金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『ダンガル きっと、つよくなる』

2018-04-26 15:54:40 | 映画の感想
2018年の映画⑦:『ダンガル きっと、つよくなる』(ニテーシュ・ティワーリ監督)
★★★★★

【シネマトゥデイの内容紹介】


レスリング選手のマハヴィル(アーミル・カーン)は、
生きていくためにオリンピックへの道を断念し、
道場で若手の育成に励んでいた。
彼は息子を金メダリストにすることを夢見るが、
生まれた4人の子供たちは全員女の子だった。
ある日、長女と次女がけんかで男の子に勝ったことを
知ったマハヴィルは、二人をレスラーとして鍛えようとする。

****************************************

映画館にて。

こんなの、泣くに決まってる

スポ根と親子愛の組み合わせで、これは人を選ばずおすすめできる。
とくに父娘ものが好きな人は見るべし。
上映館が限られてるけど、ヒットしてほしい!

※ 以下、ネタバレ注意。


父の指導のもとで成長した娘が、家を出て外の世界を知ったことで、
父の指導を否定して反発するも、
今のコーチのもとでは結果が出せず、再び父に助けを求める。
しかし、父とコーチの方針が一致しないために軋轢が起こり……
と、物語にたくさんの起伏が作ってあって、
ハラハラしたり、涙ぐんだり。
何回も涙が出たし、試合のシーンには手に汗握った。
(この映画でレスリングのルールを初めて理解した)

終盤は、
「お父さんが脱出して声援を送り、それで娘が奮起!!」
という展開になるのかと思いきや、
「お父さんがいなくても自分でピンチを切り抜けられる」
という娘の成長を描いて、事を収めたのもすばらしい。

ただ、あとからインドでの女の子の扱いにからめて、
「娘のことを思って」と説明が加えられていたけど、
娘ふたりの髪を刈ってまでレスリングをやらせたのは
完全にお父さんのエゴだよね。
そして、作中のコーチは無能すぎ&最低なのだが、
日本で最近取りざたされているコーチの問題を考えると、
彼のメンツをつぶしたことでさらなる報復がありそう……と
心配になってしまう。

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