懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ロシア4強!美女繚乱と、「羽生結弦」の復活

2019-12-08 01:42:10 | Weblog
今回、いつにもまして、主観街道まっしぐら、です。
フィギュアGPSファイナル、ちょっとだけコメント。

女子SP.
何なの?!この放送順!!!

【1番滑走、コストルナヤ。】
フィギュアスケーターとしては王道の、いい出来の滑り。存在感、磁力で客席の「おおー!」みたいな驚嘆の声を誘ってた。

そしてっ、2番滑走!!なんと、直前でアクセル練習してたっていう、トゥルソワ様が!!!
なんで、なんでこんなはやくでてくるんだよ~~~ん、コストルナヤの世界最高得点SPの演技を反芻する暇がないじゃないか!

コストルナヤだって、いい出来だったのに。

【2番目、トゥルソワ!】
迷いなし!トリプルアクセル、高いジャンプ、回転まで行って、着地で転倒。予定の行動なのか、動揺した様子もなく次のジャンプを決めてくる。
演技も、メリハリがはっきりして、前も良かったけど、悪い魔女になった妖かしの腕の振り、全体の雰囲気に説得力があり、迫力も増した。
ファイナルで、前2戦ではやってなかった3Aを入れる演技構成にしたにもかかわらず、演技は、前よりも益々アクセントがはっきりして、分りやすくなってたというか、トゥルソワって、技術の地力が高いせいか、演技に気合が入っても、技術の実施に支障がないみたい。

ジャンプの難度を上げたのに、演技も良くなってて、かつ、他にも前より良化した所もあって。すごいね、この人って。

事前に、今回3Aを入れるんじゃないか?と報じられていて、正直心配したんだけど杞憂だった。

いつも、まっすぐ、前だけを見て進んでるような感じ。
ファイナルを試金石にしたのね。世界選手権や五輪で、より上の技術、加点があるように、という戦略。
その戦略通りに、ひるまず、実行できた。

3Aで転倒し、順位は5位だったけど、一番感動した。
前から注目してたトゥルソワだったけど、前より、もっと好きになった。
もう、トゥルソワしか見えない、という気分に・・・(なりかけて)

【でも、3番滑走に、繊細美、バレリーナの様なシェルバコワが…】
なんで、この順?豪華すぎる。御馳走をいきなり3つ出されて、全部食べろ!と言われてるみたいな。
アンナ・シェルバコワ・・・きれい~~~~、4回転ルッツ跳べる強さがあるのに、こんなにはかなげな美しい世界を造形できるのって???
上手くて、きれいな線を出せる美少女スケーターは今後とも出るとは思うけど、彼女のような繊細さは、他のスケーターにはなかなか出せないのでは、と思った。アンナ嬢の世界に酔いしれたい・・・しかし・・・

この、3連ちゃんは、ちょっときつかった。一人、一人の演技が良いので、・・・・豪華すぎてクラクラ。

【そして、最終滑走、ザギトワ様、(2位で良かった)。】
いや、色っぽい。フィギュアスケーターとしても、いい演技だったんだけど、どうしても、前に滑った人々との比較で目が見るので、彼女は殊更に色っぽい女性を作って演技じてるわけじゃないんだろうけど、黒レースにさし色ピンクの衣装が良くお似合いで、恋する、ちょい大人の女性の、悩まし気な様子が色っぽくて、映画の女優さんみたい。

3人の美少女スケーターとは異質な、妙齢の女性の世界を堪能しました。

この4人のロシア選手の演技で、お腹いっぱいに。

私的には、順位が一番低かったトゥルソワの、果敢過ぎるジャンプ挑戦、出来てしまう思い切りの良さ、実行力、そして演技もよかったこととか、圧倒されてしまい、完全に、ノックアウト!3A跳んだ時、涙ぐんでしまった。こんな凄い人だったんだな~って思った。

もはや、トゥルソワしか見えない!という、心理状態に。

で、コストルナヤが女子SPで首位に立ち、次の男子シングルの放送となった時、もう、自分は、気持ち的に「羽生よりトゥルソワ」、ってなっちゃうかな?と思った。

ところが、ところが、羽生!

(今季、自分的には、羽生が前期までの羽生じゃなかったっていうか、もう、年齢も高くなったし、怪我もしたしで、これはこれでいいんじゃないかと思ってた。)

なのに。
戻ってきた。羽生に、あのオーラが。
なんだろう?originの音楽と衣装、あれがあると変わるのか?

こないだのNHK杯やカナダ杯のFSとは、明らかに違う。

ジャンプでの、研ぎ澄まされた動き、冴え渡ったカン、第一ジャンプから、何かが違った。(というのは私の主観でしかない)
そして、(え?やるの?ルッツ、ほんとに???)と思ったが、4回転ルッツ、やっちゃった~~~!異様なまでの切れ味、美しさ。
ほんとにルッツやっちゃった、それも、あんなにきれいに。
ボロ泣きしましたよ。

今日、私の感じ取ったものは、羽生が羽生である為に、羽生が羽生になる為に、彼の支払った何か壮絶な代償があって、その上に成り立ってる、特別な何か、なのだろうと、直感した。

羽生結弦が、羽生結弦に、なった。

もう、羽生しか見えない。

後から滑走したネイサン、「ロケットマン」。黄色い衣装。
もう、自分の目には、入らず、心に届かなかった。
ネイサンの演技がどうこうでなく、羽生と、トゥルソワで、特別なものを見てしまい、頭が真っ白になってしまったような所だと思う。

一回前に見た時は、ネイサンのSP「ラ・ボエーム」はともかく、「ロケットマン」には感動したのだけど。
技術がすべてじゃない。
技術に乗っかった、超越的な何か。

3Aとか、4LZとか、技術を見せているようでいて、本当は、彼ら二人は、技術以上のものを見せていたのだ。
少なくとも自分にとっては。

(ついでながら、羽生の4回転ルッツは、怪我前に行っていたもので、怪我後は、やらない方がいい技術なんじゃないかと自分は思い込んでいたので、どうやったら、4LZ跳べるのか、長期間かけて模索して、身体も調整してきた羽生の気力知力には、瞠目した。思わずボロ泣きしてしまったのは、未だに、本当に跳んで大丈夫なのか?とか、そこまでやるのか?というような、アンビバレンツな思いが底にあるせいもあったかも。羽生が羽生でいるために、羽生が羽生として立つ為に、やってきてる事の凄さというか、そうまでして、この人は羽生結弦であり続けるのか!と言ったような、感慨に捕らわれた。

羽生がどんなに素晴らしくても、・・・・
自分は凡庸な人間なので、無事でいてほしいと、ひっそり、おもった。)

以上、主観的思い込み、ぶっちぎりの文なので。

P.S.
イタリア、トリノの会場まで行って、観覧席から、羽生の演技後に、プーさんとか投げ入れたり、横断幕やったり、思いっきりガチファンやってる方々に、正直感謝した。主観だが、羽生結弦を現地で愛してくれる人々に、ありがとうと言いたくなる試合だった。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小宇宙?(GPファイナル男子SP) | トップ | ロシア女子、表彰台独占 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事