さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

病院へ出かけるまでと、病院から帰ってからが大変でした

2018-11-28 20:55:55 | 言語リハビリ
今日も八王子の病院で言語リハビリの検査の続きです。

朝6:30起床、朝食を食べ、8:30に家を出発する予定でした。
さっちゃんは前夜珍しく部屋着のまま寝てしまいました。
いつもなら、起こして寝巻に着替えさせるんですが、昨晩はそれも無理でした。

僕が起き出して、台所で朝食を作り始めるころには、さっちゃんも起きるんですが、
今朝はお布団の中でピクともしません。
それでも、「食べるよ~」と声を掛けると、起きます。

朝食後、部屋着から外出着に着替えさせます。
普段なら寝巻から外出着なんですが、部屋着を脱ぐのには抵抗感があるみたいですね。
デイサービスの時もそうなんですが、何故出かけなければならないのか、
理解はできていません。
納得もしていません。
今朝もそんな気持ちがかなり強いみたいで、
部屋着を脱がそうとすると、それに対する抵抗と
出かけなければならないことへの抵抗感が重なってしまいます。

「病院へなんて行かない!」
そんな感じの言葉を発して、部屋着を脱ぐのを嫌がります。
僕もあまり無理やり着替えさせるようなことはしたくありませんから、
予定していた電車で行くことを諦めかけています。
まあ、次の電車で行っても予約時刻には10分ほど遅れるだけ。

さっちゃんの抵抗を柳に風という感じで受け流しながら、のんびりと着替えを進めていきました。
なんとか着替えが完了し、さほど遅れずに家を出ることが出来ました。
でも、駅へ向かう足取りは超スロウ!
僕に引っ張られるような状況。
引きずるように歩くと、さっちゃんも嫌がりますからさっちゃんにあわせて歩くしかありません。

最初はムスッとしていたさっちゃんでしたが、歩きながら空やモミジやカラスを話題に話していると
だんだんと普段の様子に戻って来ました。

病院ではさっちゃんは普段の様子と変わりませんでした。
さっちゃんの言語認識の現況を検査しました。
素人感覚ですけれど、モノとその名前、モノの名前とその絵、モノの名前とその文字、
その連関がすごく弱まってるんですね。
例えば、机上に幾つものモノを置いて、
「歯ブラシはどれですか?」とリハの先生が聞いても
さっちゃんはマッチ箱を手にしたりします。

さっちゃんと日常生活を共にしていて、さっちゃんの言いたがってることは何となく分かります。
ですけど、それを正確に言葉で表現はできません。
頭の中の思いと言語表現が結び付かないんですね。

子供のころ家で飼っていた柴犬も同じでした。
太郎という名の柴犬でしたが、太郎が思ってることは子供の僕にはよく分かりました。
でも、犬ですからひと言も発しません。
太郎よりはさっちゃんはたくさんの言葉を発します。
僕がさっちゃんをたくさん深く理解してあげられればいいのですが・・・・

病院から帰ってきて、駅前の中華屋さんでお昼を食べて、家へ向かいます。
その道すがら、さっちゃんは何故か不機嫌。
僕にも理由は分かりません。
必ず手をつないで二人で歩くのに、さっちゃん、手を振りほどきます。
再度つなごうとしても、嫌がって手を隠してしまいます。

僕も内心腹が立って、さっちゃんの後ろからそおっとついて歩くことに。
ずうっと後ろから、20~30メートルほど後ろから、ついて歩きました。
僕も少し意地悪な気持ちになって、さっちゃんが一人で家まで間違えずに帰れるかどうか見てみたい!
さっちゃんが後ろを振り返って、僕の姿を探すことを期待していたんですが、
僕のことなんかお構いなしに歩いて進んでます。
車通りの多い道を渡る際は心配しましたが、何とか無事に渡りました。
自宅直前で合流しましたが、さっちゃんは一人で帰れるんですね。

帰宅してからはリンゴを食べたり、二人でインフルエンザの予防接種を受けに行ったり、
そのまま散歩に出かけたりして、日没後に再び帰宅。
普段のさっちゃんと僕の関係に戻ってました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする