窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・・ボトム 10 ランキング。・放射線量コントロール9,避難の基本3。

2011-05-17 03:25:40 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)・GW・3つの県が注意報レベル継続。                                     
 ・第19週( 5月 9日~15日) 
 ・第20週( 5月16日~22日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
     ・・・中期予報・・・
 ・第22週~23週(6月上旬) ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               13週   14週   15週  16週   17週  18週
   A(H1)pdm      3     0     0     1     2     2
   A(H3)         52    55    33    35    41    42
   B             45    45    65    64    57    56

 新型が2%で、A香港型も42%で横ばい継続です。

 B型も56%で横ばいです。

 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     55.8%
   A(H3)         32.0%
   B             12.2%

 ・定点状況推移(人)
               13週   14週   15週  16週   17週  18週
  2011年定点データ 10.02  6.35  6.42  7.56  6.75  3.38

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第16週( 4月18日~24日)     7.56人    36993人    35万人
 ・第17週( 4月25日~ 1日)     6.75人    32966人    32万人
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)     3.38人    16531人    17万人

 ・患者報告数の予報です。
  ・第19週( 5月 9日~15日)     3.22人    15605人   15.8万人

  ・17日                      0.33人               1.6万人
  ・第20週( 5月16日~22日)     2.11人    10228人   10.3万人

 ・ボトム10 ランキング

            4月10日      4月17日 ・・・・・・ 5月 8日

    38      香川          滋賀          栃木
    39      千葉          千葉          山梨
    40      秋田          茨城          広島
    41      富山          神奈川         愛知
    42      神奈川         徳島          千葉
    43      栃木          栃木          東京
    44      茨城          富山          山口
    45      徳島          岩手          富山
    46      岩手          福島          宮後
    47      宮城          宮城          神奈川

 ・コメント

 45位  富山     0.71人
 46位  宮城    0.67人
 47位  神奈川  0.66人

ご常連は徳島、岩手、茨城、宮城、栃木、神奈川の6県です。

これは前の週から1県の減少です。

さすがに終息状況になってきていますので、ボトムグループのメンバーも固定して
きていますね。

・流行レベル(定点1.0人)以下になった県

第12週、13週、14週、15週いずれも宮城のみ

第18週・・・山口、富山、宮城、神奈川

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・5月16日状況・・

1号機、津波到着後16時間でメルトダウンか。

1号機の地下は、高濃度汚染水でいっぱいで、地下水に漏れだしている可能性大。

この状況が続けば、海にだって漏れ出すよ。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日・・・106μ・Sv/H      25日・・・92.5μ・Sv/H
26日~4月4日の単純合計・・・683.2μ・Sv/H     
 5日~ 12日の単純合計 ・・・414.9μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~ 22日の単純合計 ・・・312.5μ・Sv/H     
23日~5月2日の単純合計 ・・・413.7μ・Sv/H     

 3日・・・41.2μ・Sv/H       4日・・・44.2μ・Sv/H
 5日・・・46.0μ・Sv/H       6日・・・52.2μ・Sv/H
 7日・・・55.4μ・Sv/H       8日・・・42.2μ・Sv/H
 9日・・・45.1μ・Sv/H      10日・・・42.1μ・Sv/H
11日・・・41.8μ・Sv/H      12日・・・39.2μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

13日予測値・・41.6μ・Sv/H  実測37.2μ・Sv/H  予測誤差+11.8% 
14日予測値・・39.0μ・Sv/H  実測42.4μ・Sv/H  予測誤差 -8.0% 
15日予測値・・37.0μ・Sv/H  実測40.6μ・Sv/H  予測誤差 -8.9% 
16日予測値・・42.1μ・Sv/H
17日予測値・・40.3μ・Sv/H

 ・・・原発北西20km超え地点での15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・112977μ・Sv (113.0m・Sv)

到達予報
118m・Sv・・・5月22日(計画避難最終日)
149m・Sv・・・6月22日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し4月27日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
392m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~25日の単純合計・・・1007μ・Sv/H     
26日~4月 4日の単純合計・・・407.5μ・Sv/H     
 5日~  14日の単純合計・・・259.7μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・244.0μ・Sv/H     
25日~5月 4日の単純合計・・・197.9μ・Sv/H     

 3日・・・ 18.2μ・Sv/H     4日・・・21.6μ・Sv/H
 5日・・・ 20.2μ・Sv/H     6日・・・20.5μ・Sv/H
 7日・・・ 21.1μ・Sv/H     8日・・・19.3μ・Sv/H
 9日・・・ 20.1μ・Sv/H      10日・・・22.4μ・Sv/H
11日・・・ 19.3μ・Sv/H      12日・・・23.4μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

