裁判で「良心に従って、真実を述べ、何事も隠さず、又何事も附け加えないことを誓います」
と宣誓するけど…
「真実」ってなんだろう。
結局の所、私たちの言っている真実は
無意識のうちに自分をかばったり
状況や立場が変われば、
その途端変わってしまう都合の良い真実かもしれない。
世界を見ても国と国や人と人において
お互いの真実がぶつかり合っている。
親鸞聖人は「如来はすなわちこれ真実なり」と言われ
時・場所・人・立場を超えた如来の智慧を真実と示された。
その智慧によって人間の無明は照らし出され、
共に生きる道を呼びかけ続ける如来のはたらきであり、
決して変わることのない真実。
清水寺貴賓室で謁見後
多宝閣等々見学し
夕方からは
来訪した私たち三人と貫首・ご子息の五人で
料理屋さんで会食しながら懇談。
。
（お土産に貫首より頂いた扇）
その後がすごい
貫首は二次会で帰られたけど、
ご子息と共に三軒位飲み歩き、ホテルに着いたら午前２時。
いつも８時には寝付いている私には別世界。
しかし、私以外の二人と御子息は本当に元気…
特に御子息は歌が本当に上手いんだよね。
私なんか口を開けて聞いていましたよ。
何はともあれ、一泊直行で松戸に帰ってきました。
追記：貫首・御子息とも穏やかで人が出来てる.
喜怒哀楽で生きている私にとっては本当いい勉強になりました。
合掌
今年の５月に岩手県宮古市田老にある友人の寺で開催した
【東日本大震災復興応援プロジェクト「縁」】で
清水寺の貫首に来て頂き
一字揮毫・法要導師・講演をして頂いたので
（http://blog.goo.ne.jp/ranman_kn/d/20130506）
この度は、お礼で京都へ行ってきました。
私なんかほぼ御上りさん状態…
まず通された部屋が清水寺の貴賓室
中央の二脚の椅子は外国の大統領とか要人が座る椅子で
上座にある青色の椅子は貫首用.
御抹茶を頂く
貴賓室からの眺望
謁見し記念写真
（続きは明日へ）
「無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり」
（何ものにもさまたげられることのない阿弥陀仏のひかり（光明）は、
真実の智慧がない人間の闇を破る太陽である）
真実の智慧のはたらきは、
太陽の光がすべての存在に平等に降り注ぐように、
どのような存在も分けへだてなく慈しみ、平等に尊重する。
その真実の智慧のはたらきに人間が出遇う時、
自分の都合によって分別し、
自他のいのちを知らず知らず傷付けている、
人間の深い闇が照らし出される。
昨日の断水の続きです。
朝一番で水道屋さんに調べてもらったら
ポンプの水圧計の一部が破損し水漏れを起こし…
だいぶコレステロールが貯まっているみたい。
結果、十分な水量がタンクに入らず
断水となりました。
取り急ぎ水圧計の部品交換と共に
コレステロールの洗浄は様子を見て対応。
また、県水導入は本日発注しました。
昨日の楽市は、お陰様で大成功の終わりました。
ご参加下さった方々・スタッフの方々…
本当に有り難うございました。
その際、あまりにも多くの方が来寺され
水道タンクがオーバーフローとなり断水しました。
至急、県水の導入を図り、
皆様が安心してご来寺出来るよう,
設備の充実を図りたいと考えております。
お詫びまでに…合掌
今日の日曜礼拝は私の当番日
正信偈に続き和讃：寶林寶樹微妙音より六首
御文章：一念大利章
ご法話(要約）
維摩経に
人間の理想の世界を浄土と言われ
…もし菩薩が浄土を建立したいと欲するならば、
まず自らの心を浄らかにしなければならない。
その心が浄らかであるときに仏土（仏国土）も浄らかとなり、
そこに「浄土」が実現される。
と示されますが…自らの心を浄くするどころか
「凡夫というは、無明煩悩われらが身にみちみちて、
欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、
ねたむこころおほくひまなくして、
臨終の一念にいたるまでとどまらず、きえず」
と言われるように
貪欲・瞋恚・愚痴という煩悩のエゴの心でみちみち
臨終の一念に至るまで消え去らない私であります。
故に、仏さまの浄土に対して、
私たちの世界を穢れた世界「穢土（えど）」と示されます。
そんな私の穢れた心も阿弥陀如来の本願力によって
煩悩具足の凡夫が真実の慈悲と智慧に転ぜられる。
井上陽水「夢の中へ」の歌詞で
探しものは何ですか
見つけにくいものですか
カバンの中もつくえの中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか…
現代社会は情報や言葉があふれ
それに振り回されて、何が本物なのか分からない。
親鸞聖人は比叡山で２０年間求められたが
見いだすことが出来なかった折、
法然聖人と出会い
真実なる生きるよりどころを阿弥陀如来の本願に見いだされました。
その親鸞聖人が「聞思して遅慮することなかれ」
（阿弥陀如来の本願のいわれを聞きひらき、疑いためらってはならない）
と、私たちの進むべき方向を示しておられます。
阿弥陀如来の本願を万人を救う法として聞くのではなく
私一人を救う目当てとして成就された法であることを
自身に問い聞き、ためらうことなく、
人生の究極のよりどころとして聞思させて頂きましょう。
