さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

夕食時にさっちゃんが怒り始めると、結果的にさっちゃんは夕食を食べられなくなってしまいます

2021-08-14 23:55:49 | 食事・食器
毎日の日記として書いているブログですが、この3日間書きたいことはたくさんあるのに書けませんでした。
何となく疲れていて、一日の最後、さっちゃんが寝ついてから書き始めることが多いのですが、その時間帯には書く気力が残っていません。
昨晩などは珍しく11時くらいには布団に入って寝てしまいました。
そう言えば、その前の晩も9時くらいから2時間ほど布団に横になって寝てしまったんですね。
11時に目が覚めて、いろいろと用事を済ませましたけれど、ブログを書く時間も気力も残っていませんでしたね。

そんなこんなで、いま書いているのは土曜日のお昼。
ごくたまにですが、昼間に書くこともあるんです。
デイサービスの日はやらなければならない用事がありますから、意外とさっちゃんのいる日の昼間に書くことがあるんです。
当然のことながら、さっちゃんは布団の中。

書こうとしている内容は先日水曜日と木曜日夕食のことです。

8月11日の水曜日。
そろそろ夕食の準備をしようと、僕は洗い終わって乾いている食器を片付け始めました。
さっちゃんは布団の中です。
しばらくすると、さっちゃんが布団から出て来ました。
僕は作業の手を止めて、さっちゃんの元へ行き、さっちゃんを布団に戻します。
作業を再開すると、またさっちゃんが布団から起き出して来ます。
僕は再び作業の手を止めて、さっちゃんの元へ行き、さっちゃんを布団へ戻します。

さっちゃんを椅子に座っていてもらったり、ソファに座っていてもらえばいいと思うでしょうが、そうではないのです。
そうするとどうなるかは、後ほど出て来ます。

しばらくすると、またさっちゃんが布団から起き出して来ます。
ところが、今回は自分のタオルケットも引きずって来ました。
僕は作業の手を止めて、さっちゃんの元へ行き、タオルケットを受け取って、さっちゃんを布団へ戻します。

そのころ、僕はシンクに溜まっていた食器洗いをしています。
さっちゃんが布団から起き出して来る行動は数分おきに繰り返されています。
時には1分くらいで起き出して来ます。
僕がさっちゃんを布団に戻し、僕が台所に来ると同時にさっちゃんが再び起き出して来る、そんな感じのこともよくあるんです。

さっちゃんがまたまた起き出して来ました。
今度もスヌーピーの漫画のライナスのようにタオルケットを引きずりながら持って来ています。
僕の手は洗剤で泡だらけですから、さっちゃんの元へ行くまでに時間がかかります。
さっちゃんは台所までタオルケットを引きずりながら歩いて来ました。

2度か3度タオルケットだけではなくて、毛布も一緒に引きずって来ることがあります。
時には、僕の枕を持って来ることもありました。
そんなことが数分おきにあるんです。
僕はここまで忍耐強くさっちゃんを布団へと戻し続けていましたが、とうとう布団に戻すことが馬鹿らしく感じられて止めてしまいました。

するとどうなるかですが、さっちゃんは台所へ来て、僕のすぐ横に居続けます。
すぐ横で立っていてくれるだけなら、僕だって大歓迎なんですが、そんなことだけでは済まないんですね。

さっちゃんはいろいろな物を触ろうとします。
もちろん触っても構わないものならいいのですが、何故かそうでないものの方が多いような。
例えば、洗い終わったばかりの食器、シンクの汚れ、生ゴミ入れの中身、・・・・・
さっちゃんが台所の主役だった頃の名残なのでしょうか?
台所の汚れがとりわけ気になるようなんですね。
汚れたものを触りっ放しというわけにはいきませんから、僕はさっちゃんの手を洗って拭くという手間が増えるんです。

でも、こんなことはそれほど大変なことではないんです。
本当に大変なのはこんなこと。
それはさっちゃんが僕のすぐ横で喋り続けることなんです。
そして、さっちゃんはその喋りをちゃんと聞いてくれていることを欲求しているようなんですね。
それが証拠に、僕が相槌を2、3度打ち忘れると、声の調子がきつくなります。
相槌も気のない相槌はどうやら察知できるみたいで、うわの空での相槌を繰り返していても、さっちゃんは僕を叱責してくる感じになります。
ですから、時々はさっちゃんの顔を見て、笑ったり、真面目に頷いたり、共感の意思表示込みの相槌を打つわけなんです。

