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<リアル ラグビー ルポ> 「7人制男子日本代表」が、リオ五輪出場決定はしたけれど、裏側では・・・

2015-11-11 15:40:05 | ラグビーフットボール

 来年のリオデジャネイロ・オリンピック出場を賭けての、今回の「アジア予選」香港大会。

 試合会場となっていた「香港スタジアム」の観客数を見れば、一目瞭然。約4万人収容出来るスタジアム。

 初めてオリンピック競技に決まったあとの、アジア枠出場を賭けた大会なのに、初日、2日目と、ガラガラの、見るも淋しい観客の入り。

 だからか、日本人の応援団の声援が、出場した藤田慶和(よしかず・早稲田大学)も言うように、よく聞こえた。

  それは何も、今大会に限ったことでは無い。

 日本の男女7人制の試合はもちろんのこと、アジア各国や、日本で開かれた国際大会でも、最大2万3000人入る秩父宮ラグビー場で、3000~5000人しか、客が来ないのだから、いつもの当たり前と言いかえればいいか。

 世界的にも、7人制の認知度と人気度は、まだまだ低いままだ。

 そんななか、初日11月7日に行なわれた「1次リーグ」。日本代表が戦った4試合は、スコアを見れば完勝と言って良いだろう。

 なにしろ、台湾戦、38-0。シンガポール戦、66-0。韓国戦、47-0。そして、難敵中国相手にも、34-0。

 文句なしに、1次リーグ突破。

 試合は前後半、各7分。とはいえ、このように、1日に4試合は、ごくフツーのこと。試合と試合の間は大体、1時間半しかない。その間で、緊張感と集中力を絶えず維持させて、グラウンドへと飛び出す。

 一瞬の気の緩みは、あっと言う間にボールを奪われ、失点につながる。そのような、あぶない瞬間も、多々あった。

 が、今大会の必死のタックルは、昨年記事化したひどさを、見事に修正していた。

 

 2日目、日本では11月8日。

 準決勝で、スリランカ相手に、43-0。

 ここまで、5試合、無失点。決勝の相手は、開催地、香港

 尻上がりに調子を上げてきた日本代表としては、ここまでは、勝って当然の、格下の相手国ばかり。ただし、無失点完勝までとは、予想していなかった。

 決勝だけは、前後半、各10分と長くなる。

 香港に、前半早々、2トライも連続して取られ、0-10となった時には、あ然とした。

 瀬川智広ヘッド・コーチは、試合後、こう言った。

 「前半、選手達が、少し、落ち着いていないように見えた。ハーフタイムで、落ち着いて自分たちのラグビーをしようと、選手達に呼びかけた」

 主将の桑水流(くわずる)裕もまた、「前半、あせってしまった。後半に向けては選手達に、自分たちのプレーをしよう! ボールを動かしていこう!と話した」という。

 トライを挙げたイケメンで、名前を知られ始めた松井千士(ちひろ。同志社大学)も、後半、選手同士の間で「落ち着いていこう」という気持ちがあったと、振り返った。

  終わってみれば、その後は失点せず。24-10と逆転して押さえ込み、優勝

  (NHK-BS生中継画面 より)

 冒頭にあげたように、「7人制ラグビー」が、正式競技種目に追加された来年のリオデジャネイロで開催される夏期オリンピックに、日本が出場出来ることが決定した。

 主将の桑水流(くわずる)裕策(コカコーラ・レッドスパークス所属・30歳)が、試合後クチにした「最後まで、あきらめない姿」が、勝利をもたらしたと言える。

 同じ言葉は、その五輪出場決定を伝え聞いた、ブログのコメント数が連日100を優に超えるなど、今人気の五郎丸歩(ヤマハ発動機ジュビロ&オーストラリアのスーパーラグビー参加クラブチーム、クィーンズランド・レッズ初所属)や、今シーズンなでしこリーグで、ⅠNAC神戸を押さえて優勝を果たした、日テレ・ベレーザの有吉佐織もクチにした。

 最期の最後に、戦う者の気持ちを奮い立たせるのは、その言葉、勝敗を分けるのは、その言葉。

 「最後まであきらめない姿勢」。それが勝つ&且つ、観る者の琴線に触れることを、まぎれもなく実証した一戦だった

 今回の、1戦。

 初日を、長らく低迷していた時も、ニュースなどで7人制を流してくれていたTBSが、そして優勝が決まりそうになったとたん、加えて2日目には、NHK-BSと、Jスポーツが同時生中継で、上記試合を生放送。

