1973年 日本
監督:新藤兼人
出演:松橋登、辻萬長、杏梨、乙羽信子、殿山泰司
原作は、言わずと知れた夏目漱石の『こころ』ですね。で、その雰囲気があるっちゃああるんですが・・・漱石そのものの雰囲気というより、漱石の持つ何か一部分を極端に肥大化させてような感じで雰囲気がありますね、ええ。
物語は・・・親の遺産で裕福に暮らしている主人公のKが、未亡人と若い娘が二人で暮らす家に下宿することになります。未亡人は、なんとなく娘をKに押し付けようとしているような感じです。少なくてもKは、そのように感じています。娘は、とっても美人だし、Kは嫌な気はしていないのですが、特にその気も見せません。それどころか、学生運動に挫折した友人のSを一緒に住まわせ、娘に近づけます。が、いざ娘とSが親しくなっていくのを見ると、急に惜しくなって、未亡人に娘を嫁にくれるように申し入れます・・・というような話です。
いつもそうなんですが・・・新藤監督って、なにか惜しい作品を作る人なんですよね。只者じゃない感性は感じるんだけど、それが完成した形になっていなくて・・・なんていうか、感性豊かな子どもが造りかけた砂の城って感じなんですよね。せっかく面白そうなのが出来上がりかけてるのに、子どもが途中で造るのに飽きて何処かにいっちゃった後の残骸的な(爆)。
けど、キャストは面白いですね。嵌りすぎてて最高です。ただ、娘役の杏梨さんは、モデルさんか何かかな。お芝居は超下手で、演技派な役者さんの中で、むちゃくちゃ浮いているっちゃあ浮いているんですが、それが逆にこの映画のこの役には嵌っていた気がします(^^;。
いっつも・・・どうしたものかなぁ~と思いつつ、でも、また見かけたら見てしまう、そんな新藤監督の作品・・・今回もやっぱり、そんな「どうしたものかなぁ~」って映画でした(^^;。
『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
『生声日記』
http://v-diary.at.webry.info/
監督:新藤兼人
出演:松橋登、辻萬長、杏梨、乙羽信子、殿山泰司
原作は、言わずと知れた夏目漱石の『こころ』ですね。で、その雰囲気があるっちゃああるんですが・・・漱石そのものの雰囲気というより、漱石の持つ何か一部分を極端に肥大化させてような感じで雰囲気がありますね、ええ。
物語は・・・親の遺産で裕福に暮らしている主人公のKが、未亡人と若い娘が二人で暮らす家に下宿することになります。未亡人は、なんとなく娘をKに押し付けようとしているような感じです。少なくてもKは、そのように感じています。娘は、とっても美人だし、Kは嫌な気はしていないのですが、特にその気も見せません。それどころか、学生運動に挫折した友人のSを一緒に住まわせ、娘に近づけます。が、いざ娘とSが親しくなっていくのを見ると、急に惜しくなって、未亡人に娘を嫁にくれるように申し入れます・・・というような話です。
いつもそうなんですが・・・新藤監督って、なにか惜しい作品を作る人なんですよね。只者じゃない感性は感じるんだけど、それが完成した形になっていなくて・・・なんていうか、感性豊かな子どもが造りかけた砂の城って感じなんですよね。せっかく面白そうなのが出来上がりかけてるのに、子どもが途中で造るのに飽きて何処かにいっちゃった後の残骸的な(爆)。
けど、キャストは面白いですね。嵌りすぎてて最高です。ただ、娘役の杏梨さんは、モデルさんか何かかな。お芝居は超下手で、演技派な役者さんの中で、むちゃくちゃ浮いているっちゃあ浮いているんですが、それが逆にこの映画のこの役には嵌っていた気がします(^^;。
いっつも・・・どうしたものかなぁ~と思いつつ、でも、また見かけたら見てしまう、そんな新藤監督の作品・・・今回もやっぱり、そんな「どうしたものかなぁ~」って映画でした(^^;。
『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
『生声日記』
http://v-diary.at.webry.info/