懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

キャスティング

2021-04-14 01:43:08 | バレエ
来週4/20のボリショイ イン シネマ「椿姫」。
次週の感染状況次第だけど、現時点では行こうかなと考えて・・・・。

が、だんだん感染状況が広がり・・・・。(チケット買っておいて、当日行くか否か考えようと思った。)

さて、次週、どうなりますことやら。(難しいけど、今どきは、宣言解除になった直後にこういう上映企画を敢行した方がいいのかも(?))

【ボリショイ「椿姫」】
宣伝用の動画もあるし。これを見ると行きたくなったというか。

主演のスヴェトラーナ・ザハロワの麗しさが、役にとても合って見えた。

というか、歯に衣着せずに本音言うと、これを見てしまうと、私が今まで見てきたバレエ、ノイマイヤー版「椿姫」は、一体何だったのか?と思った位。
ザハロワ自身は、もっと若い頃に新国立劇場版の「椿姫」で初演者になってて、その時は非常に美しく見え、若いので根は純情な素直な女性に見えた。(ついでに相手役のマトヴィエンコも何となく憎めないアルマンで、今回のノイマイヤー版のアルマンとは若干印象が違って見えた。)

(ザハロワ比で言えば、新国立劇場の時の方がもしかしたらさらにきれいだったかもしれないけど、役作りとしては、今回の方が原作の「椿姫」の設定に近い?のかな。

ちょっととうが立った位の美人というのか。高級娼婦、ファッションリーダーで裏社交界の花で、ちやほやされたプライド高いNO.1の美女な感じとか、だから最初はアルマンのような若造なんか小馬鹿にしてあしらってる感じが堂に入ってる。

新国立劇場初演時のと、今回のと、それぞれ違う良さがある。)

ザハロワを観てしまうと・・・。私の見てきた他のマルグリット役は、ただ役をなぞって演じてただけみたいな。

本来、椿姫はとても美しく、金のある男たちを虜にしていて、そんなマルグリットを一目見て、若造のアルマンが夢中になってしまう。
最初、軽くあしらわれて一瞬腹を立てるが、それでもアルマンが夢中になった気持ちに変わりない。

そんなストーリーが、ザハロワの登場によって、とても説得力を帯びてきた。
キャスティングかくあるべし。

逆に、私が生舞台で見た椿姫たち、ネット動画で見た椿姫たちが、まがい物に思えてしまう。

本当は、こういう役は素が綺麗じゃないといけないのかも、と、ザハロワを観たら思ったが、それまではそこまで思ってなかった。

(ちなみに、このザハロワのマルグリットに対抗できるほど美しい椿姫役のバレリーナを一人、舞台写真で見た事はある。演技も名演だったと聞く。
その写真をUPできればなお良かったが、どこへしまったことやら。そのうち探せたらUPしたいけど…≪自信ない)

皆の衣装も(マルグリットのアクセまでも)とてもいい。

それと、自分が生で見たのはノイマイヤーの居たハンブルクバレエ団の公演だったと思うけど、

当たり前だけど、ボリショイの脇や群舞の方が基礎がしっかりしていて舞踊が全然いい。

先だって書いた、パリオペラ座とダンチェンコのブルメイステル版「白鳥の湖」の比較では、甲乙つけがたい魅力で、それぞれ良かったが。

パリオペラ座とボリショイは、基礎がしっかりしてる共通項があり、その魅力は雑に言えば一緒だが、ダンチェはその面ではパリオペラ座には譲っても、この版でどこにも負けない音楽と一体になったアンサンブルの力があって、第三幕の悪魔舞踊団シーンは他のバレエ団の追随を許さない。

その点、ハンブルクバレエの方は、本来、ボリショイよりもノイマイヤー版「椿姫」の本家のはずなんだけど・・・。

正直、踊りも演技も、ボリショイの舞台と比べると印象が薄い。3幕のグランドバレエを見た贅沢感では、同じ作品とは思えないほど、差がついて思えた。(素人の主観なので)ジジ・ハイヤットあたりの主演で見る事が出来れば、多少違ったのか、否か??)

ザハロワは、美貌もドレスの着こなしも踊りも演技も、頑張ってて好演なんだけど。

反面、ノイマイヤー版は、自分は評価しないなあ。
内容的にも、振付的にも、なに、この饒舌、って感じで。何かもたもたして見える演出で、昔はこれで良かったのかもしれないが、今見ると古臭いというか・・・。
もっと直球ストレートに純愛物語、悲恋物語として創造した方が良いと思った。

そんなこんなで、ザハロワのヒロインとボリショイの人々の踊り、演技はとても魅力があるが、マノンが出てきてヒロインが自己投影したりマノン役におびやかされたりがちょっと、わざとらしく作為的で、その部分の振付・演出は、自分はあまり好きじゃない感じ。
群舞とかの舞踊の振付は、ボリショイの人が踊ると映えるし、そこはそのままでいいと思うんだけど。

アルマンも・・・・。う~~~ん、自分が大人になりすぎてしまって、身の程知らずに見えてしまった。力がない若造なのに、椿姫に恋し、なるようになってて。
これが、新国立劇場版(今はもうやってないけど)の方は、主演のアルマン役、マトヴィエンコが、悪く見えず、後先考えない青年の情熱や恋人の裏切りと勘違いした時の失意とか、もっと共感しやすかった。

まだ父の影響下から抜け出せず、高級娼婦のマルグリットを本気で愛するには力が足りなさすぎるアルマン。

それにしても、マトヴィエンコの時と今回のとで、なぜここまで違って見える物なのか。

今回のアルマンは、底が浅い青年に見えてしまって共感できなかった。

今回のザハロワ主演の「椿姫」。大画面の映画館上映は魅力ある企画だけど、これのブルーレイ出てくれたら買うのに、と思った。

コロナ1年経過、

イベントに行くか否か、迷う時。










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原発処理水 海洋放出!?

2021-04-14 01:41:45 | Weblog

自分はこの先も、海産物買って食べてしまうと思う。産地逐一気にしてもいないし・・。
韓国と中国が抗議していて・・・。

そうなってくると、ますます心配。

誰だ自民に投票した人。



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