想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

匂います

2008-06-21 14:04:47 | Weblog
 
    芳香剤は生活必需品のようである。
    ペット臭、タバコ臭、湿気(カビ)臭、腐敗(生ゴミね)臭、
    他にもいろいろと生活空間に漂う臭い。
    それらを覆い隠すための芳香剤。
    さらに最近は消臭剤へシフトしてきて、シュシュっと
    ひと吹きで臭いを消すのが流行のようだ。
    加えて、空気清浄機という埃を吸い込む箱も勢い売れて
    それに消臭機能がついている。

    臭いといえば、加齢臭という言葉がある。
    あれ、いやだねえ、なんだか。
    言葉がいやなのである。
    いやな感じで使われると言葉の持つ意味は
    淡々と受け取れない。いやな感じを含んで言えば、言葉その
    ものの客観的な意味から飛躍して伝播するからね。

    どこを嫌がっているかというと、なんだか差別用語みたいで
    いやなのである。
    体臭と食事は密接な関係があるわけなので、米を主食としてきた
    日本人と肉を食らう西洋人の臭いの差は歴然としている。
    いつから臭いがそんなに気になるようになったのか?
    高度経済成長も過去の話、いまや流行は粗食だっつうに
    焼肉食べすぎですか。そんな~、急には体質変わらないよ。

    加齢臭というのはあってあたりまえ。体臭が病的なものは
    治療すればよし、である。原因がなければ臭いはしない。
    むしろ臭いが病気を知らせてくれることもあるからね。
    (だから飼い犬は主人の病気にいち早く気づくのです)

    発酵食品が大好き日本人なのに、加齢+臭い、を嫌う。
    これは矛盾だなあ。加齢しないと発酵しませんから!

    体臭を嫌う文化、臭いを消しつくす文化というのは
    薄っぺらではないか。(男の背中論であの方が薄っぺらい顔に
    ダメ出しを思い切りしたのが気持ちよかったのでマネね)。

    ブルガリが銀座にあるタワービルにショップとオフィスを
    構えたそうだが、シェア比率でいえば日本は最高顧客。
    銀座に進出しても採算合うんだそうだ。
    イタリアン・ブランドのパフュームやフレグランスを
    なぜ日本人が必要とするか。しないよ、ほんとうは。
    体臭など彼ら(西洋人)に比べればないも同然。
    必要ではないが、買う。
    時計やジュエリーと一緒に買いまくる。
    日本人、そして最近は中国人も。
    ほとんどバカ、いや失礼、教養のない金の使い方である。 
   
    ばらの香りが部屋じゅうに満ちてきて、
    空気清浄機は今日は停止。
    センサーがにおいを感知して作動する。
    有害でいやな臭いか、リラックスするこのうえない美い香りかの
    判別を知能のない機械に求めるのは無理だから。
    

        
     ロイヤル・サンセット、夕陽色…
     ベイビー、見つめていても、まだ開かないよん。
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