想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

たりないのは愛 in yoyogi7.16

2012-07-18 13:45:53 | Weblog
「でんきはたりてる、たりないのは愛」と胸にぜっけん。背中
にはNO NUKES どこの記者さんかな? こっち向いての声
が届いたようだ。カメラマンを撮るの図。

7.16代々木サッカー場のメインステージ前に報道陣が詰め
かけ向かって右手にカメラマンが陣取った。後方に座って
いる集会参加者の高い壁になってしまっていた。
参加者は黙っていなかった。
口ぐちに、怒号を飛ばした。

「報道しないくせにひっこめ」
「そこに立つな」「撮ったら下がれ」「見えないだろ」
「邪魔すんな」「いばってんじゃねーよ」「ひっこめ」
「役立たず、壁になんなよ、どけよー」
もっとヒドイ言葉も飛び交っていた。
一人のお父さんが立ち上がり、背を向けているカメラマンの肩を
叩いて何か言ったが、振り返りもしない。それに怒って二人目
も行こうとしていた。

主催者がアナウンスするまで報道陣は壁を崩そうとはしな
かった。自分だけは残ろうとするからだろう。
他の取材場所ではそれは当たり前のことで、我さきに陣取り
しないといい写真は撮れない。勝手知ったるのふるまいに、
人々はおとなしくはしていなかった。

そうこうして諍いの後、取材陣の波が少し納まったあと、ひとり
ふたりとまた戻ってきた。
そして、冒頭のぜっけんのカメラマン。他の人もメッセージの
ついたシャツなど着ている。装いを変えて表れ、仲間ですよと
いうことだろうか。
人々は今度は誰も何も言わなかった。

どけよ、の声に腕に巻いた○○放と書いた腕章を指さしてみせ
ても人々は黙らなかったが、愛がたりないには笑いが起きて
いた。指さし、あれ、あれ、あれみて、と言いクスクスと笑っていた。
ナイス、と叫んでいた。

深い悲しみが底をつきぬけ、激しい怒りになって表れていた。
この場所で人々が受入れられるのは、同じ気持ち、同じ目的
同じ意志を明らかにいている相手だけだった。





その意志が広い代々木公園を埋め尽くし、参加者17万人と
主催者から発表された。10万人集会と銘打って大きく上回り
喜びの声があがった。
夕刻のニュースでは6万とか7万とか、17万と正しく伝えた
ところはわずかで、マスコミの報道はこれまで通り正確には
ほど遠いものであったようだが。
最たるものがNHK、すぐそばで見え、聞こえていたはずだ。


(会場を見下ろしているように見えたNHK、権力の象徴のよう)

帰れ、どけ、と言われてもしかたのないことだ。
フリーランスのカメラマンや記者たちがいなかったら、日本中で
起きている激しい怒りの意思表示はそこにいない人には
伝わらない。それは恐ろしいことだ。
知らない、知らされない、隠ぺいが原発をここまで推し進めて
きたことを忘れてはならない。

金銭という見返り抜きに、圧力に屈せずに、走り回って伝えて
下さるジャーナリストに心から敬意を表したい。












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