さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今晩のさっちゃんは眠気の方がまさって、夕食には全く手を付けませんでした

2020-08-08 23:50:18 | 食事・食器
3連休の初日だというのに、僕は何をするでもなく明日以降何をしようとか計画を立てるでもなく、ただぼお~っと過ごしました。
もちろん、土日月が3連休なのは我が家では毎週のことなんですがね。
山歩きをしようにも、昔のように標高が高かったり、雪渓が残っていたり、清冽な沢の流れを遡ったり出来るわけではありません。
歩く山は標高が数百メートル以下の、下界ともさほど気温の違わない低山。
せめて、奥多摩の沢の平らかな流れの部分をパシャパシャと沢歩きしたいものですが、僕の気持ちがまだまだ後ろ向きなんです。

そんな気持ちの中、今朝は5時台に僕もさっちゃんも目は覚めました。
その後、6時台、7時台、8時台とうつらうつらの時を貪って、本当に再びの深い眠りに入ってしまいました。
しっかりと目覚めたのが11時過ぎ。
EテレのサイエンスZEROでペテルギウスの超新星爆発について放送していましたから、ついつい見続けてしまいました。
そんなこともあって、朝食(昼食だ!)は12時過ぎてから。

午後のひと時もさっちゃんとの兼ね合いの中でウダウダと時間は進んで行きました。
僕自身がやりたいことも当然あるわけですが、それに没頭はさせてもらえません。
さっちゃんは僕のすぐそばで僕に対して何やら喋り続けていることが多いですし、自分のことが無視されていると感じたら怒るようです。
4時くらいだったでしょうか、僕が布団で横になると、さっちゃんもすぐに来て、今日は僕の体をさすってくれました。
疲労している筋肉をさすってくれれば気持ちいいんですが、さっちゃんは目の前の僕の体をさするだけ。
ほとんどが上半身で、頭や顔もしょっちゅうさすります。
顔をさする時などは、グシャグシャと荒っぽくさするので、さすがの僕も顔をそむけます。

だいぶん長い時間さっちゃんは僕をさすってくれました。
それに続いて何が転換点だったかは不明ですが、さっちゃんは出かけようモードになりました。
時間的にも良かったので、散歩に出かけることにしました。
その前にさっちゃんにはトイレに行ってもらいます。
朝は出たんですが、昼入ってもらっても出ませんでした。
今回は出ました。
出たうえで散歩に行けるのは気分的に本当に楽ですね。
5時半に家を出て、いつもの多摩川土手コースを散歩しました。


散歩から戻って来て、僕は夕食の準備。
さっちゃんはちょっと疲れたのか布団で横になってくれています。
ご飯を3合炊き、具だくさんのお味噌汁を作りました。
具は油揚げ、エリンギ、人参、大根、つるむらさき。
おかずは以前作った牛バラ肉と野菜のトマト煮を解凍するだけ。
我が家では全部を細かく切っています。
さっちゃんが入れ歯ですし、口を大きく開けられないので細かくしないと無理なんです。
(ちなみに朝食の食パンも耳を取り6つに分けておくのですが、それでも一切れを3口くらいで食べています)
そして、さっちゃんにはもう一皿、昨晩さっちゃんが残した冷ややっこもあります。
これも1センチ立方のサイコロ状で、1個1個にかつおの削り節、ショウガ、醤油を混ぜたものがのっかっています。

準備完了で、僕はさっちゃんを起こしに行きます。
熟睡しているわけではないので、いつもすぐに起き上がってくれます。
自分の椅子まで手を引いて連れて行き、座ったところでさっちゃんの手をウェットティッシュで拭きます。
ここまではいつも通りだったのですが、今晩はここからが違いました。
初めてのことでした。
さっちゃんは夕食にまったく手を付けずに、椅子を引き始めたんです。
僕は「眠たすぎて、食欲もないんだな」とすぐに分かりました。
引き止めることもせず、さっちゃんが布団に戻るのを見ていました。
1日の半分以上寝ていることも多いのに、なんでこんなに眠たがるんだろう? と僕にとってはかなり不思議です。
さっちゃんに出した皿も全部僕が食べてしまいました。

さっちゃんは最近さらに小食が加速しています。
さっちゃんの分のおかずもお店の小皿料理ほどしか盛っていません。
それでも半分以上残すことは多いですから、僕に盛る量も少なめにしてあります。
さっちゃんが残したのも食べなければならないから。
今晩はさっちゃんの分も全部僕が食べたわけですが、食べ過ぎた感じはしません。
腹八~九分目くらいでしょうかね。


さっちゃんは夜の10時半ころに起き出して来ました。
このチャンスに僕はさっちゃんを洗面所へ連れて行き、まずは口をゆすいでもらおうとしました。
コップの水をまずは僕が含んで、グチュグチュとゆすぎ、吐き出して見せます。
さっちゃんに「こんな風にグジュグジュペッってやってみな」と言って、水の入ったコップを渡します。
するとさっちゃんは、コップの水を口に含んでそのまま飲み込んでしまいました。
「そうじゃないよ、こうやってグジュグジュペッ」ともう1回やって見せます。
でも、さっちゃんは今度も飲み込んでしまいました。
(まあ水分を摂ってくれたからいいか)
続いて、スポンジブラシで口中(入れ歯は入ったまま)をこすろうとしたのですが、拒否。

この時点で僕は内心かなり腹立たしく思っています。
寝室に戻って、「寝巻きに着替えようね」と言って、上着のTシャツを脱がせようとします。
「ばんざ~い」と言って。手を上げてもらうんですが、さっちゃんは抵抗。
僕はちょっとムキになって、力を入れて無理やり脱がそうとします。
さっちゃんは怒ってしまって、さらに強く抵抗します。
僕はカチ~ンと来て、諦めると同時に、さっちゃんの背中の肩甲骨あたりを思わずパチ~ンと叩きました。
怒って向かって来るさっちゃんをちょっと強く押してしまいました。
すぐに反省して「ご免ね。叩いてしまって」と謝りましたが、さっちゃんの怒りはすぐには収まりません。
いい音はしましたが、痛くはなかったはずです。
どうであれ、叩くのは良くありませんよね。

さっちゃんはまたすぐに寝てしまいました。
まあ今日もこんな感じでしたから、平穏な一日だったと思います。

この後、12時過ぎにさっちゃんがまた起き出して来ました。
僕はさっちゃんに寝巻きに着替えてもらいました。
普段通り優しく。
さっちゃんも素直に着替えてくれました。
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