さっちゃんがI老健に再入所してから5週間ほど経ちました。
病院の時とは違って、直接手を握りながら面会することは出来なくて、窓越しの面会になっています。
でも、ほぼ毎週面会できて、顔を見ることが出来るのは嬉しいことです。
もうひとつ嬉しいのは、さっちゃんの着ている服の洗濯が出来ることですね。
さっちゃんの着た服を洗濯することで、ほんの僅かですが、さっちゃんと一緒に暮らしているような錯覚を楽しむことが出来るのです。
▲11月27日(月)9:58。さっちゃんの着ていた下着と上着を洗濯しました。家のベランダで干されているさっちゃんの服を見ると、何故か嬉しい気持ちが湧いて来ます。
正式にはI老健での面会は2週間に1回との決まりです。
さっちゃんの場合、隔週で火曜日の3時からと決まっています。
でも、間の火曜日に他の人の面会予定が入っていなければ、僕はさっちゃんとの面会が許可されるのです。
ですから、ほぼ確実に毎週火曜日に面会できることになります。
11月28日の火曜日もそんな間の火曜日でした。
前日に洗濯した服(写真の)を渡して、新たな洗濯物を受け取ります。
今回は下着1枚だけでした。
玄関ロビーで待っていると、窓の向こう側に人が来ています。
さっちゃんならベッドごと運ばれてくるはずですから、「さっちゃんじゃあないのか」と最初は思いました。
でも、予約の時間ですから、さっちゃんのはずですよね。
目が悪い僕なりに目を凝らしてよく見ると、どうもさっちゃんのようです。
さっちゃんは車椅子に乗っていました。
▲15:07。さっちゃんが車椅子に乗っています。首が座っていない赤ん坊みたいですから、頭をしっかりと固定することは出来ません。頭は上を向く感じですが、時々視線を僕の方へ向けてくれます。
さっちゃんは自力での端坐位は出来ないと思います。
机に隠れて確認できませんでしたけれど、おそらくはベルトで固定されているのでしょう。
右足は130度ほど曲がったままですし、座り続けているとどうなんでしょう?
苦しかったり、痛かったりはしないのでしょうか?
さっちゃんにはそれを伝える術がありませんから、表情で汲みとってあげるしかないですね。
最大の心配事は下肢に血ガ降りたままになってしまうことです。
病院にいた時には、10分も座り続けると下肢が黒ずんでくると言われていました。
このことが僕は一番心配でした。
この日、さっちゃんは時々声を発してくれました。
前々回ほどの頻度ではありませんでしたけれど、前回はまったく喋ってくれませんでしたから、安心しましたね。
面会が終了し、僕は近くのイトーヨーカドーでさっちゃんの上履き(車椅子の時に履く)を購入しました。
その時、I老健から電話が入り、僕がカメラを忘れたことを告げられたんです。
僕はI老健に戻り、カメラを受け取り、ついでに上履きも渡しました。
すると、相談員のS田さんが僕に話してくれます。
「面会の後で、足を見たんだけどそれほど黒ずんではいませんでしたよ」と。
詳しい症状は僕には分かりませんが、少しは安心することが出来ましたね。