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浮世博史『もう一つ上の日本史、近代~現代篇』(84)-5 百田氏の誤り⑤:GHQやマッカーサーの意図を百田氏は曲解している!新憲法作成は「ソ連の介入」を阻止するためだった!

2021-06-21 11:38:24 | 日記
※浮世博史(ウキヨヒロシ)「もう一つ上の日本史、『日本国紀』読書ノート、近代~現代篇」(2020年)「敗戦と戦争」の章(315-384頁)  

(84)-5 百田氏の誤り⑤:GHQやマッカーサーの意図を百田氏は曲解している!新憲法作成は「ソ連の介入」を阻止するためであった! (327頁)
C-6 百田氏は「GHQはこの憲法草案を強引に日本側に押しつけた。内閣は大いに動揺したが、草案を吞まなければ天皇の戦争責任追及に及ぶであろうことは誰もが容易に推測できた」(百田412頁)と述べる。
C-6-2  これはGHQやマッカーサーの意図を曲解している。新憲法作成は「ソ連の介入」を阻止するためであった。
(ア)ソ連は、日本を軍政下に置いてドイツのような「分割占領」を企画していた。(※東西ドイツのように日本を分裂国家とする!日本の東半分をソ連の衛星国家にする!)
(イ)ソ連は、極東におけるアメリカの優越権を認める代わりに、東ヨーロッパ・バルカンにおけるソ連の優越権を認めさせた。
(ウ)かくてアメリカは「ソ連を含む連合国が直接統治しなくても日本は自ら民主化できる」という形式で、アメリカ主導の間接統治を行う必要があった。
(エ)「ポツダム宣言の要求に合致し、連合国を納得させる憲法」を日本政府が作らなければ、「ソ連の介入」を許すことにもなりかねない。新憲法作成は単に「天皇の戦争責任」だけに及ぶ問題ではなかった。
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