 何ら積極的にアタマを下げてお願いしていない日本ラグビー協会を尻目に、この期にラグビー人気を高める気運を創っているテレビ局を軸とした、マスメディア。

 視聴率を気にしていたら、また現地からの生中継にかかる経費を気にしていたら、実現出来ない英断だった。

 主将の桑水流は、優勝インタビューで、言った。

 「まだまだ日本では、知られていないけれど

 それは、客席の淋しさと、自分たちの代表チームと、そもそも7人制ラグビーそのものを指しての発言だ。

 「オリンピックでは、ベスト4入りが目標です」と、意気込みと抱負を語ったが、いくらなんでも、それはハッキリ言って、かなわない夢。

 優勝の喜びのまま、瀬川を選手たちが胴上げし、次いでテレビ生中継画面ではカメラは引いていたが、ストレングス&コンディショニングコーチの見山範泰までも胴上げ。

 内藤大助に似ていて、カラダも小柄。ひっくり返ってしまったのには、笑えた。労苦を長年にわたって支えた仲間としての喜びを体現。良い光景だった。

  11月10日の朝。羽田空港に帰し、記念撮影(左写真)。なんと初めて100人以上の歓喜の出迎えを受、精神が上気したのか、記者会見に臨むと、「目標はメダル」と、もろにイケイケ上昇気運になっちゃった。

 言うのは自由、タダだもんね。が、しかし・・・・

 40人以上の記者が詰め掛けたにも関わらず、ソレを伝えたテレビ局は皆無。スポーツ紙が、わずかに書いただけだった。

 来ていて、取材してるのに、報じない。いつもの、ラグビー報道の日々が、戻りつつある。かなしいことだが・・・。

 いやしくも、オリンピック出場。なのに、記者数、15人制の12分の一。会見場は、都内のホテルの大宴会場と、羽田空港の片隅。

 また、か・・・・・。都内の強化合宿で「公開日」でも、記者1人しか来ていない7人制。やるせないなあ・・・・・。

 さて、先の会見発言。これまで書いてきた強豪とのプール戦での国際試合戦績や経緯を一読願えれば、かなり厳しい。

 むろん、15人制が、あの「南アフリカ」とシーソーゲームを繰り返した挙句、最期の最後で競り勝ち、逃げ切った歴史的奇跡の軌跡事実があるから、不可能とは言い切れないないが・・・・・・。

 また、選手7人制候補メンバーに、リーチ・マイケル(東芝ブレイブ・ルーパス)など、今回の15人制メンバーも数人入っており、来年2月にメンバーを招集し、半年間にわたって強化合宿を重ねていくなかで、さらにチームに成長が見えてくるかも知れないので、期待はしたい。

 なお、ラグビーの試合は、来年8月の猛暑のもと、開催されることを書き添えて置く。

 改めて書くならば、オリンピックという、子供でも知っている大きなスポーツイベントに出場が決まったチームの帰国と、引き続きの記者会見にも関わらず、どこのテレビ局も、昼前後や夕方だけでなく、夜のニュースでも、まったく報じていない。

 早くも、”厳実”が、のぞいた。15人制との、ノリの差。格差。差別。

 さて、今大会。確かに、スコアでは完勝。

 だが、ソレは、今までもそうだったように、アジア地区に限ってのこと。

 これまでの、強豪国との試合ぶりや、戦績は、この不定期連載記事で何度か書いてきた通りだ。

 確かに、あきらめない気持ち、身をていしての激しいタックル、瞬時の判断力、などなど、今春までに比べ、はるかに良くなった。

 ボールキャッチ直後の、ボールを誰に渡すのがベストかな?という、逡巡、迷いは、こと、この大会に限って言えば、見えなくなった。

 だからと言って、いままで、ことごとくぶっ潰されてきた強豪に、すぐさま接戦で勝てるほど甘い世界では無い。

 それは、起用抜擢を、随時所属するチームや大学の事情で欠場・辞退などで、変わらざるを得なかった選手達や、瀬川智広ヘッドコーチに、さんざん聞いてきた。

 中国を筆頭にして、オリンピックに「7人制ラグビー」が、参加スポーツ競技に追加された直後から、各国が、国家的強化策に本気で乗り出していること。グラウンド上での当たりに、一層激しさと痛みが増してきたこと、情報戦はすごいことになっている、などなど・・・・。

