久しぶりの、大相撲力士、宇良(うら)の記事。
この、変則、東京での「7月場所」。
宇良の、これまでの、今場所3勝は、すべて観ている。
5月場所、中止になっただけでなく、ぶつかり稽古や、他の大相撲部屋への出稽古も、コロコロナウイルス禍の余波で、やれなくなったのも、まだまだ、両ひざ、その宇良の裏側、両太もも、その裏が、完調にはほど遠い、宇良にとっては、幸いした。
稽古はせず、リハビリと、再復活に向けての、筋力強化のトレーニングに、じっくりと、その期間、充てられたのも。良かったように想う。
今場所の、この宇良のカラダ。
3月場所に較べ、一回りどころか、3回りは、肥えた体形。 両ひざにぶ厚く巻き付けた、さらに、大きさを増した、サポ^-ター。
駄馬、否、ダヴァジャルガルの右ひじへの3重巻きサポーターと違い、本当に、必要なサポーター。
ケガを避ける意味というより、なにより、心の安心感が、得られている。
今場所の、2勝目。
とっさに、苦しまぎれに出た、「首ひねり」。
危ない取り口だった。
勝ったから良いモノの、宇良自身、首ひねる取り口。
ケガに発展しなかったが、本人も、「負けたような一番です」と、反省していた。
今日の、対戦相手、湘南乃海。
このクラスの力士に、詳しい大相撲ファンによれば、強敵であり、勝つにはむずかしい実力者との評。
それが・・・・はからずも、当たった。
左の、宇良。
湘南乃海。キチンと、両手、両こぶし、土俵に付けているのに、宇良は、右手のみ。ダメだなあ。
あらかじめ、考えていた取り口のことで、アタマが一杯だったのであろう。
立った。昨日の、3勝目の時と同様、素早く、左にカラダの位置変えて、低い体勢からもぐり込み、湘南乃海の足を、腕を伸ばしてつかまえ、体勢を崩させて、一気に、カラダをこじ開け、起こして、土俵際に運ぼうとしていた。
しかし、湘南乃海。
その作戦、やっぱり、予想通りにきたな、と。
腰を引き、もぐらせない、足にとどかせない作戦。
ぐるっと、両力士、位置、半回転。再び、つかまえようと、宇良。飛んだり、跳ねたり、ピョン、ピョン。
全く、動じない、湘南乃海、
この夏、泳ぐ人、少ない、湘南の海。
カラダ、泳がない。
191センチと、宇良より、13センチほど上背が有る、湘南乃海、宇良の半身、つかまえて、見事にそりゃああ・・・・・投げをうった。
さらに、両手伸ばし切って、突き、飛ばし。 宇良、宙に浮かび、
ゴロンと、土俵のたわらの外に、転がった。宇良のカラダ、裏返し。
だが、両ひざや、太もも、打ちつけておらず。柔道の受け身のように、後遺症、まったく、起こらない体勢。
起き上がり、一礼。やられたなあ・・・・。今日は、作戦、失敗してしまったなあ、という表情を浮かべ、肩や、腕に、砂を付けたまま、クビを傾げていた。
礼儀は、キチンと。片手付きの、立ち合いを犯してしまったが、去る時、土俵に向き直って、一礼して、いつものように去った。
「負けてしまって、悔しいけれど、この位置は、どの相手も強いです」
「これからも、頑張るだけです」
ーーーー18連勝で、勝ちは止まったが
「連勝とかは、まったく、意識してないです」
「これからも、一喜一憂しないで、やっていきたいです」
「ただ、前へ出る気持ちだけは、忘れないで、やっていきたいです。カラダ、下がると、ケガにも、つながること、ありますから」
勝ち越しは、あさって以降に、持ち越しとなった・・・・、、