箱根へバイケイソウの観察に行ってきました。バイケイソウは果実の登熟が進んでいました。個々の個体の花序を見ると、花序の全ての花が稔実している個体はなく、稔実果実数は個体間で異なっていました。稔実していない花は分枝した花枝の先端部で多く見られ、そのような部位には雄花が付くことから、稔実していない花は元々雄花であったと思われます。これから登熟の始まる花もありそうなので、詳細な調査は8月下旬以降になりそうです。花としては、シモツケソウ、マルバダケブキ、タマアジサイ、ヤマジオウなどが見られました。
余談ですが、ネット検索をしていたら北海道開拓記念館の水島未記さんが書かれた「 バイケイソウ、一斉開花の謎」という文章を見つけました。これは北海道新聞の「みんなでサイエンス」という連載ものの記事らしいのですが、道新のサイトからはたどり着けませんでした。やはり、今年は北海道全体でバイケイソウが一斉開花しているようです。水島さんは「もしかしたら本州でも?」と書かれていますが、少なくとも箱根ではこれまでにないくらい多くのバイケイソウが花成しており、山や植物好きの方のブログ等の文章を見ると、本州各地でバイケイソウが一斉開花しているようです。ですので、今年は日本全体がバイケイソウの当たり年になっていると思われます。
登熟中のバイケイソウの果実 まだ花弁が付いている
稔実している花は主花茎と分枝した花茎の基部に見られる 他は雄花か?
マルバダケブキ
タマアジサイ
シモツケソウ
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