DIARY yuutu

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清少納言『枕草子』(1001?)「花の木ならぬは」(37段)①檜の木は「雨の音をまねる」!②「あすはひの木」は「つまらない予言」だ!③棕櫚(シュロ)の木は「身分いやしい者の家にあるべき物」でない!

2020-02-04 10:33:31 | 日記
「花のない木」について清少納言が言う。
(1)檜(ヒ)の木
「檜の木は五月に、したたり落ちるしずくで雨の音をまねる(雨の声をまなぶ)ということだが、殊勝な木もあればあるものだ(あはれなり)。」《感想》雨の音をまねるとは不思議な話だ。当時、そう言われていたのだ。
(2)あすはひの木(あすなろ)
「いったいどういうつもりで『明日は檜の木』という名前をつけたのであろう。あてにもならない、つまらない予言(あぢきなきかね事)であることだ。誰に対してそんな保証をしたのかと思うと、名づけた人に聞いてみたい気がして、おもしろい(をかし)。」《感想》「あすはひの木」あるいはあすなろについての清少納言の見方だ。「あてにならない、つまらない予言(あぢきなきかね言)」とはなるほどその通りだ。彼女は合理主義的だ。
(3)棕櫚(シュロ)の木
「なんの趣もない木の恰好だけれども、棕櫚(シュロ)の木は唐風の異国情緒があって、身分いやしい者の家にあるべき物とは見えない。」(わるき家のものとは見えず。)《感想》棕櫚の木は身分高い金持ちの家にふさわしく見えるということだ。当時も舶来品は高級品だ。
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