リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

162. 15回目のドイツ旅行(10)ブラウボイレン修道院

2019年01月05日 | 旅行

 

▶︎15回目のドイツ旅行(10)ブラウボイレン修道院

 

ブラウボイレン修道院 緑色のとんがり屋根がきらきらと光っていました。

 

テュービンゲンで最後の朝食

 9月16日(日)、ようやく6人揃って朝食をとりました。ちょっと手狭なレストランに6人席を取るのは難しかったのですが、ヴィリーが頼み込んで席を確保してくれました。ゆっくりお喋りしながらの朝食時、クラウスが「君たちはブラウ・トプフを見たの?」と聞きました。何のことか全くわからずきょとんとしていると、ブラウボイレン修道院のすぐ裏側にある青いきれいな池のことだそうです。それがちょうど丸い鍋のような形に見えることからこの名前が付いたそうですが、2016年にブラウボイレンを訪ねたときにはその情報を知らず、素通りしていました。とてもきれいだから行ってみたらと薦められ、楽しみが増えました。

 食事が終わろうとする頃、シルヴィアがちょっと緊張した面持ちで「みどりにお願いがあります。」と言うのでなんなのかとこちらも緊張しました。「来年は結婚式でお金を使ってしまうので、その後お金を貯めたら是非二人で日本に行きたいから、日本語をもっと練習したいのです。1週間に一度スカイプで日本語で話し相手をしてもらえませんか。」との要望でした。ドイツと日本では7時間(夏時間の4月~9月)の時差があります。普段働いている彼らがいつならパソコン前に座れるのだろうと思いましたが、土曜日の夜中、12時なら大丈夫とのこと。それなら私が日本で日曜日の朝7時にパソコン前に座ることになり、いつもよりは1時間早起きをしなければなりません。でも、彼女の熱意に打たれて了承しました。私もドイツ語の勉強では生(なま)のネイティブとの会話が大事だと痛感しているからです。10月からは朝8時にスタンバイすれば大丈夫なので何とかできるでしょう。

 

 

ブラウボイレン修道院へ

 クラウスとシルヴィアとはホテルの前でお別れ。彼らは明日から又仕事なのでシュトゥットガルトに戻ります。ヴィリーとアンゲリカは既に年金生活をしているので時間が取れることから車でウルムまで送ってあげると言われて、お言葉に甘えることにしていたのでした。ブラウボイレンはウルムの少し手前にあります。私たちは翌日、ウルムから電車で行く予定を組んでいたのですが、ヴィリーとアンゲリカがついでに寄って行ってくれるというのでこれまた便乗させてもらいました。でもこの日は日曜日。観光客も多くて近くの駐車場になかなか空きがなく、少し離れたところでようやく駐車することができました。ブラウボイレン修道院は撮影禁止だったため、重たい一眼レフは車の中へ置いたままで。

 修道院に着くと、ミッヒェル・エアハルト作の祭壇の写真を送ってくださった担当者アンドレアさんは休暇中とのことで、受付の若い女性がラベンダー石けんとメッセージを手渡してくれました。会えなくて残念だけど楽しんでくださいと書かれていました。そこにちょうど通りかかった女性が「あなたがあの本を書いた人ですか? 素晴らしい本ですね」と握手を求めてきたのも嬉しいプレゼントでした。2016年には一人4ユーロ払った入館料も今回はフリーで、ありがたく中に入らせていただきました。

 でも、何か変です。以前はあちらこちらに書かれていた「撮影禁止」の注意書きがどこにも見当たらないのです。他の参観者も躊躇無く撮影をしています。受付に戻って「2年前は撮影禁止だったはずですが、今はどうなのでしょう?」と聞くと、「今は大丈夫です、どうぞ撮影してください」という返事。あら~、それならまだ手元に無い画像を写すチャンス、逃すわけにはいきません。一眼レフカメラを車から取ってきたいとヴィリーに申し出たところ、自分が行ってくるといって、車まで取りに行ってくれました。いつもながら彼の親切には頭が下がるばかり。その間に小さなデジカメであれこれ撮影していると、ヴィリーが汗をかきかき小さなトランクと三脚を運んできてくれました。感謝!! 天井も含めて細かな作品もできるだけ撮影させてもらいました。私にとっては二度と無い貴重な時間でしたが、三津夫やアンゲリカ、ヴィリーは時間をもてあましたようです。ごめんなさい。

 

ブラウ・トプフ

 撮影を終えて皆で修道院の裏手にある池に向かいました。ありました、ありました。本当に青いきれいな池です。教会の姿が池に映り込んで絵葉書のようです。入り口まで戻ると、3人がまたまた撮影に時間を取る私を並んで待っていてくれました。もう頭が上がりません。

 

 

 

まさに青いお鍋!

 

いつもお待たせしてごめんなさい。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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