 「15人制」並みに、いわば情報戦の世界に突入したというのに、当時のゼネラル・マネージャーの太田治は、見聞きしている限りにおいて、何ひとつ策を講じていなかった。

 なにしろ、GMなのに、練習を観に来たり、来なかったり、ばらばら、気まぐれ。海外代表チームの情報集めは、やれる時間も無い程多忙な練習ビデオ撮影係りの担当だと、言い逃れるという、ていたらくぶり。

 不満を表立ってクチにこそしないが、ヘッドコーチやスタッフや選手たちは、とても文句を言い出しにくく、苦慮していた。そして、次第しだいに、太田を頼りにも、当てにもしなくなっていった。ムダな存在だから。

 ボールや、練習用具運びを、たまに手伝ってくれる、ニコニコでぶおっさんと見ていたフシがある。選手、監督との会話も、まったく無い。

 そんな太田が、今は「トップリーグ 委員長」になっていた。五郎丸人気を、「一時期の、バブル人気だと思っています」と、とあるメディアに答えている。

 ならば、このバブルを本物にと定着させるために、何か具体的な対策を講じようとしているか? と言うと、現時点で、相変わらず、何にもしていない

  15人制の、現ゼネラル・マネージャー、岩渕健輔も、さほどの手腕は見えてこない。それにも、ガッカリだ。

 イングランドからの、帰国記者会見でも、何ら今後の具体的展開策を、詰め掛けた記者団に聞かれても、何一つ提示出来ぬままに終わっている。

  来年、リオデジャネイロへと、いざ出発! という時まで、また練習非公開、居丈高な条件付き公開を、数少ない熱心なラグビーファンや、番記者たちに対しても、し続けるのであろうか?

 7人制の男子日本代表に限って言うならば、結果、練習場所にたくさんのヒトが詰め掛けて来たことは、1度も無い。むしろ、たくさん来てくれれば、励みになるんではないか?  むしろ、来ていると、瀬川監督は、ニコッとする。

 なのにまた、合宿は鹿児島県の鴨池公園にするのだろうか? 

 鴨池は、瀬川がいる東芝ブレイブ・ルーパスが合宿で使ったことがある場所。その使いやすさや、練習に集中できるところから、その縁で決めたのだろうが、今後も、マスコミが行きにくい、地元民しか足を運ばない地に合宿を張るのだろうか? せっかくの、まだ目に見えぬ幻の気運を、自らがぶち壊すかのように・・・・・・。

 来年の夏まで、こまめに知られ続けなければ、ゴミと化してしまいかねない7人制

 長年にわたって、7人制をけん引してきた、桑水流。

 前ヘッドコーチだった村田瓦(わたる)などは、翌日午後に日本代表選手たちを記者会見して発表という前夜に、上京してきた桑水流を捜して歩くドタバタぶりも、しばしば見せた。

 説得され、7人制に専念し続けてきた苦労人の桑水流と顔がこわい前・主将 坂井克行(豊田自動織機シャトルズ所属)はもっと注目され、評価されていい。2人とも、弁舌巧みでは無いため、マスコミには受けないままだが・・・・。

 現時点では、五郎丸人気のみの、ラグビー。「五郎丸ポーズ」という言葉が、「流行語大賞」の対象にまでなる始末。

 だが、その人気も、実態となると、かなり怪しい。

 すでに記事で事前紹介した、10月30日に行なわれた、「ヤマハ発動機ジュビロ 対 東芝ブレイブ・ルーパス」の練習試合。観戦代、無料。

 五郎丸人気を当て込んで、試合会場を自分たちのヤマハの練習グラウンドから、急きょ使用料、1万8250円を支払ってまでして、「遠州灘海浜公園球技場」に変更。

 このグラウンド。メインスタンド、2800人。バックスタンド、900人。これだけで3700人収容。さらに、芝生席には、8800人が詰め込めるというところ。

 平日、午後2時キック・オフ。天気、快晴。

 が、フタを開けてみれば・・・・ラグビーを生れて初めて見るオバサンたちを中心に、1500人が、まあ・・・・詰め掛けた。

 ところが、一部生中継したワイドショーでは、アナウンサーが約2000人と吹聴。さらに、ニュースとして報じたNHKに至っては、3000人に膨れ上がらせた

 「お前、出るのか!?」と、ニヤリほくそ笑んで、記者会見の席で、五郎丸に言ってのけた常識知らずの清宮克幸・監督だったが、1500人まで来た以上は、看板を引っ込めるワケにはいかない。

 先発で出て、開始早々、ブレイクダウン(ボール争奪戦)からのトライを、ヤマハが先制。

 五郎丸は、コンバージョンキックを、慎重に右斜めからキッチリ決めたあと、御役御免とばかりに開始10分で引っ込んだ。

 ブレイクダウンの際、右足を痛めたらしく、すぐさまアイシング。

 逆に、東芝には、リーチ・マイケルや、大野均や数人、ワールドカップ出場組が在籍しているにも関わらず、1人も出ず。

 体中、テーピングをしたいほど痛みがまだ残っていて、治療やコンディション調整に専念し、半月後に控えるトップリ―グ開幕の本番に万全のカラダの状態で備えたいという背景は分かるが・・・・・・。

 にわかラグビーファンと、マスコミの盛り上がる気持ちを、自らぶっつり、東芝は消した

 逆に、東芝の若手の伸び盛りにとっては、冨岡鉄平・監督に、レギュラー入りをアピールする良い機会となった。

 なもんで、結果、38-14で、東芝が勝利をもぎとった

 さらに、11月3日の休日の午後。

 サントリー・サンゴリアスの練習グラウンドで、「サントリー 対 東芝」の、東京都府中市に工場と、クラブハウス並びに練習グラウンドを置くチーム同士の練習試合が行われた。

 私の先日の記事を読んで戴いた人達には、両チームに「凱旋パレード」で歩いたワールドカップ出場組がたくさんいることは、御存じだろう。

 ところが・・・・どちらのチームからも、1人も出ず!

 でもその顔ぶれの御披露を期待して、来場した観客

 「1000人を超えていましたねえ・・・。なにしろ、試合のたびに配布しているメンバー表が全部、はけてしまいましたからね。いつもですか? 多くても500人というところですかね」

 「そうですねえ・・・確かに、ワールドカップ効果ということは、言えるとは思います」

 サントリーのチームスタッフの人が、正直に答えてくれた。

 ただし、この試合に、ワールドカップ組のメンバーに選出されながら、たった1秒も、エディーのとっつあんに出さしてもらえず、屈辱を味わいつつ、心を殺してサポートに徹して帰国した、廣瀬俊朗湯原祐希の2人が出場!

 さすがの実力を発揮! 競り合い、競り合い・・・・ついに28-28のドローで試合を終えた。

 初めてナマでラグビーを見た500人以上の人には、ラグビー本来の魅力が伝わった・・・・・・かも知れない。

 その魅力を熱く、面白く、説得力をもって、帰国記者会見や、テレビ局をハシゴして、慣れぬスタジオで発言してくれた、畠山健介。そして、不可解移籍の苦く汚れた過去を持つ小野晃征の、ワールドカップ組2人が、11月5日、対 NTTコミニケーションズとの練習試合に、遅ればせながら出場した。

 しかし・・・・・テレビ局が、まったく取材に来なかった・・・・・。

 とどのつまりは、五郎丸だけへの注目か・・・・・・・。

 試合は、NTTコムには失礼だが、従前の実力通り、38-5で、畠山がリードするサントリーが勝った。

 観客数、100人前後。平日の午後1時、キックオフ。

 また、いつものラグビーの日々に、早々に戻った。哀しいほどに・・・・

 大学ラグビーの試合が、毎週末に行なわれている。

 11月1日。日曜日の、秩父宮ラグビー場。

 雌雄を決する、「帝京大学 対 早稲田大学」には1万6679人。

 その前の試合の「慶應大学 対 明治大学」には、1万2078人

  (Jスポーツ 中継画面より)

