King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

新聞を閉じて

2017年11月14日 11時10分30秒 | 珈琲
最近まとめて新聞を読んでそのあと色々思うことは
ラジオで聞くニュースとテレビに流れるニュースに
差があることです。

そして、テレビのニュースはいつもテーマがあり、
その流れが意図的に変わったという感じを受けること
があります。

選挙の最中から突如、最初は政権交代の可能性がある
境目の選挙という感じから一転、その可能性がなさそうと
いう世論調査が出てくると、ニュースの主体は交通事故と
危険運転や煽り運転がよく取り上げられるようになりました。

もともと無理やり高速道路に止められはねられたニュースは
6月に起きたものがつい昨日死亡事故が起きたように突然集中して
流れ出したのです。

その後、煽り運転などの危険な運転をする人が増えたかのような
報道になり、高速道路にタイヤを落としたのを避け避難中の親子が
死亡する事件とつながり交通事故死がクローズアップされました。

なんともこの流れは選挙があまり注目点にならない、もしくは
政権交代がないとしたら急に冷めてより注目が集まりそうなものに
移したかのような印象です。

逆に政権交代の後押しにならないように報道の矛先を変えたとも
取れる変わりようです。

新聞はもっと積極的に政権交代か政治選択の選挙と位置付け
書き立てていましたが、出てくるのは候補者の不祥事や代表の
発言と選挙に行きたくなくなるような事実と主張と裏腹な権力闘争
に止まる情勢に有権者はますます関係ないという反応が顕となり
応援団と選手の力不足と現実の乏しさに何かもっと確かなものを
求めるものにこたえなくてはならないという空気が伝わりました。

つまりニュースソースに乗らない空気というのは今ではそれらより
早く確実に広まってしまうのです。

もはや新聞にかかれない事実なんてのは誰も興味なくもっと確実な
ニュースを入手できると信じているのです。

先日、新聞でシカの肉を使ったシチューを売り出すと書かれていました。

実は、当店のすぐ上の羊山でさえシカの目撃情報があるほど最近の
シカが増えているという印象は誰もが持っています。

その肉を使ってお土産や地域産品として売り出すというのは正しい
道のように感じます。

しかし、現実のシカ猟をする人に聞くと今はその肉の流通経路が確立
しておらず、獲った人も持て余している状況だといいます。

つまり、まずは獲れば獲っただけ収入になるような流通経路と販路の
確立が先で、それが整ったのちに新聞などで宣伝してやればよい
ものがジビエ料理が地域振興に役立つという筋立てに飛びついて
ニュースだけ出来上がった例です。

一番大事で一番肝心な販路の確立と顧客獲得は新聞の焚き付け
程度では成り立たないのです。

先日、私が普段立ち入らないコンビニとホームセンターに
行ったのも新聞の記事を読み新製品という商品を見に行き
確かめるためでした。

新聞の効果で一番多いのはやはりこのように消費行動のきっかけ
になります。特に本の宣伝は普段目にすることはなく新聞により
買いに行くということが一番多いと思います。

それだけ最近は本の出版とその移り変わりが激しくなかなか目に留まり
難くその評判も伝わりにくいと思います。

何が売れるニュースかというのは本人たちはよく知っている
ものと思われます。

いい例が週刊誌です。週刊誌の見出しを見るとつい買いたくなる
ような内容です。

ですが、それが真実かどうかは怪しいというのが相場となっています。

ならばより売れる売れないより確実なものを伝え確立した精神が
通ったものでないといけないという思いを強くします。

コンビニとホームセンターで買ったものは大した商品ではなく、
それでも世の中の移り変わりを確実に肌で感じた瞬間でした。

テレビ新聞やネットで見るニュースと現実のかい離を確実に知り
その温度差の幅を感じてみるいい経験でした。

珈琲も味も香りから始まる序章と後味と余韻の残る完結した物語
であることを伝えるものは読む機会がありません。

珈琲の香りというのは意外と語られず、だれしも知っているかの
ようないい香りというだけで終わっています。

しかし、缶コーヒーやインスタントコーヒーなど皆付けた人工的な
香りであり、豆から落とした香りをイメージできる人の方が少ないと
いう事実も認識されていません。

本当の香りと味を知る人は、缶コーヒーの香りをかいだだけで胸やけ
を催し嫌悪感を持つのに対して一般人はいい香りがするというのです。

香りですらこの違いがあり、まして後味など知る由もなしです。

コメント
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