13日予測値・・19.0μ・Sv/H  実測17.2μ・Sv/H  予測誤差 +5.1% 
14日予測値・・23.1μ・Sv/H  実測22.6μ・Sv/H  予測誤差 +2.2% 
15日予測値・・16.9μ・Sv/H  実測17.3μ・Sv/H  予測誤差 -2.3% 
16日予測値・・22.3μ・Sv/H
17日予測値・・17.0μ・Sv/H

 ・・・原発北西30km超え地点での15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・58663μ・Sv (58.7m・Sv)

到達予報
61m・Sv・・・5月22日(計画避難最終日)
72m・Sv・・・6月22日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し4月27日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208.3m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。

              但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~  26日の単純合計・・・96.9μ・Sv/H     
27日~4月 5日の単純合計・・・30.35μ・Sv/H     
 6日~  15日の単純合計・・・20.44μ・Sv/H     
16日~  25日の単純合計・・・18.70μ・Sv/H     
26日~5月5日の単純合計・・・17.3μ・Sv/H     

 6日・・・1.70μ・Sv/H       7日・・・1.70μ・Sv/H     
 7日・・・1.70μ・Sv/H       8日・・・1.70μ・Sv/H     
 9日・・・1.70μ・Sv/H      10日・・・1.70μ・Sv/H     
11日・・・1.70μ・Sv/H      12日・・・1.70μ・Sv/H     

13日予測値・・1.68μ・Sv/H  実測1.70μ・Sv/H  予測誤差 -1.2%    
14日予測値・・1.68μ・Sv/H  実測1.70μ・Sv/H  予測誤差 -1.2% 
15日予測値・・1.68μ・Sv/H  実測1.70μ・Sv/H  予測誤差 -1.2%
16日予測値・・1.68μ・Sv/H  
17日予測値・・1.68μ・Sv/H  

・・・福島市での15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・5471μ・Sv (5.47m・Sv)

到達予報
6.1m・Sv・・・6月 2日
7.1m・Sv・・・7月 2日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し4月27日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量0.868m・Sv

一般人で1m・Sv(日本の法律での取り決め。でも建前かい枝野さん?)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.01m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は5.47m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量58.7m・Sv

TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量113.0m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

避難の基本3。

さて、次は第2週目の避難係数ですね。

爆発後2週間目は、戻し係数1.07倍、3か月係数29倍、1年係数92倍。

20km超え地点の2回目のデータ公表は爆発後10日目でした。

爆発後8日目と爆発初日を推定してみます。

10日目・・106μ・Sv

8日目・・106X1.07X1.07=121.4、詳細推定では142.5、誤差ー14.8%

初日・・121.4X1.1X1.1X1.1X1.1X1.1X1.1X1.1=236.6
詳細推定では308.0、誤差ー23.2%。

このように推定精度は日にちが離れるほど悪化しますので週をまたぐ使い方は
特別の注意が必要で、あまりお勧めできません。


さて、運悪く爆発後14日目に30km超え地点に出張になりました。

この日の放射線量は41.6μ・Sv/Hでした。

さて、3か月滞在するとして、累積放射線量はいくらになるでしょうか?


初日の放射線量は41.6X24=998.4μ・Svです。

2週目ですから、3か月後係数は29倍ですのでこれを使います。

998.4X29=28953.6μ・Sv=29.0m・Sv。

これもやり方の一つですが精度がよくありません。


3か月係数も1年係数も週頭を基準に作られていますので41.6μ・Svを週頭まで
戻します。

41.6X1.07Xあと5回=62.4μ・Sv、24倍して、29倍すると43452μ・Sv=
43.6m・Sv。

6日分ずれて少し大きめの推定になりますが、この方法がより精度がよいのです。


いずれにしても3か月滞在では国の計画避難基準20m・Svを超えますので、
長くても1か月少しほどで今年の出張はお終いになりそうです。

とまあ、こんな風にお使い願えればよろしいかと思います。


以上の計算はあくまで目安ですので実際には個人線量計の記録を付けながら、
毎日の累積データを見てゆくことが必要です。

新しいデータが増えたら、推定計算は何度も行う事をお勧めします。

そして実際の判断にはいくばくかの安全係数をかけることをお忘れなく。


1~3週までの避難係数 
          戻し係数     3か月係数     1年係数
第1週        1.1         18         47
第2週        1.07        29         92
第3週        1.04        40        137

今日はここまで、一つ前の記事は5月14日ですので、そちらもご参照願います。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・23km以内   (・・・16Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・33Km以内   ・・・26Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・47km以内   ・・・39Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・57km以内   ・・・50Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・91km以遠   (・・・83Km以遠)

現時点での窓際計算では23km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)


26km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

ですので1か月後とは言わずに、出来る限り速やかに避難されるのがよろしいかと
思われます。


年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、39km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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