Rechtsphilosophie des als ob

かのようにの法哲学

基礎演習Ⅰ(04)

2020-06-01 | 日記
 基礎演習Ⅰ(04) 2020年06月03日

 基礎演習Ⅰテキスト51頁
 第2部 Ⅲ刑事司法と市民
 テーマ2 冤罪とその防止

 冤罪が発生する背景には様々な問題がありますが、それらは日本の刑事司法が抱える重大な問題であり、早急に解決されるべきものです。

 無実の人を犯罪人に仕立て上げる。それが冤罪です。刑事司法の過程のどの各段階において、冤罪が発生する原因があるのでしょうか。被害者や目撃者などからの被害届の提出、警察署による受理、犯罪捜査の開始、事件現場の検証、目撃情報の収集、近隣への聞き込みなどを経て、さらに過去の犯罪情報などと付き合わして、被疑者がリストアップされます。ここに予断と偏見、見込み捜査の危険が入り込む余地がありそうです。

 任意での事情聴取、逮捕状を請求を受けての逮捕、その後の勾留手続など、捜査は進展し、メディアなどでは事件の解決に向かっているかのような報道がなされます。事件の解決を求める国民の世論を背景にして、犯罪捜査機関はますます捜査をヒートアップさせ、加熱するメディアの報道によって加速されます。逮捕した被疑者が真犯人でないかもしれないと、もはや後戻りできない状況を自ら作り出しています。

 今回の課題は、「取調受忍義務」、「代用監獄」、「人質司法」などのキーワードを参考にしながら、被疑者段階における取調の問題(身柄拘束の期間、その場所、1日あたりの取調べ時間、弁護人選任権の有無など)を調べて、800字程度でまとめてください。

 なお、今回からレポートの提出方法を指定します。
1レポートは、manaba + R に提示した新しいメールアドレスに送ってください。
2メール本文に氏名を書いてください。
3ワードなどの文書ファイルを添付するのではなく、メールの本文にレポートを書いてください(開けないファイルがあるため)。