つぶさに追っていなかったものの、丸1か月前の、オープン戦開幕投手を務めたことを記事にして以来の、登板だろうか?
なにしろ、情報が少ないうえ、誰しもが取り上げる人気投手ではない。
そのうえ、出たとしても、それはその記者の見た目、感じた目。
映像をみると、まるで違う印象を持つ投球内容だったりする。
じゃあ、この記事だって、お前が感じた投球内容だろが! と言われたりしたら、まったくもってその通り、と答えるほかない。
んなこんな、私的な書き出しで、打ち込んでゆく。
3月19日は、雨天で中止。なもんで、おそらく、スライド登板。
で、翌3月20日、ウエスタンリーグでの対、広島戦。
先発で、東浜巨(なお)、満を持して、1回表の登板。
身体が、一回り絞れた印象。
<1回表> ストライク先行で、申し分無し。昨年とは違う滑り出しに、一安心。ゆっくりと振りかぶって、意識して、投げ急がないようにしている。打たせて取って、3者凡退。
<2回表> ピッチングの前に、汗をぬぐう。な~んか、嫌な前兆。まだ暑くも無い季節なのに、堅くなって、変に意識している兆しが、見て取れた。自滅への兆しか?
4人目の土生(はぶ)に、いきなり初球から、ヒットされる。
5人目。廣瀬には、山なりのボール。真ん中に入るや、とたんに打たれ、1、2塁に走者溜まる。
下水流(しもずる)は、バント失敗で、1アウト。
が、すかさず次打者の鈴木に打ち込まれ、1失点! もう、汗ぬぐう東浜。
センターフライで、2アウト。
低めを狙ったボールが決まって、やっと3アウト!
なんだか。やばくなっていきそうな予感。0-1で、なんとかかんとか、しのげたが・・・・・・。
<3回表>
打者、上本(うえもと)。2ストライクと追い込むも、ねばられる。上本に、ボールへ必死に喰らいついてゆく姿勢が見える。が、1アウト取る、東浜。
先程ほどではないが、山なりのボールで、ストライク取る。これは、有効的。
が、狙ったはずの低目が審判に、ボールと宣告される。これが、最後まで響いた。低目が、狙い通りの軌跡にいかない。
下手すると2塁打に成りかねないセンターへの打球、やっとキャッチしてくれて、2アウト。
次の打者にも、低目が決まらない!
外野にボール、軽くはじき返されるが、守備陣の好守で、やっと3アウト。
ソフトバンク打者陣、快音、無し。
<4回表> 再び打者、土生(はぶ)。またまた低目が決まらず、ボールとされる。
次の廣瀬の低目は、捕手の前でバウンド! もう、最悪! ヒヤヒヤもん!
東浜。肩で大きく、息を吐く。汗を、ぬぐう。おいおい、こりゃあ・・・・・。
上から、大きく落ちてストライクゾーンに吸い込まれる山なりボールで、アウトを取る。
今シーズン用に、研究して、あみだしたボールであろう。
打たせてとったはずが、エラーで1塁に。
次は、内角、胸元へと放るが、際どく、ボールと取られる。対、鈴木。
キャッチャーと、ひそひそ、マウンド上で打ち合わせ。が、打たれて、もう2点目献上! う~~~ん・・・・・。
はっきりと、苦しい表情を浮かべる。
またまた連打喰い、3点目を取られる。湧き上がる、広島ベンチ。
次打者には、高めを放って吊る投法で、バットを思わず振らせる。これは、成功。
4回で、3失点。もう、これでやっと御役御免!と、想っていたら・・・・・・
<5回表> なんと出てきた。出させた首脳陣に、ビックリ!
1軍は、あと1週間で開幕だ。
上がらせて、東浜が使えるかどうか!?の、見極めを徹底して、しときたいという意図か?
打者、上本。また、高めの吊り玉を放る。
次の、庄司。再び、高めを放り、これはストライク。打者相手に苦心してる間に、上本に走塁されてしまう。
上から落としてゆく変化球は成功してたが、またも放ってみた低目は打たれてしまい、ついに4点目を喰らう。
常に昨シーズンと違い、ストライク先行は良い。改善されたのだが、低目は外れる。
打者、土生(はぶ)。
上からガクンと落としてゆくボールまでも、狙われ始める。
ではと、また挑戦してみた低目は、キャッチャーの手前で大きくバウンド! ついに、4球を出す。
2アウトからも、ボール先行。
わずかに、上からガクンと落とすボールだけが、ほぼ有効・・・・かなあ・・・・
この回で、東浜は投球を終える。
この段階で、0-4だったのが、6回表から登板を受け継いだ武田翔太までも3失点!
この広島戦。結局、0-7で惨敗。
東浜。気持ちでは、先発完投をしたいのであろう。
かつて、村田兆治を密着取材をしたとき、先発完投という言葉を良くクチにした。気迫も感じた。
だが、今の東浜は、ソレをまかせるには、バクチに等しい。
押さえも、厳しい、ヒヤヒヤもの。
本人は、嫌だろうが、1イニングか、2イニングまでの、中継ぎでならまかせ・・・られるかなあ・・・・という仕上がり。
いくつかのパターン、球種を、記事中でお分かりのように、通用するかどうか、試していた。
ボール先行と、積み重ねで自滅のうえに、打たれるというパターンが昨年。
それは解消された。だが、低目は下手するとバウンドし、全球ボールに。
胸元えぐるボールも、うまくコトが運ばない。
唯一、上からガクンと急激に落とせる変化球が、確率く仕留められることが判明しただけでも、良しとしようか。
また今年も、1軍に上がって自滅し、落とされる。また、好調を得て、上がるが・・・の、上がったり下がったりの、「エレベーター」投手かなあ・・・・。
大リーグから出戻りの松坂大輔には、正直、大きく期待出来そうも無い。
連続優勝に、貢献して欲しいと思うのだが、さあ、東浜!
危惧を裏切って欲しいが・・・・・。