りばぁさいどらいふ

東京を流れる某川のほとりから。
ガーデニング、アウトドアなど生活を心地よくするために思うところ、備忘録、いろいろです。

夏の京都④

2015-08-27 17:22:00 | お出かけ
京都2日めも猛暑の京都市内から逃げます。
バスで比叡山へ。


京都の方が「お山」といえば比叡山のこと、「先の戦争」といえば応仁の乱のこと・・・と聞いたことがあります。本当でしょうか?

昨年の夏は高野山を訪れました。
空海の人生を追うと、必ずそこに登場するのが「最澄」。平安初期、二人は一緒に遣唐使として中国へ渡り仏教を学びました。空海は真言宗、最澄は天台宗の開祖ですが、二人は日本仏教の祖とも言われています。天才肌の空海とまじめで努力家の最澄は、巨人V9時代に活躍した長嶋さんと王さんに例えられることもあります。・・・ということで、最澄が開いた聖地 比叡山延暦寺へ。

バスから琵琶湖が見えました。


少しずつ霧が濃くなり・・・延暦寺バスセンターに到着すると雨。

まずは延暦寺発祥の地「東塔」を巡ります。
道沿いには延暦寺を説明する大きな看板がいくつも立っていて、読みながら進んで行きます。


実は小学生の頃に1度来たことがあったのですが、延暦寺・・・といえばこの看板がとても印象的でした。

どしゃ降りの中、延暦寺の総本堂「根本中堂」へ。


堂内は撮影禁止で、参拝者が入れるのは外陣のみ。薄暗い内陣には本尊と不滅の法灯があり、ご祈祷が行われていました。
延暦寺は円(法華経)・蜜・禅・戒・修検と幅広く教えるのが特徴で「仏教の総合大学」と呼ばれています。実際に法然、親鸞、栄西、道元、日蓮などの数々の名僧を排出し、ここから様々な宗派が生まれたことから「日本仏教の母山」とも称されます。

根本中堂を出ると目の前に急な石段。


登って行くと「文殊楼」。比叡山の総門です。


中に入ることもできて、楼上には文殊菩薩がまつられていました。
比叡山は京都から丑寅(北東)の方角にあり、鬼門除けとして建てられた・・・などと言われます。しかし滋賀県の人から見れば、琵琶湖から表参道(表坂)を登って、この「文殊楼」の門に到着。「延暦寺に着いた~!」と思うわけです。

だから本当は・・
まず「文殊楼」に到着。


ちらっと見える「根本中堂」に感激しながら急な石段を降りる。


「根本中堂」を拝観…という順序のはずですね。



その後は「一隅を照らす、これ即ち国宝なり」という最澄の言葉から名づけられた
「一隅を照らす会館」へ。


中では世界平和を願い千羽鶴が集められていました。


我々も久し振りに鶴を作成。
比叡山では1987年から毎年8月に仏教、キリスト教、イスラム教など様々な宗教の代表者が集まり「世界宗教サミット・世界宗教平和の祈りの集い」が開催されているそうです。さすが仏教の総合大学!

西へ向かって「大講堂」


御本尊とともに、比叡山で修業した鎌倉仏教各宗派の宗祖の木像が祀られ、外陣には天台宗ゆかりに高僧の肖像画がありました。

霧の中をさらに西へ向かい「戒壇院」。天台宗の僧侶が授戒する場所。


「悟りへの52段」の石段を登る頃には、ものすごい霧に包まれました。とても幻想的。
石段を登りきると「法華総持院東塔」と「阿弥陀堂」


法華総持院東塔の上層部には仏舎利と法華経が安置されています。阿弥陀堂では一般の方の法要が執り行われていました。

お堂の前の小さな庭に不釣り合いな矢印!


不思議に思い近づくと・・・・水琴窟でした。水が落ちると、きれいな音色がします。


「一隅を照らす会館」へ戻り、比叡山そばを食べました。


今日もランチはそば・・・でした。
(つづく)
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