万有引力を発見したニュートンに、ある漁民が尋ねた。
「あなたのような科学者が、どうして宗教を信ずるのですか?」
するとニュートンは
「あなたの手に海岸の砂をつかんだ量と、海岸にある全部の砂の量とどちらが多いですか?」
と問いただしました。
すると漁民は
「それは、海岸の砂が多いに決まっています!」
と答えた。
ニュートンはふたたび、
「私の学んだ知識もそのとおりです。私の知っていることは一握りの砂にすぎません。
知らないことは海岸の砂のようです。だから私は、研究もやり、宗教も信ずるのです。」
【聖教】
☆人に生まれることは難く、まして浄土の法門を聞く縁に会うことは三千年に一度咲く優曇華(うどんげ)が咲くようなものである。(教行信証)
☆八万の法蔵をしるといふとも、後世をしらざる人を愚者とす。たとひ一文不知の尼入道なりといふとも、後世をしるを智者とすといへり。(御文章)