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金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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121:高田郁『あきない世傳 金と銀〈3〉 奔流篇』

2021-05-07 17:21:28 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、
その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の
後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、
十七歳で寡婦となる。
四代目の弟の惣次は
「幸を娶ることを条件に、五代目を継ぐ」と宣言。
果たして幸は如何なる決断を下し、
どのように商いとかかわっていくのか。
また、商い戦国時代とも評される困難な時代にあって、
五鈴屋はどのような手立てで商いを広げていくのか。
奔流に呑み込まれたかのような幸、
そして五鈴屋の運命は?
大好評シリーズ、待望の第三弾!

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あれ、2巻の記録がない。
でも読んだはず。

1巻から、惣次の冷淡で攻撃的・暴力的なところは
確かに描かれていた。
でも、幸の才覚を認め、商売のパートナーとして重んじ、
優しく接していたからさ~!
幸のアイディアを認めて取り立て、実現していくうちに
彼女に嫉妬して意見に耳を貸さなくなり、
駄目になっていったのがつらい……!

江戸時代の経済の状況や商売のやり方等、
悦明しなきゃいけないことが多いのだけど、
いかにもな説明にならず、ふんわりな理解でも
問題なく読み進めていける作りになってるの、
すごい手腕だ。