お彼岸でもあるし
今日はチョット長いけど
新聞の切り抜きから
思わず吹き出してしまった記事を紹介
日本晴れのその日、
友人のY君は奥さんと墓参りに出かけた。
久しぶりの墓参りとあって、
Y君は気合が入っていた。
お墓を念入りに洗って線香と花を手向け、
手を合わせる。
いい天気ということもあってピクニック気分も手伝い、
ふたりはお墓の前でお弁当を広げ始めた。
後から合流することになっている母親と妹はまだ来ない。
「待っていることもないか」と、
Y君と奥さんはお弁当をパクつき始めた。
Y君は持ってきた缶ビールを開け、
それをグイと飲る。
「そういえば、親父も酒が好きだったよな~」
と墓に目をやって、
墓の上からビールをかける。
30分たっても母親と妹とはまだ現れない。
「弁当がなくなっちゃうぞ」と、
遠くを見やると、向こうから母親と妹がようやくやって来た。
「ここだ、ここだよ」と、手を振ってふたりを招く。
「遅くなってゴメン」
そう答えた母親の笑顔が、
急に止まった。
「あなたたち、ここで何やっているの?」
「何やっているって、お墓の掃除も終わったから、
弁当広げて一杯飲っているところじゃないか」
「ええっ、このお墓きれいにしたのかい?」
「そうだよ、ふたりが遅いから……」
「このお墓、ウチのお墓じゃないよ」
「はぁ???」
母親が指さす方を見ると、そこにY家の墓が……。
しかし目の前のお墓も確かにY家の墓。
Yは山田といって、よくある名前だったとさ。
さあ、みなさん、ご唱和下さい。
「♪ となり(・・・)のお墓の前で泣かないで下さい
そこには私はいません」
昨年はこの歌が大流行であった!
私自身、
「お墓の中に居るとか居ないとか」という
限定を越えた無量なる寿の世界へ…
阿弥陀如来によってしからしめられる。
と、お聞かせ頂くことであります。
南無阿弥陀仏…