そう、新橋のSL口にある三州屋と
同じ系譜を辿るお店だ。

もともとは蒲田の本店から
弟子達がどんどん暖簾を分けていったお店だそうで
都内に同じ屋号のお店は多数存在するのだ。



場所は銀座の2丁目。
表通りから路地に1本入った奥にお店があるので
薄暗くなるとちょいと探すのが難しいのかもしれない。

カキフライがうまい旨いと聞いていたので
そいつを注文してみようかと思ったのだが、
フライ盛りなる何がのってくるのか
わくわくする方を選ばせていただいた。



厚手の白木のテーブルに
運び込まれたのが今日の昼食だ。

エビフライは誰が見ても明瞭なのだが、
海老の両翼のチョコンとしたやつは牡蠣だろうか?
また、謎の右端に映るフライはなんなんだろうか?



写真にはないが一緒に運ばれてきた
赤だしの味噌汁には目もくれず、
フライの中身を確認させていただいた。



右手の四角い物体は割ってみれば一目瞭然。

サーモンのフライだった。

衣の目が細かいフライの中に
油の温度を長くは浴びていない生きたタネが
口の中に放り込まれるのを
待ちわびていてくれた。

旨い。



エビフライの両脇は
期待の牡蠣フライではなかった・・・

帆立のフライが2つ、それと海老とサーモンのフライで
フライ盛りは構成されていたのだ。



昼飯処の多くでは
フライにキャベツの千切りはつきものなのだが、
こちらのお店、モモ缶やらりんごやらを和えたものを
お供として添えてくれている。

これが案外口直しに良い。

思った以上に甘さを感じず
フライを重く感じさせないのだ。



漬物自体は不可ではない及第のもので、
食べたことのない名物と言われる
鶏豆腐とやらを食べてみたくなるような昼食だった。

お店の風情、客層は今が旬な
新入社員研修にでも取り入れた方がよさそうな
日本を感じるお店なのであった。

ご馳走様でした。

三州屋銀座店
中央区銀座2-3-4
℡03-3564-2758
11:30 - 22:30
日曜定休

フライの盛り合わせ ¥1,000

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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