斎藤千輪『ビストロ三軒亭の謎めく晩餐 (角川文庫)』
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
三軒茶屋にある小さなビストロ。
来る人の望みを叶える魔法のような店。
料理は本格派、サービスは規格外。
どんな事情の客も大歓迎。
――ここ『ビストロ三軒亭』には、
お決まりのメニューが存在しない。
好みや希望をギャルソンに伝えると、
名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、
その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、
オーダーメイドのレストランなのだ。
ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、
姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。
個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、
初めて挑んだ接客。
だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた
奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。
美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。
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Kindle unlimitedにて。
虐待や病気なんかの重い設定を軽く扱うのが、
自分は好きじゃないんだな……と
これを読んでわかった。
ギャルソンたちにキャラ付けしているけれども
実際にキャラが立っている感もなく、
重い設定の扱いに対するマイナスの印象を
覆すには至らなかった。
自分は店員にはビジネスライクに接してほしいので、
その点も「素敵~!」と思えない原因だったのかも。
ただ、「おいしいものが食べたい!」という気分にはなる。