King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

夏の終わりに、『クレージーラブ』

2007年09月21日 01時28分56秒 | 日々のこと
日経新聞にもNHKのニュース解説でも、現在の政治の立ち直り
に何が必要か語られていました。
普通に荷を担ぐ人や引っ張る人がいない状況で、安倍政権は
もろく崩れ去ったという今更ながらのものです。そんなのなんで
今語られることなのでしょう。誰もが、気がついたからこの間の
選挙で自民党に入れないでおいたのでしょう。決して年金問題や
民社党の小沢を総理にするために投票したのではないのです。

改革のひずみを是正すべく、今までは自民党に入れていたけど
このままではだめだという簡単な結果が現れたのです。かといって
今までの派閥政治を求めてもいないし、小泉が始めた改革路線を
取りやめるべきとも思っていないのです。ただ、その改革が庶民に
苦痛を負わせる物ばかりで、格差という不公平感より苦痛の増大
を感じたのです。

官が担うべき物というのも、最近の行政のあり方や年金の騒ぎ方
を見ると解っているのか甚だ疑問です。今日、私のところに温暖化
防止のための地球を守る会議に出席するように依頼の手紙が届き
ました。そんなものやる前に、市がやっているバイオマス発電を
やめるべきでしょう。市がやるのは、インフラの整備、規制緩和と
医療、教育の充実と市民生活の安全を築くのが先です。何も余計な
ことに予算を使って借金を増やすことは無いのです。

そんな基本も知らない奴らに何をいってやっても無駄なことです。
どうせ利権としがらみにまみれて何もできず、市民に何かアピールをと
格好つけることしか考えていないのです。昨夜は、そんないやなこと
とはまったく別に夏の終わりにふさわしい映画を見ました。『かもめ食堂』
です。なんとなく録っておいたものですが、それが思いのほかよかった
です。ストーリーは特に無く、ただゆるゆるとかもめ食堂の活動が
流れていくのです。活動って言ったって食堂だから、食事を提供したり
コーヒーを出したりするだけです。

その食堂のメインメニューがおにぎりです。食堂のあるのが、なぜか
フィンランドです。そこになぜか日本人が日本のおにぎりをメインとした
食堂を営んでいるのです。何で。朝焼き魚と言えばなんですか、鮭。鮭と
言えばフィンランド。だから。まあ全てがそんな調子で、ゆるゆると
物語が展開して行きます。物語といえるほどの事件も無く、指差した女が
手伝いに加わったり、荷物なくした女が手伝いに加わったり、そんな
状況に連れてまったくお客がいなかった食堂に段々人がくるようになると
いうそんな話がゆるゆると進むだけ。ただ、シナモンロールとかおにぎり
とか無性に食べたくなるんだよなこの映画を見ると。

コンビニにいくらも売っているし、もともと商品管理知識を貰おうとして
提携を結んだセブンイレブンに本家以上の発展を遂げた日本のセブン
イレブンはやがて本家を買収する勢いで、そのメインの商品にまでなり
海外でも置いているおにぎりですが、あんなものじゃあないでしょう。
おにぎりの味は。確かにいつでもどこでも世界中でおにぎりが食べられる
ようになりつつあるけど、昔、お母さんが作ってくれて遠足とか運動会で
食べたおにぎりは違うんだよね。それをこの映画の人も、知っているなあ。
ほろっとさせる挿入話でそれが解ります。

映画の中で出てくる大きなおむすびを見れば解ります。中身は梅干、しゃけ
、おかか。食べても誰もおいしいとはいわない映画ですが、わかります。
しかし、コーヒーは何度もおいしいという言葉が出ます。これもいい。
そして、何度か人に入れてもらうのがおいしいんだよという言葉も、
コーヒーとおにぎりを食べるときと出てきます。人ににぎってもらうから
おいしいんだよ。ああおにぎり食いたくなったなあ。お母さんがにぎった
大きなおにぎり。コンビニじゃ食えない奴。
コメント
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