（１）少女メラニー・マルティネス（Cry Baby）が朝起きる。今日から「K-12」寄宿学校（ケー・トゥ・トゥエルブ）に通うことになっている。メラニーが朝、家でクランチを食べようとすると袋の中かから大きな蜘蛛が出て来る。（※「K-12」は、アメリカで幼稚園から高校3年12th gradeまでの教育期間を指す。）
（２）スクールバスはピンク。いじめっ子女子のケリーが、メラニーを「すき歯ビッチ」（前歯の隙間が広い）といじめる。親友が「ほっておきなさい」と慰める。メラニー（Cry Baby「泣き虫」）の目が黒く変わる。彼女の魔法の力が働く。バスは突然、海の中を走ることになる。だが無事に「K-12」寄宿学校に到着する。
（３）「K-12」寄宿学校はメラニー（Cry Baby）の空想をそのまま具現化したようなパステルカラーで、綿菓子のような優しい雰囲気だ。幽霊が壁を通り抜けたりする。学校は「個性を厳しく否定する抑圧的なシステム」が支配する。「万民の自由と正義」など嘘だと黒板に書いた生徒が、直ちに警備員に拘束される。
（４）メラニー（Cry Baby）がいじめっ子ケリーとけんかする。メラニーは「魔法は使いたくない」と自制したので押さえつけられ、ナイフで腕に切れ目を入れられる。メラニーは怒り、ケリーの首を絞める。
（５）メラニーは学校の抑圧的なシステムに怒り、校長に抗議と非難の電話をする。メラニーの目が黒くなり魔法が発現する。電話の向うで、校長は意識を失う。（Cf. メラニーは周囲に馴染めない。言いかえればピンクの「K-12」寄宿学校は、メラニーが空想の内で創り上げた世界なのに、メラニー自身がその世界に馴染めない。）
（６）学校の発表会で、メラニー（Cry Baby）は「操り人形の役」を演じる。ところが反抗的な態度を示すと、彼女は「人形」そのものに変えられてしまう。彼女は殴打され「鼻血を流した人形」になる。彼女には魔法を使える何人かの友達がいる。その一人がメラニーを、「人間」に戻してくれた。
（７）空想の中に「女王様」が現れ、メラニーに言う。「自分の人生を生きなさい」と。メラニーは思う。「どんな見た目だって構わない」、「ボディシェイム（身体的特徴の揶揄）は、間違っている」。その夜、「K-12」寄宿学校では幻影たちの舞踏会が開かれる。
（８）メラニーたち魔法を使える仲間5人がついに反乱を起こす。校長室で校長を気絶させ、身体をばらばらに引きちぎる。そして「K-12」寄宿学校の庭に埋める。
（９）「この世にいたくない」とメラニーは泣く。ケーキになった自分が、いじめっ子の男たちに食べられる幻影。メラニーがジューサーになり、頭が蓋のように開き、そこにオレンジを入れると口からジュースが出る幻影。また親友とメラニーがそれぞれ自分の目をくりぬいて、相手の目と交換し、自分の眼窩にはめ込む。食堂では「フードファイト」の大騒ぎ。
（１０）メラニーが「フードファイト」の下手人として新校長（前校長の息子）につかまる。新校長はメラニー達が前校長を殺したと疑っている。メラニーたち5人は「スクールダンス」の日に反乱を起こす計画を立てる。メラニーが別の女の子に化け、新校長を騙し閉じ込める。生徒全員が「K-12」寄宿学校の外に逃げる。
（１１）逃げ遅れたメラニーと男子生徒ベンは、ついに大がかりな魔法を使う。風船ガムのように口から巨大なバブルをつくり出し、そのバブルで「K-12」寄宿学校を包む。バブルに取り込まれた「K-12」寄宿学校は空に浮かび新校長ともども、彼方に消え去ってゆく。
（１２）エンドロールとともにMelanie Martinez（メラニー・マルティネス）の歌が流れる。「いつも変だと言われ、いじめられてきたけれど、自分に正直に生きる。人前で話すのは苦手だけど、自分を秘かに信じる。そして気品を保つ。憎しみと怒りは捨てる。人を傷つけない、裏切らない。自分自身の人生を生きる！」
