ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

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2013-03-24 00:29:29 | Weblog
今日は、日本のハローワークみたいなところで開催された
合同就職説明会を見学してきた。

6月に卒業する予定の大学生や、
転職を希望している人たちが集まっていた。
主に20代から30代前半。

大学生の場合は、上海以外の場所から、
なんとか上海に仕事を見つけて、上海に住みたい!と思っている人ばかりだった。

上海以外の土地から来ようとする人たちにとって、
一番の問題は、家賃。
初任給の半分が家賃に消える。

それも、ルームシェアして、どうにかなる、という感じだ。
1人で借りるなんて無理だし、
工場のワーカーでもない限り、ふつうは会社の寮がない。
ホワイトカラーでやっていきたいと思う学生にとって、
一番の問題は、スキルではなく、家賃。

そういえば、会社の同僚も、
ルームメイトが、引っ越してきてから、実は定職に就いていないことがわかり、
家賃を払ってくれない、と、困っていた。

外省の人は、上海の人に比べて、真面目で素朴で、やる気もあるのに、
家賃の壁が立ちはだかる。

それに、上海の大学を卒業したわけではないので、
戸籍は依然として変えることができない。
恥ずかしそうに、「農村戸籍です」と答えた女子大生の顔が、
すごく印象に残った。

じゃあ、上海の優秀な人たちはどこにいるのかというと、
大手のトップか、海外にいる。
この格差は大きい。

これが中国なんだなあ、と思った。


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