懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

愛の伝説

2015-08-03 02:22:42 | バレエ
バレエ「愛の伝説」。

ずっと、この話はよく分らない、と思ってた。
バレエは、愛こそすべて、みたいな終わり方の方が多いのに、この話は違う。

今年になって、公演の画像を複数見て、
ボリショイのザハロワ主演の最近のものでなく、マリインスキーでの上演の画像を見てから、何となく
「わかる」ような気がしてきた。

(同じ作品でも、ボリショイは現代的になってて、マリインスキーの「愛の伝説」の方は、もっと昔の雰囲気が、多少残ってる気がする。)

姉の女王バヌーと、妹姫シリン。二人の女性に愛される、宮廷画家のフェルハド。
彼は、妹のシリンと愛し合ったはずなのに。
最後の最後に、フェルハドは、シリンとの愛ではなく、人々のための治水工事に向かう道を選ぶ。

自分なりの分り方で良いんだと思うんだけど。
何となく、二人の女性に愛されて、複雑な葛藤を抱えて、それが、最後人々に「水を!水を!」って乞われて、
そちらの方が出口になる、っていったら簡単すぎるけど。
愛についての懊悩の果てに、人々の役に立つ事業に身をささげることが、出口になるって言うか。
って、自分の勝手な感想だから、そういう作品なのかどうかは知らないけど。

自分が若かった時、愛がすべてと思ってた時期は、私には、この話はよく分らなかった。
公演を観に行ったら、この感想がまた、多少変わるだろうか。それも一興。

見た最初から、雷に打たれたように啓示を受けるアートもあれば、時間を経て人生経験を経由して、段階的にわかっていくこともあるんだと思う。


公演って、やっぱ行っといた方がいいんだ。

そんなわけで、一応、11月のマリインスキーバレエ「愛の伝説」公演は、行くつもり。

主催者HP見たら、サマーキャンペーンってのをやっていた。

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