King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

珈琲と季節感

2012年05月25日 09時25分56秒 | 珈琲
毎月季節のブレンドを作るようになったのは
どんなきっかけだったか、それはオリジナルの
『アルチュル通り』と『ははその杜』の説明を
聞いたお客様が、朝飲むのはどっちとか午後に
飲みたいんだけどどんな味とか気分に合わせて
いろいろ飲みたいという欲求を聞いたからだと
思います。

それに合わせて、その私の説明を聞きたいと
いうのもあったのかもしれません。

季節のブレンドと最初は簡単に第一印象とか
最初にピンときたイメージだけで使う豆とか
その時一番気になっていた豆とかがスタートに
あったと思います。

しかし、今ではもっと切実なものとか色々と
私が受けた体験と思いが色濃く乗っかるように
なってきました。

季節感などといっても普通の人には毎日天気予報を
みるようなもので受け取られがちですが、私が
感じたものというのは自分自身が肌で感じる
切実なものであり、そんな感覚があるから余計
表現すべき味も峻烈なものでなければならないと
考え、さらにお客様にはそれを理解していただく
ため言わなくてもいいことを熱く語っていたり
します。

『雲雀』にしてもやっと春になりほっとしたと
気分と聞けばああそうですねそんな簡単なことと
いう気がします。

それでもその雲雀の声を聞いた話をすれば味に
切実さと受ける味にも重みが増すように深く
うなずく姿をみて、ああ話しても無駄じゃなかったか
と感じます。

それと今月のブレンドという感じの注文が増えたのも
そういう切実なものからくるイメージを味わってみま
しょうということなのでしょう。

ははその杜とかアルチュル通りというのは観光客の
方にも秩父にちなんだ名前にした方がなじみやすいかと
つけたわけですが、説明しても地元の人の方が興味を
示す人が多いのに対して、観光客の方はキューバの
ようなものを好む方が多いようです。

今日はニカラグア、コスタリカ、モカ、など焙煎予定。
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