懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

麗人

2021-04-23 03:26:13 | バレエ
コロナ感染拡大でもって、自粛する羽目になり、映画館には行けなかったけど。

映画館大画面でなく、小画面の動画で鑑賞。

ボリショイバレエのノイマイヤー版「椿姫」。

主演のザハロワは薄幸の高級娼婦マルグリット役として申し分なく美しく、割とこの人は色んな役を演じるにあたってまじめに作品を学習して役作りしてる気がするし、この役も美貌だけじゃなく、この版をよく考え込んだ演技になっているようで、感心する部分はある。

衣装は、ハンブルクバレエの初演のと同じデザインとはいっても、ボリショイの黄金の手の人が関わっているのか、とても良い。

コールド、脇役、ボリショイバレエ団の踊りは、本家ハンブルクバレエ団のそれより、全然いい。

でも。

初演当時はこれで良かったのかもしれないが(?)
振付・演出は、今見ると古臭いというか。

とにかく冗長な印象で、ノイマイヤー版は自分的には評価できない。
マノンとか出てくるのも、要らない感じ。

案外、牧阿佐美版の初演の時の公演って、(振付はともかく)良かったのかも、と思い出した。
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その前に見た、先ごろ訃報が届いたパリオペラ座の元スターで芸術監督だったパトリック・デュポンの手がけたブルメイステル版「白鳥の湖」と、
ボリショイのグリゴローヴィチ「白鳥の湖」悲劇版の歴史的初演の全幕とか、
こっちの方が振付力が段違いで見ごたえ十分。

(後者は、入手しやすかったザハロワ、ロジキン主演のブルーレイの全幕のより、演奏が乗れる。
昔のボリショイのテンポ、演奏で。
こういう演奏ので売り物の映像が欲しかったな。

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