窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・トップ 10  ランキング。・つじつま合わせの文科省の計算か?

2011-05-15 01:54:40 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第17週( 4月25日~ 1日)      
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)・GW・3つの県が注意報レベル継続。                                     
 ・第19週( 5月 9日~15日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
     ・・・中期予報・・・
 ・第22週~23週(6月上旬) ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               13週   14週   15週  16週   17週  18週
   A(H1)pdm      3     0     0     1     2     2
   A(H3)         52    55    33    35    41    42
   B             45    45    65    64    57    56

 新型が2%で、A香港型も42%で横ばい継続です。

 B型も56%で横ばいです。

 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     55.8%
   A(H3)         32.0%
   B             12.2%

 ・定点状況推移(人)
               13週   14週   15週  16週   17週  18週
  2011年定点データ 10.02  6.35  6.42  7.56  6.75  3.38

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第16週( 4月18日~24日)     7.56人    36993人    35万人
 ・第17週( 4月25日~ 1日)     6.75人    32966人    32万人
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)     3.38人    16531人    17万人

 ・患者報告数の予報です。

  ・15日                      1.05人               5.2万人

 ・定点あたり報告数の順位(トップ10)

            4月10日      4月17日 ・・・・・・ 5月 8日

     1      宮崎          石川          沖縄 
     2      石川          長野          福井
     3      大分          宮崎          長崎
     4      福岡          福井          宮崎
     5      高知          高知          佐賀
     6      沖縄          福岡          長野
     7      福井          沖縄          青森
     8      鳥取          新潟          高知 
     9      長野          佐賀          鹿児島
    10      広島          鳥取          徳島
            
・コメント

 1位  沖縄   20.22人        
 2位  福井   11.06人         
 3位  長崎   10.66人         
  ・・・
 10位 徳島    5.82人          


 1位から3位までが定点10人超えで、注意報発令レベルです。

 宮崎、高知、沖縄、福井、長野の5県がご常連です。

 これは先々週よりも1県の増加です。


 第18週は見掛け上はかなりの減少でした。

 GWでの休日効果がかなり入っていると思われますので、実態は次回報告待ち
 ですね。

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・5月14日状況・・

1号機、水位計トラブルの為、燃料空焚き状態継続でメルトダウンか。

浜岡原発4号機(一昨日)、5号機(昨日)の運転停止(核分裂の連鎖反応終了)。

コメント

原子炉は運転を停止しただけでは半分安全になったにすぎない。

あと残り半分の危険性は相変わらず継続している。

福島の4号機のありさまをみればそれは一目瞭然ですね、残念ながら。

管さん、そこのところお間違えのないように、よろしくお願いしますよ。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日・・・106μ・Sv/H      25日・・・92.5μ・Sv/H
26日~4月4日の単純合計・・・683.2μ・Sv/H     
 5日~ 12日の単純合計 ・・・414.9μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~ 22日の単純合計 ・・・312.5μ・Sv/H     
23日~5月2日の単純合計 ・・・413.7μ・Sv/H     

 3日・・・41.2μ・Sv/H       4日・・・44.2μ・Sv/H
 5日・・・46.0μ・Sv/H       6日・・・52.2μ・Sv/H
 7日・・・55.4μ・Sv/H       8日・・・42.2μ・Sv/H
 9日・・・45.1μ・Sv/H      10日・・・42.1μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

11日予測値・・44.2μ・Sv/H  実測41.8μ・Sv/H  予測誤差 +5.7%
12日予測値・・41.2μ・Sv/H  実測39.2μ・Sv/H  予測誤差 +5.1% 
13日予測値・・41.6μ・Sv/H  実測37.2μ・Sv/H  予測誤差+11.8% 
14日予測値・・39.0μ・Sv/H
15日予測値・・37.0μ・Sv/H

 ・・・原発北西20km超え地点での15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・110817μ・Sv (110.8m・Sv)

到達予報
118m・Sv・・・5月22日(計画避難最終日)
149m・Sv・・・6月22日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し4月27日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
392m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~25日の単純合計・・・1007μ・Sv/H     
26日~4月 4日の単純合計・・・407.5μ・Sv/H     
 5日~  14日の単純合計・・・259.7μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・244.0μ・Sv/H     
25日~5月 4日の単純合計・・・197.9μ・Sv/H     

 3日・・・ 18.2μ・Sv/H     4日・・・21.6μ・Sv/H
 5日・・・ 20.2μ・Sv/H     6日・・・20.5μ・Sv/H
 7日・・・ 21.1μ・Sv/H     8日・・・19.3μ・Sv/H
 9日・・・ 20.1μ・Sv/H      10日・・・22.4μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