《感想》Melanie Martinezによる少し不気味でポップな音楽映画。（映画というよりは長いミュージックビデオという感じ？）メラニーと彼女の友達の魔法！ソフトな学園サイコホラー映画。またポジティブなメッセージが示され、何かしらコンプレックスを抱く者を勇気づける。
（２）スクールバスはピンク。いじめっ子女子のケリーが、メラニーを「すき歯ビッチ」（前歯の隙間が広い）といじめる。親友が「ほっておきなさい」と慰める。メラニー（Cry Baby「泣き虫」）の目が黒く変わる。彼女の魔法の力が働く。バスは突然、海の中を走ることになる。だが無事に「K-12」寄宿学校に到着する。
（３）「K-12」寄宿学校はメラニー（Cry Baby）の空想をそのまま具現化したようなパステルカラーで、綿菓子のような優しい雰囲気だ。幽霊が壁を通り抜けたりする。学校は「個性を厳しく否定する抑圧的なシステム」が支配する。「万民の自由と正義」など嘘だと黒板に書いた生徒が、直ちに警備員に拘束される。
（４）メラニー（Cry Baby）がいじめっ子ケリーとけんかする。メラニーは「魔法は使いたくない」と自制したので押さえつけられ、ナイフで腕に切れ目を入れられる。メラニーは怒り、ケリーの首を絞める。
（５）メラニーは学校の抑圧的なシステムに怒り、校長に抗議と非難の電話をする。メラニーの目が黒くなり魔法が発現する。電話の向うで、校長は意識を失う。（Cf. メラニーは周囲に馴染めない。言いかえればピンクの「K-12」寄宿学校は、メラニーが空想の内で創り上げた世界なのに、メラニー自身がその世界に馴染めない。）
（６）学校の発表会で、メラニー（Cry Baby）は「操り人形の役」を演じる。ところが反抗的な態度を示すと、彼女は「人形」そのものに変えられてしまう。彼女は殴打され「鼻血を流した人形」になる。彼女には魔法を使える何人かの友達がいる。その一人がメラニーを、「人間」に戻してくれた。
（７）空想の中に「女王様」が現れ、メラニーに言う。「自分の人生を生きなさい」と。メラニーは思う。「どんな見た目だって構わない」、「ボディシェイム（身体的特徴の揶揄）は、間違っている」。その夜、「K-12」寄宿学校では幻影たちの舞踏会が開かれる。
（８）メラニーたち魔法を使える仲間5人がついに反乱を起こす。校長室で校長を気絶させ、身体をばらばらに引きちぎる。そして「K-12」寄宿学校の庭に埋める。
（９）「この世にいたくない」とメラニーは泣く。ケーキになった自分が、いじめっ子の男たちに食べられる幻影。メラニーがジューサーになり、頭が蓋のように開き、そこにオレンジを入れると口からジュースが出る幻影。また親友とメラニーがそれぞれ自分の目をくりぬいて、相手の目と交換し、自分の眼窩にはめ込む。食堂では「フードファイト」の大騒ぎ。
（１０）メラニーが「フードファイト」の下手人として新校長（前校長の息子）につかまる。新校長はメラニー達が前校長を殺したと疑っている。メラニーたち5人は「スクールダンス」の日に反乱を起こす計画を立てる。メラニーが別の女の子に化け、新校長を騙し閉じ込める。生徒全員が「K-12」寄宿学校の外に逃げる。
（１１）逃げ遅れたメラニーと男子生徒ベンは、ついに大がかりな魔法を使う。風船ガムのように口から巨大なバブルをつくり出し、そのバブルで「K-12」寄宿学校を包む。バブルに取り込まれた「K-12」寄宿学校は空に浮かび新校長ともども、彼方に消え去ってゆく。
（１２）エンドロールとともにMelanie Martinez（メラニー・マルティネス）の歌が流れる。「いつも変だと言われ、いじめられてきたけれど、自分に正直に生きる。人前で話すのは苦手だけど、自分を秘かに信じる。そして気品を保つ。憎しみと怒りは捨てる。人を傷つけない、裏切らない。自分自身の人生を生きる！」
《感想》Melanie Martinezによる少し不気味でポップな音楽映画。（映画というよりは長いミュージックビデオという感じ？）メラニーと彼女の友達の魔法！ソフトな学園サイコホラー映画。またポジティブなメッセージが示され、何かしらコンプレックスを抱く者を勇気づける。
