梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

人肉食と原発

2016-07-28 11:47:59 | 日記
人肉食シリーズがなぜ原発と結びつくのか・・・まあ、お読みください。

都知事戦に立候補している鳥越俊太郎氏は、都政というよりは国のレベルでないと取り組めない問題ばかりを提起しています。世間で言われているように本当にぼけてしまったのか、あるいは今の立場を利用して発言しておこうということなのか、そのあたりは見当もつきませんが、従来からの私の主張を繰り返すなら、原発は廃止どころか、大幅な増設が必要なのです。

もちろん安全性を確保することが大前提になるので、その点は厳しいところですが、現時点ではこれに代わる大規模な発電方法は有り得ません。ただ、福島原発も震災によって事故が発生したわけではなく、津波に対する備えが甘かったことが原因ですので、安全性を確保する方法はあるはずです。また、将来に渡って、より安全な原発を開発していく必要もありますが、とにかく原発は必要不可欠なのです。

まず、従来からのお話を復習しておくと、もうしばらくすると、地球規模で小氷期がやって来ることがわかっています。屋外での農業が難しくなり、屋内で照明による工業生産的な農業を行う準備が必要です。日本の場合、小氷期には隅田川や淀川が凍り付き、川面を歩いて渡れるほどの寒さになるので、家庭やオフィス、学校等での電力需要が跳ね上がることに加えて、農業生産においても莫大な電力を必要とされる事態になり、電力は無限と言っていいほど作らなければならないのです。

実は、アイスランドの農業がこの問題を象徴的に物語っています。アイスランドは気温が低いために、国民の食卓に上る野菜類は、全て地熱を利用した温室栽培でまかなっています。何しろ人口が30万人台なので、火山の地熱でこれを賄うことができるのです。これは、気温が下がれば温室や屋内での人工的な管理がないと農業ができないという証拠になるのです。

では、過去の記録から予測可能な将来の小氷期にじわじわと備えていれば十分なのかと言うと、それがそうではないから困るのです。そこが、原発の増設が必要な、切実な理由です。4万7千年ほど昔、インドネシアで火山の大噴火があった際は、地球の平均気温が10数度下がったそうです。もしこれと同じことが起これば、東京の8月の気温が15度ということになります。これでは稲作も一般的な農業も不可能です。

大変困ったことに、これは、明日予告なしにいきなり起こるかもしれない自然現象なのです。小氷期を待たずとも、どこかで突発的に大規模な噴火があれば、農業は壊滅的な打撃を受けます。近い所では、江戸時代に浅間山が噴火した時には、気温の大幅な低下により、大飢饉が発生し、東北地方などでは、飢えた人々が生き延びるために人間の肉を口にしました。極限の飢餓状態に追い込まれれば、人間はほぼ自動的に互いに共食いを始めることは、過去の歴史が証明しています。必ずやって来る小氷期、あるいは明日起こるかもしれない火山の大噴火による急激な気温の低下、これらは万が一予測できたとしても防ぐことは出来ない現象です。人間に出来ることは、備えを固めておくことだけなのです。

太陽光発電に浮かれている人たちは、火山が大噴火したら火山灰が空を覆い、曇天が続くために、太陽光発電は用をなさなくなることも忘れてはなりません。小氷期もまた雪の日が増えるために、同様な現象が起きます。原発廃止を唱ええる人たちの気持ちは、心情的には理解できるのですが、しかしあまりにも理性を欠いた無責任な主張だと言わざるを得ないのです。

私の主張は、安全性を高める研究を重ねつつ原発を着実に増設し、余剰電力を確保しておくということに尽きます。世界規模で気温が低下すれば、化石燃料の需要が急増し、必要量を確保できなくなる恐れがあります。また、いずれは使い尽くしてしまうことがわかっている化石燃料は、地球規模の寒冷化に対しては無力だと言えるでしょう。

将来人間同士共食いをしたくなかったら、原発は維持、増設しなければなりません。