趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

雨→晴れ旅行記・1

2008-11-26 23:48:46 | Weblog
何日も前から天気予報の雨マークを恨めしく見つめ、迎えた当日。
朝起きて、雨が降ってない!
さ~いつまでもつか?と半信半疑のまま、両親と3人で出発。
自宅から、高速バスの停留所になっているインターまで、テクテクと歩きます。普段は電車での旅行が多いので、こういう旅は珍しい。
やってきたバスに乗り込み、いざ発車。
澄んだ朝の空気は、思ったほど寒くなく、バスの中はむしろ熱いくらい。その時点ではまだ、雨雲も準備中だったのか、走るバスの中からは、見頃は過ぎていたものの、両側の山々が紅葉に染まっているのがよく見えましたね。

途中のパーキングで一度休んだだけで、2時間半余りで岡山に到着。
駅前のメインストリート‘桃太郎大通り’にあるバス停で降車。その頃には、すでに雨が降り出していました。
これからまだ倉敷へ行くバスから下りて、JRで倉敷へ向かいます(苦笑)。だって、高速バスはこれからあちこちの停留所を回って倉敷まで走るので、すごく時間がかかる。それくらいなら、岡山でとっとと降りて、電車で倉敷へ行くほうが早いに決まってる(爆)。
できれば岡山駅でコインロッカーに荷物を入れたかったんですが、当日は祝日。さすがにどこも一杯で、倉敷のロッカーを探すことにして、ひとまず電車へ。

予想通り、あっという間に倉敷到着。しかし、雨はとうとう本降りに。
荷物をロッカーに放り込み、まずは昼食。雨で寒いので、あったかいものを食べようということになり、駅の隣の天満屋で、手打ちうどんを食べました。弾力があって、もちもちした食感が美味しいうどんで、みんな満足。お店を出ると、行列ができててびっくり。昼食時だったし、雨の日はみんなあったかいものが食べたくなるのよね~(笑)。

さあいよいよ倉敷散策。
雨が強くなってきていたので、美観地区までアーケードの下を通っていこう、ということで、えびす通りという商店街へ。
途中にあった駄菓子屋さんで、ちょっと寄り道(苦笑)。思わずおやつを購入。
商店街を出ると、目の前に阿智神社。せっかくなので、雨の中、えっちらおっちら登ることに。
正面の参道は、88段+61段+33段の階段があるということで、足の弱い母にはキツイので、脇から登りました。
登るにつれて、倉敷の町並みが見下ろせると同時に、雨もきつくなる・・・(苦笑)。
ただ、雨だからこそ登ってくる人も少なくて、静かな境内を歩くことができました。
この神社、飛鳥でも有名な東漢氏の祖先、阿知使主が渡来してきた時に、この地に古代日本庭園を造ったとされる場所だそうで、境内には大きな石がごろんごろんと配されてました。近寄ってもっとじっくり見たかったのは山々ですが、雨が激しくなってきて、両親が早く降りようと急かすものですから(苦笑)、残念ながらゆっくりできず。こういう時は、一人旅のほうが気楽なんですよね・・・(爆)。

神社の上から眺めた美観地区は、雨にもかかわらずものすごい人混み(笑)。雨を避けていそいそと降りてくると、確かに観光客がわんさかいました。やっぱり連休最後の日だなぁ。
母の目当ては大原美術館。西洋風の外観がすごく立派で、観光名所でもあり、もちろん観光客もわさわさ(苦笑)。
私自身は、西洋絵画より日本画が好きなのですけど、有名な画家の絵もたくさん揃った一大コレクションを、ぐる~りと眺めてきました。
印象派では、やはりモネの色使いが好き。強烈にバンと印象に残ったのは、佐伯祐三の絵でしょうか。
有名なエル・グレコの「受胎告知」も観てきました。ものすごい人だかりでしたけど(苦笑)。
現代アートはよくわかんない(苦笑)。
私としては、別館の日本画家の絵のほうが、何となくなじみやすく感じましたね。梅原龍三郎の富士山、岸田劉生の童女、満谷国四郎の風景画、が印象的でした。

一回りして出てくると、ちょっと雨が小降りに。
今のうちにちょっと歩こう、ということで、川沿いにぶらぶらと歩き始めました。目に留まったのが、郷土玩具館。昔懐かしのおもちゃ屋さん、かと思いきや、奥が博物館になってるとのことで、好奇心で覗いてみることに。
ちょっとした展示室かと思ったら、なんのなんの、壁際にびっしりと古い人形や郷土玩具が並んでいて、びっくりするほどのコレクション。さらに奥には土蔵が丸ごと展示室になっていて、そのおもちゃの数の多さに、家族3人でうわ~きゃ~と大騒ぎ(苦笑)。しかも、そんな奥まで覗きに入るお客さんは少ないようで、私たちの貸切状態でしたね。
特に父は、さっきの大原美術館よりも、このおもちゃの大群のほうがよほど興味を惹かれたらしく、嬉しそうにあっちをウロウロ、こっちをウロウロ。
並べ方も面白かったんですよね。凧なら凧ばっかりが天井に張り付き、だるまならだるまばっかりがガラスケースにびっしり。お面がずら~っと並べば、雛人形がだーっと。北海道から沖縄までの郷土玩具が順番に並んでたり。毎年の年賀切手のデザインに使われている、干支人形の本物が、切手と一緒に飾ってあったり。
江戸時代くらいの古いものから、現在も作られている郷土人形まで、よくまぁこれだけ集めたものです。

おもちゃをたっぷりと眺めて堪能してから、再び外へ。
さすがに土蔵の展示室は寒く、体が冷えてきたので、あったかい飲み物を飲もう、ということで、引き返して大原美術館の隣にある喫茶店「エル・グレコ」へ。
ここは母が若い頃に友達とお茶をした思い出の場所だそうで、当時からまったく変わったいないとのこと。老舗の洋風喫茶です。
シンプルに、父はコーヒー、母と私はミルクティー、そして‘かすていら’を半分こ(笑)。
ゆったり休憩して、少し体もあったまったところで、最終目的地の旧家大橋邸へ向かいました。


コメント
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