人間社会の五つの濁り「五濁」
「劫濁」(こうじょく)劫は時代を意で、時代が濁る。
…疫病や飢饉、宗教の争い、動乱や戦争勃発、温暖化…
「見濁」(けんじょく) 見は、見解の意で、人の考え方や思想が濁る。
邪悪で汚れた考え方や思想が常識となってはびこる状態。
宗教をお金儲けに利用。旧統一教会、オウム心理教
「煩悩濁」(ぼんのうじょく) 煩悩による汚れで、貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)等の煩悩が盛んになり、欲望や憎しみなど、煩悩によって起こされる悪徳が横行し、与えることより自分が得する事ばかり考える
振込詐欺・ネズミ講
「衆生濁」(しゅじょうしょく)は、衆生の汚れということで、衆生の資質が低下し、人びとのあり方そのものが汚れることです。
鳥インフルエンザで鶏は土に埋め、人に被害が及ばないようにする。狂牛病…
「命濁」(みょうじょく)は、命の汚れ。自他の生命が軽んじられ、精神的豊かさが薄らぐ。
…生きていることの有り難さが実感できない。
…精神の豊かさが薄らぎ、人びとの生涯が充実しない虚しい日々。
…自己中心・ロボット人間・他人との関わりが薄くなる。
煩悩にまなこさえられて 摂取の光明みざれども
大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり
大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり
(高僧和讃)