さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃん、久し振りの岩登りでしたが、楽しんだようです

2018-11-13 11:05:04 | クライミング
一昨日の日曜日、僕の所属する山岳会YYDの岩登りトレーニングに僕と一緒に参加しました。
さっちゃんは今年の4月に最後の岩トレを日和田でしましたから、7ヶ月ぶりのこと。
クライミングの感覚がただでさえどんどん鈍っていってますから、心配です。

今日は丹沢の水無川にある懸垂岩。
渋沢駅から超満員のバスに乗って大倉に到着します。
僕が持っていたザイルはS上さんに預けます。
というのも、僕とさっちゃんが懸垂岩に到着するのは随分あとになるから。
最初は追いつこうと思って歩きましたが、無理だと分かりいつものペースに。

懸垂岩へは水無川を渡渉しなければなりません。
昔ならさっちゃんもひょいひょいと、飛んで渡るんでしょうが、今はそうもいきません。
通常の渡渉点を一ヵ所だけ僕がさっちゃんを抱えて渡らせました。

今日は僕もあまりガツガツ登るつもりはありません。
さっちゃんにもそれほど登ってもらうつもりはありません。
そんな感じで時が過ぎていきました。
だいぶんたって、さっちゃんの様子を見に行くと、震えています。
「寒い、寒い」と言ってます。
風もなく穏やかな日和なのにどうしたんでしょう?
理由はともかく、岩を登って体を動かせば体は温まります。
ハーネスを付けてあげ、登ってもらいました。
トップロープでいちばん易しいルートを登ります。
仲間に確保をお願いし、僕が近くを登ります。
3分の1ほどの高さまで登ったら、そこから降りればいいかな、と僕は思ってました。
でも、意外にスムースにさっちゃんは登っていきます。
いちばん上まで登ってしまいました。
ザイルに体重を預けて、降りてくるのですが、それも問題なくクリア。

その後も、もう1回登りました。
最初のルートよりもほんの少し難しいルートです。
これも問題なくクリアです。
今年の春先よりも上手になってるかな?
まあ、そんなこともありえないと思いますが・・・・
そう思えるほどにスムースに登れました。

僕とさっちゃんはみんなよりもひと足先に帰路につきます。
みんなよりも時間がかかるからです。
また水無川を渡渉しなければなりいません。
さっちゃんも歩いて渡れる場所を見つけて、さっちゃんの手を引きながら渡ってもらいます。
なのに、なのに! 最後の最後でさっちゃんは運動靴のまま川の流れの中に!
びっくりです!

運動靴を脱がせて、濡れた靴下を絞ります。
びしょ濡れです!
僕のハンカチで足を拭きました。
こんなこともあったので、途中で必ず追いつかれると思ってましたが、
予想を裏切ってバス停には僕たちの方が先に着きました。
さっちゃんの歩きがこの日は快調でしたね。

バスで渋沢駅に向かい、僕の昔からの馴染みの店『いろは』に行きます。
店の女将さんは僕のことはもちろん、さっちゃんのことも覚えてくれています。
この店に通い始めて30数年。
僕もさっちゃんも女将さんも年齢を重ねました。


▲今日は全員、登山靴や運動靴で登りました。さっちゃんも運動靴。クライミングシューズよりも岩には立ちにくいのですが、上手に登っていきます。昔と違う点は、僕がすぐ横にいて足を置く場所などを教えてあげてることでしょうか。


▲ザイルに体重を預けて、下っていきます。これも久し振りですが、ちゃんと体を後ろに傾けていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする