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映画『睡蓮の人』2003年(日本)[監督・原作] 村田朋泰 :睡蓮の池のそばに赤い着物を着て立っていた亡妻、彼女を思い出す老人の男の甘く懐かしく哀しみを帯びた回想(夢)!

2024-05-24 16:52:26 | 日記
☆クレイアニメーション(16分)。老人の男がひとりで古い家に暮らしている。他に誰もいない。
(1)
☆古い家。時間が止まっているようだ。
☆夜中2時、ガシャンと音がする。フクロウが鳴いている。台所に亀がいて、野菜を食べていた。
(1)-2
☆朝、老人の男が朝食を取っていると、亀も一緒にいて何か食べていた。
☆昼、男は図鑑を出して亀の種類を調べる。
☆夕方になる。
☆男はトイレに行く。亀について調べたがわからず、本が散らばっている。
(2)
☆亀がまだ家の中にいる。
☆老人の男は押し入れから風呂敷包みを取り出す。その中にあった「女物の赤い着物」を男は取り出す。
(3)
☆朝早く、老人の男は神社に行く。赤い鳥居が並び、その階段を男はのぼる。
☆のぼりきった所に神社の祠があり、その前に睡蓮の池がある。そこに例の亀がいて、「赤い着物」を着た女の人がいて亀にえさをやった。
(4)
☆夜が明ける。亀が家の中にいる。そして老人の男が使っている坐り机の上に写真が飾ってある。
☆その写真は亡くなった妻の写真だった。また今より少し前の時期の男と妻がともに、神社の祠の睡蓮の池の前で撮った写真もあった。
(5)
☆「朝早く、老人の男が神社に行ったこと。赤い鳥居が並び、その階段を男が上ったこと。上った所に神社の祠があり、その前に睡蓮の池があって、赤い着物を着た妻がいて亀にえさをやっていた」という出来事が、今や男の夢であったことがあきらかとなる。
(5)-2
☆亀は男の家にまだいて、写真が置いてある坐り机の前を歩く。老人の男は、その時、まだ起きていない。《END》

《感想1》男の顔が自然でなく、醜い感じ。口のまわりが緑灰色で河童のようだ。
《感想2》古い家の内部のクレイでの造り方は大変丁寧で、趣がある。哀しみが漂う。
《感想3》睡蓮の池のそばに赤い着物を着て立っていた亡妻、彼女を思い出す老人の男の甘く懐かしく哀しみを帯びた回想(夢)。
《感想4》「睡蓮の人」は亡くなった妻であり、その妻を忘れられない老人の男の両者を指す。
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