さっちゃんの喋りは止まりませんから、意味不明の喋りに対応し続けるのは本当にきついんですね。
僕だって精神的に追い込まれ、我慢も出来なくなって、ついには切れてしまうんです。
切れると言っても、相槌を打たなくなるだけなんですけどね。
でも、それが最悪の結果をもたらすわけなんです。

まずはさっちゃんの喋りの雰囲気が変化して来ます。
普通に喋っていたのが、そこに僕への憤りや怒りが加わって来たことがあからさまに感じられるんです。
僕だって精神的に余裕があって、こんな変化を感じたらすぐに対応できるのなら大事には至らないのでしょう。
でも、僕はさっちゃんの喋りに対応することに嫌気がさして、さっちゃんの喋りを無視し始めたわけですから、そんな余裕があるはずもなく・・・・

とうとうさっちゃんの怒りは爆発し、僕も怒りには怒りで応戦してしまう結果に陥ってしまうんです。
怒りまくっているさっちゃんを僕は冷酷に無視し続けます。
さっちゃんは僕の元から離れ、寝室へ入り、寝室の戸を自分で閉めます。

本心はともかく、せいせいした僕は、機械的にさっちゃんの夕食の準備を進めるんです。
そして、夕食が出来、さっちゃんを起こしに寝室へ。
さっちゃんは布団で横になってはいますが、寝ているわけではありませんでした。
「夕食食べよう」との僕の声掛けにすぐに反応します。
その反応は怒りでした。
まだ先ほどの怒りの感情がそのまま残っていたんです。
怒りの感情ってしつこいんだな・・・・と、そのとき僕は思いました

無理に起こしてももっと怒るだけで、食べてはくれそうにありませんでしたから、僕はすぐに諦めました。
さっちゃんに用意した夕食は僕が食べました。
さっちゃんはそのまま寝てしまい、翌朝まで起きては来ませんでした。

(ここからはいつも通り、さっちゃんが夜寝てから書いています)

8月12日木曜日の朝。
この日はデイサービスがあります。
8時前には声掛けして起こします。
ところが、さっちゃんは昨晩からの感情を引きずっているようです。
たまたまこの日の朝が機嫌悪かったのか、前夜の感情を引きずっていたのかは判定しがたいですが、結果的に引きずっている感じがしますよね。

着替えてもらうのにはさほど苦労しませんでしたけれど、抵抗はありました。
朝食はまったく食べてくれる気配ゼロ。
水分も摂ろうとしません。

仕方ありませんから、車の迎えのスタッフさんから電話が入る前に、下まで下りることにしました。
靴を履いたり、階段を下りたり、歩いたりすることにはまったく抵抗はありませんでした。
まだ電話が掛かって来ないので、じっと待つのではなくて、近くを歩こうと思っていたら、見慣れた車が目に入りました。
F沢さんの車です。
いつもは9時ころに来るのですが、この日は8時44分ころだったでしょうか。
F沢さんがさっちゃんに「お久し振りで~す!」と挨拶してくれますが、さっちゃんには分かりません。
挨拶されていることが分かっていないと思いますし、それが分かったとしてもF沢さんが誰だかまでは分からないでしょう。
8時46分にスタッフさんから電話が入り、さっちゃんは無事デイサービスへ出かけました。

デイサービスでは排便があったそうです。
12日目の排便でした。


8月12日木曜日の夜。
前日の夕食時の経験があったにもかかわらず、この日も似たような経過を辿ってしまいました。
さっちゃんは布団の中から出て来なくなり、さっちゃんの夕食は僕が食べることになりました。

でも、その後は前日とは違いました。
何時ころだったでしょうか?
僕が夕食を食べ終わったころ、さっちゃんが起き出して来たんです。
これはチャンスだと、僕はさっちゃんに何だったかは忘れましたが、ちょっと食べてもらいました。
さっちゃんは普段通りに食べてくれました。
それで、僕はさっちゃんがこの日の朝に食べなかった朝食のオートミールをレンチンして食べてもらいました。
ついでにヨーグルトも。


12日ぶりに排便があったので、水曜木曜と続いた夕食時の機嫌の悪さは解消されたかな? と思いました。
でも、金曜日も土曜日も夕食時機嫌が悪かったですから、便秘とは関係が薄いのかもしれません。
認知症介護のブログを読んでいると、1日の中で午後になると不穏になり易い方もおられるようですから、それと共通する現象かもしれません。
それは兎も角として、何とか問題なく毎日夕食をしっかりと食べて欲しいものです。
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