 入れ替えは、無い。人気と実力と、期待度が、4600人の上積みとなる。

 だが、一転、11月7日、くもり空の同じ秩父宮。

 「拓殖大学 対 中央大学」(写真左下2点)には、わずか1632人

 

  (いずれも、Jスポーツ試合中継画面より)

  さらに、天下の早稲田大学といえども、天候と試合会場に、観客数は大きく左右され、翻弄(ほんろう)される。

 11月8日、降りしきる小雨の、群馬県敷島公園ラグビー場。

 「日本体育大学 対 早稲田大学」には、わずか607人。

 同じく「流通経済大学 対 法政大学」(写真左下)にも、入れ替え無しで607人

  芝生席には、立ったまま見る客、傘さしてパラパラ数人が、同じくJスポーツの試合中継画面から、見える。

 ワールドカップ効果、全然関係ないよ~という声が、聴こえてきそうだ。

 五郎丸人気効果と、波及は少しだけはある。

 トップリーグ開幕戦の、11月13日、金曜日。午後7時から、約2万3000人収容出来る秩父宮ラグビー場で行われる、「パナソニック・ワイルドナイツ 対 サントリー・サンゴリアス」

 次いで、翌日11月14日の土曜日、愛知県名古屋市にある「瑞穂(みずほ)ラグビー場」で開催される、「ヤマハ発動機ジュビロ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ」

 出るか出ないか分からないが、かの「五郎丸ポーズ」見たさも手伝い、この2試合だけは、入場券が完売となった。

 当日券は、無い。これまでは使えた、期日指定無しの、数多くばらまいてきた無料招待券は、この2試合に限っては使用出来なくなった。

 「瑞穂ラグビー場」は、1万5000人が収容出来る。前売り段階で完売なんて、かつて皆無だったこと。

 今だ何も策を講じていない日本ラグビー協会にとっては、この五郎丸バブル人気サマ様だろう。

 「例年になく、チケットの売れ行きは良いです」と、先述の太田治はのたまうが、完売決定は、たったこの2試合だけ。

 いやはや・・・・である。努力無しの産物が、転げ落ちて出てきただけのこと。

 むろん、開幕戦は天候に左右されるものの、氷雨が舞ったり、肌寒さが厳しくない限り、当日券売り場には長蛇の列が並び、例年8割5分の客席が、招待券の客も交えて埋まる。

 その後も、試合カード組み合わせごとに天候に左右される傾向が強い。前売り券の売れ行きが芳しくないのは、いつものことではある。

 秋晴れ、木洩れ陽、ポカポカ陽気だと、当日券の売れ行きは良い。強風、氷雨。出足、止まる。毎度、毎度。

 Jリーグの試合との差は、とてつもなく大きい。

 2019年、日本でのワールドカップ開催に向けて、森喜朗(よしろう)日本ラグビー協会・名誉会長が推進したことといえば、やたらデカい、収容人数莫大な施設を造らせていることだけ。

 ハコものが、すぐガラガラになり、イベントには森喜朗ならぬ、国民の税金の無駄遣いの果ての、シャレた幻の「しんきろう」(蜃気楼)が怪しく闇空に漂う羽目になることは、今から目に浮かぶ。

 やるべきことはそんな愚かなコトではなく、今は単なる企業所有ラグビーチームに、サッカーJリーグのように、地域性を強調させて、人を新たに広く巻き込んで、観客を少しづつ増やして4年後につなげていくことだ。

 トップリーグ企業のラグビーチーム担当者に、聞いた。その努力をする気は企業幹部に無いのか? と。

 「さあ・・・・、それはウチの方から勧めてゆくことでは無いんじゃないですか。あくまで、ラグビー協会さんの方から、具体的な働きかけが無い事には、こちらは何も仕様が無いわけでして・・・・」

 かつて、東芝は、「東芝府中」というチーム名だった。「日本ハム ファイターズ」も、良い例だ。

 やってやれないことでは無いはず。

 3度目の訪れた最大チャンスを、また何もせずに、無能担当が、あきれるほどだらけた日々を過ごすのであろうか・・・・。

 2度あることは、3度ある、で終わる可能性が、目下のトコロ、とても大きい。

 「五郎丸ポーズ」人気を、このままポーズだけして、見捨て置くつもりなのだろうか・・・・・・

 

 

 

 

 

 


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