さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今晩の夕食時、さっちゃんは怒っていました。理由も分からず、僕はなす術がありません

2021-09-10 23:57:11 | 食事・食器
今朝のさっちゃんはいつもの朝食をしっかりと食べてくれました。
オートミールにバナナを加えて牛乳で煮たもの、それと75gのヨーグルトです。
今日はデイサービスでしたから、スタッフさんの報告では昼食3分の2ほど食べたそうです。
水分は500cc摂取。
排便と関係があるのかは不明ですけれど、一昨日水曜日排便があってから比較的しっかりと食べてくれています。

ところが一転、順調だった食事の時間が今晩は酷いことになってしまいました。
何故だか、最初から怒ってるんです、さっちゃんが。
散歩の後、布団に入ってもらっていた(しょっちゅう起き出しては来ますが)さっちゃんを起こしに行きました。
夕食の準備が終わったからです。

さっちゃんは食卓の椅子に座り、僕はさっちゃんの手を消毒用のウェットティッシュで拭きます。
すでにその時点でさっちゃんは何故だか理由は不明ですが、怒っているようでした。
ウェットティッシュを掴もうとします。
僕が手を拭くのを嫌がっているのでしょうか。
それほど激しい抵抗ではありませんでしたから、無事に手を拭き終わりました。

一昨日作ったお味噌汁を温め直してお椀に半分ほど入れて出します。
さっちゃんは具だくさんのお味噌汁を意外にも上手にお箸を使って食べることが出来ます。
もちろん、常に出来る訳ではありませんけどね。
他に二皿、さっちゃんの前に出します。
さっちゃんが自分で食べることが出来そうなお皿です。
ひとつは小皿に白花豆4粒とKiriのクリームチーズ1個(18g、61kcal)が6つに分けて入っています。
もうひと皿は果物です。
桃が半分、巨峰が4粒、一番小さなサイズのミニトマトが3粒です。
桃はさっちゃんのひと口サイズに切っておき、ミニトマトと皮を剥いた巨峰もそれぞれ半分に切ってあります。

他には定番の玉子かけご飯、ご飯は少なめで、最初は玉子でつゆだく状態です。
次第にご飯が玉子を吸収するのか、さほどベタベタではなくなります。
玉子かけご飯は薬(夜は酸化マグネシウムとエパデールだけ)を入れて食べてもらっているので、僕がスプーンで食べさせています。
昨日作ったかぼちゃの煮つけも小皿に3個、1個のサイズは2~3cmです。
かぼちゃの皮の部分を外そうと思っていたので、さっちゃんの前には並べませんでした。
もう一皿は豚バラ肉とカリフラワーのカレー、他にもその時あった野菜がいろいろ入っています。
1週間ほど前に作ったので冷凍してあったものです。
この時は賞味期限を過ぎたプレーンヨーグルト400gが半分以上残っていたので、カレーを作る要領でヨーグルト煮のようにしてみました。
豚バラ肉は細かく分けないと駄目ですし、汁の部分はスプーンで食べさせますから、これも僕が食事介助するんです。

という訳で、さっちゃんの前には3種類、僕の前にも3種類そろいました。
もうこの時からさっちゃんは機嫌が悪く、僕に対して怒っていました。
さっちゃんの右手にお箸を握らせようとすると怒って、僕の手を拒否します。
お味噌汁の入ったお椀の手前にこぼれた汁をティッシュで拭こうとすると、さっちゃんは嫌がって怒ります。
箸から滑り落ちた桃を取ってお皿に戻そうとすると、僕の顔を睨んで怒ります。
クリームチーズを僕がお箸で掴んで口元に運んであげると、お前の介助なんて受けてやるもんかといった雰囲気で怒ります。

さっちゃんがこういう状態になると、もう取り付く島もありません。
僕もだいぶん粘りましたが、最終的にはお手上げです。
さっちゃんは僕が関わることを拒絶しているんです。
さっちゃんの右隣りに座っていましたが、僕は自分の椅子に戻りました。
僕はさっちゃんを放っておくことにして、テレビで録画した番組を観ていました。
さっちゃんを出来るだけ見ないようにしながら・・・・

僕の前に置いてあった玉子かけご飯、かぼちゃの煮つけ、豚バラ肉とカリフラワーのカレーは台所へ運びました。
さっちゃんは箸を使おうとしていましたが、1本しか持っていません、しかも上下逆さまに持っています。
ほとんどは素手で掴んで食べています。
お味噌汁も熱くなくなると手を入れていました。
ベタベタの手を自分の着ている服の上に置いています。
僕は時々チラッと見ては、あ~あと思うんですが、手を出すとさっちゃんはますます怒り出すでしょうから、じっと我慢で放っておきます。

時間が経って、さっちゃんの食べる手が止まりました。
果物はほぼ完食に近いようです。
白花豆は3粒、6つに分けたクリームチーズは2粒残っていました。
お味噌汁は今日は箸を上手に使えていませんでしたから、ほとんど残ったままです。

僕は立ちあがり、まずさっちゃんの手をウェットティッシュで拭こうとしました。
さっちゃんは激しく抵抗します。
僕を叩いたり、蹴ったりしようとするんですが、さっちゃんもあまり本気ではないようで、まったく痛くはありません。
さっちゃんも自分の気持ちを表現しているだけなんでしょうね。

手を拭き終わると、僕はさっちゃんの両手を取って椅子から立ち上がらせようとしましたが、立ち上がってくれません。
ちょっとだけ力ずくで立ち上がらせ、両手を引いて寝室まで連れて行きました。
抵抗が激しければ、柔道技でも掛けて布団に(優しく)転ばそうと思いましたが、さほど抵抗はありませんでしたね。
いま夜中ですけれど、さっちゃんは一度も目を覚ますことなく眠り続けています。


ここからは一昨日からの散歩の話題を。

一昨日水曜日のこと。
散歩の終盤、住宅街を歩いていて曲がる際に、僕が指差しながら「こっちだよ」と言うと、さっちゃんは「こっち⤴」と言い返しました。
語尾を上げたのは質問の意味の「こっち?」ではなくて、「ああ、こっちなんだね」と言うようなニュアンスに聞き取れました。
さっちゃんが僕の話していることを理解していることが分かります。
もちろん、簡単な内容の会話レベルでしかないでしょうけれど。

昨日木曜日のこと。
多摩川土手では今センニンソウの花盛りです。
散歩のたびに、さっちゃんに「綺麗だね」と言うと、言葉ではあまり返っては来ませんが、明らかに「綺麗ね」と感じていることが分かります。
それが昨日は、さっちゃんの方からセンニンソウを見つけて僕に見せようとしてくれました。
いつもの逆で、さっちゃんが僕に「綺麗だね」と言ってくれようとしたみたいです。
もちろん、言葉には出ませんでしたけれど。


▲17:13。手前の白い花がセンニンソウ。

そして、今日金曜日。
今日のさっちゃんは僕が写真を撮っていると、すぐそばでじっと待っていてくれました。


▲17:15。綺麗な夕景を撮ろうと思うのなら、日没の30分ほど前、17時25分ころに家を出るといいのですが、涼しくなって来たので、どうしても早く家を出てしまいます。早く出ると、さっちゃんの調子次第では少し遠くまで歩くことも出来ますし、帰宅してからの夕食準備にも余裕が生じます。
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