人間は知恵がつけば偉くなり、賢くなるので頭が上がり、人の話も聞かなくなり、まして仏法の話は何かに頼る位にしか思わなくなり、素直に仏さまの教えに耳が傾けられなくなります。
浄土真宗とは浄土の真実なる智慧を宗(むね)として生きる。
浄土の真実なる智慧は、知識・教養・学問ではなく、仏さまの方から私を照らし、目覚させ、心の闇を破ってくださる大悲の働き。
智慧により、我が身の愚かさ、罪業の深さを知らしめられます。
「実るほど頭を垂るる稲穂かな」
仏智を聞信するところに、自分の愚かさ、小っぽけさに気づき、自分の力で生きていると思いあがっている我執が打ちのめされる。南無阿弥陀仏