11日予測値・・19.6μ・Sv/H  実測19.3μ・Sv/H  予測誤差 -1.9%
12日予測値・・21.9μ・Sv/H  実測23.4μ・Sv/H  予測誤差 -6.4%
13日予測値・・19.0μ・Sv/H  実測17.2μ・Sv/H  予測誤差 +5.1% 
14日予測値・・23.1μ・Sv/H
15日予測値・・16.9μ・Sv/H

 ・・・原発北西30km超え地点での15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・57721μ・Sv (57.7m・Sv)

到達予報
61m・Sv・・・5月22日(計画避難最終日)
72m・Sv・・・6月22日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し4月27日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208.3m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。

              但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~  26日の単純合計・・・96.9μ・Sv/H     
27日~4月 5日の単純合計・・・30.35μ・Sv/H     
 6日~  15日の単純合計・・・20.44μ・Sv/H     
16日~  25日の単純合計・・・18.70μ・Sv/H     
26日~5月5日の単純合計・・・17.3μ・Sv/H     

 6日・・・1.70μ・Sv/H       7日・・・1.70μ・Sv/H     
 7日・・・1.70μ・Sv/H       8日・・・1.70μ・Sv/H     
 9日・・・1.70μ・Sv/H      10日・・・1.71μ・Sv/H     

11日予測値・・1.67μ・Sv/H  実測1.70μ・Sv/H  予測誤差 -1.8%
12日予測値・・1.67μ・Sv/H  実測1.70μ・Sv/H  予測誤差 -1.8%  
13日予測値・・1.68μ・Sv/H  実測1.70μ・Sv/H  予測誤差 -1.2%    
14日予測値・・1.68μ・Sv/H  
15日予測値・・1.68μ・Sv/H  

・・・福島市での15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・5392μ・Sv (5.39m・Sv)

到達予報
6.0m・Sv・・・6月 2日
6.8m・Sv・・・7月 2日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し4月27日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量0.812m・Sv

一般人で1m・Sv(日本の法律での取り決め。でも建前かい枝野さん?)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で1.99m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は5.39m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量57.7m・Sv

TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量110.8m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

子どもの実質被ばく量を計算したら何と9.99m・Svだったとか。

むりやり10m・Sv未満に抑え込んだのが見え見えですが、文科省さん。


1日7時間、校庭には2時間、校舎に5時間、町を通学などで3時間、あとは自宅に
14時間ですね。

校庭は3.8m・Svで校舎内はその10%、町中は60%で自宅は40%。

さて、1年間の被ばく量はどれぐらいになるでしょうか、、、という訳です。


この場合の文科省係数は次のようになります。

(2/24+5/24*0.1+3/24*0.6+14/24*0.4)=0.4125

被ばく量=3.8*24*365*0.4125=13731.3μ・Sv=13.7m・Sv

1年間でのセシウム137の減少分を考慮しても13594μ・Sv=13.6m・Sv
                 (セシウムの話は5月12日の記事も参照願います。)

あれれ、変ですねえ。

10m・Svを超えちゃいましたねえ。

どうやらやっぱり9.99m・Svは結果が先にあるようです。

計算途中でなにやらごまかしが入ってますね、ホームズさん。


9.99m・Svにする為には文科省係数を0.3にしなくてはいけません。

さて公開されていないのは自宅での減衰係数で、安全委係数では40%になって
いましたが何故か文科省係数ではこれが20.7%の模様です。

さあ、これをつかうと文科省係数は見事に0.3となり年間被ばく量は9986.4
μ・SV=9.99m・Svとこうなる訳ですね。

ハイ、お見事でした文科省さん。

でもこういうのはやっぱり、「うそくさい」ですね。

PS

上記内容に関連して新聞では「内部被ばくは全被ばく量の1.5%程度」と書かれて
いました。

住民の内部被ばくをホールボディカウンタを使ってちゃんと調べたのでしょうか?

とてもそうとは思えません。

もし検査したのなら、ただ単に「1.5%」と言われても困ります。

「対象者の年齢や人数、どこで被ばくしたのか、そしてどこでどのような検査を
したのか、その結果の内部被ばく量はこうでした」とせめてそのぐらいは報告を
お願いしますよ。

そうですね、それから外部被ばくの量も報告していただかないと、「1.5%」の
検証ができませんものね。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・23km以内   (・・・16Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・33Km以内   ・・・26Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・47km以内   ・・・39Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・57km以内   ・・・49Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・91km以遠   (・・・83Km以遠)

現時点での窓際計算では23km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)


26km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

ですので1か月後とは言わずに、出来る限り速やかに避難されるのがよろしいかと
思われます。


年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、39km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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