魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

正解のない人生?

2006年07月29日 | ワイン ~2019年
フランス、ロワール地方のとある日本人の造り手Aさんと一緒に飲む
機会がありました。
この方はワインマニアにとっては、ジャンルは違えどもメジャーリーグ
(本場で)で勝負を挑むイチローや松井のような存在とも言えるのです。

もちろん私にとっても造り手との直接語り合える時間は有意義で大切な、
また、いちワインバカとしてのワイン人生に於いても、それは、それは、
貴重な時間でもあったのです。

そこでいろんな質問を投げかけてみました。
きっとどこでも似たような質問をされてうんざりなのでしょうが、
ちゃんと本音も交えながら答えていただいたのが嬉しかったです。

また、Aさんが持ち込まれた自分の分身とも言えるマグナムボトルの
ワインは、確かに素晴らしかったです。
鮮烈で生き生きした果実味は、暖かで人間味を感じることが出来る
ほどのものでした。

そして一緒に今、同じワインを飲みながら、しっかりとした目標に
積極的に突き進む行動力のあるAさん、心を前に向けてその造り手
のワインを味わう出席者の方々・・・・、かたや、野望のない田舎の
ささやかなワインバカのワイン屋の私。同じ人間でだけど、きっと
目指す人生はそれぞれに違うのだろうな、なんて考えていました。

Aさんの持つ飛躍を続けることのできるエネルギー、ヴァイタリティー
は素晴らしいと思います。
人生もっと理想を目指して飛躍するのに今からでも遅すぎるってこと
もありません。ただ、私にはその方法も、そのかたちすら今は分かりません。

確かにワイン造りも正解はないのと同じように、人生も自分なりの正解を
求めて進むしかないのですね。手探りでも進むしか。

ひとつのワインにそんな人生の思いを見つめた一夜の体験でした。

コメント
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