想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

ボチボチです、勉強です

2011-02-17 17:17:31 | 

具合はボチボチでんねんって、大阪か!いやここは風の谷じゃ~。
友人はインフルエンザだったとメールしてきたし、知り合いはほぼ中年
ばかりなので元気に盛り上がる話はあまりないね、ここんとこ。

そんな中、カメカメとうさこが勝手に呼ばわって書いてきた源宗先生の
講演会のビデオを観た方から礼状が届いた。こっちは盛り上がってた。
なんで今頃気づいたんだろ、ってなうれしいのと悔しいのとでも嬉しい
のがちょっと多め、元気いっぱいの感謝の言葉が綴られていた。
わかるような気もする。

もっと早くまじめに勉強すりゃよかった、そう思うんだよなあ…。
気づくと。理解できておもしろくなると、脳みそががぜん活発になるし
それプラス、魂的な喜びも加わるからそりゃあ盛り上がるよなあ。

よかったです、アーカイブスをこれから学ぶ人に役立ててもらえれば
あの頃(レクチャーマラソンという連続講演会のイベント)大変な思いを
してみんなで取り組んだ甲斐があったというもので。

何かやりたくても一人ではできない、志を同じくする人が集まっても
船頭ばかりでは船、山に登る。
和して同ぜずでいかねばならないわけで。
取組そのものが学ぶ機会になったことは確かだけど、目的は旧事本紀を
学ぶことを広めようと源宗先生に講義していただいたのだった。
先生もお忙しい中を長い間おつきあいいただいて申し訳なかった。

その有志の仲間、わたしたちはその目的を果たしてはいない。
道なかば、自分たちも未熟で歳ばかり取っているのであるね。
集英社が創業80周年記念に戦争×文学(コレクション戦争と文学)
全20巻を刊行するようで、その目録を眺めつつ、ゴーゴーと音立てて
時が流れていく気がした。全20巻、日清日露戦争から9.11以後まで
ヒロシマ・ナガサキを含んで、前線も銃後も語る文学者たちの声。
目録だけでいっぱいいっぱいになりそうだけど、ぜひ読もうと思う。

そして我が本題の旧事本紀はもっと壮大であることを思い起こさずには
いられない。ゴーゴーと鳴る「時の風」どころではなく地響きとともに
存在すらもっていかれそうな気がする。そもそも消えてないものを形に
してうちたてようとしているのだから。

旧事紀(くじき、旧事本紀大成経の略称)には神道仏教儒教の三つの
法が縦横に出てくるので素養がなければ読めない、そこがネックで
一般の人に読んでよと言っても無理な難題ふっかけているようなもので
ある。そこんとこを源宗先生がかみくだいて今必要なこととして話して
下さる。そうして興味を抱いた人が、そうかそうだったのか(どこかで聞いたな?)
と自ら図書館や本屋で仏教入門書でも探すようになる。

ただ素直に読んだらだめである、ダメ出しするために読むべき、そこが
ポイントで入門書にダメ出し、それでいい。
かならずや疑問が出てくるし、ぜんぜん言ってることがわからなーいと
いうのでいいのである。
わかるように書いてあるものは少ないし、わかってしまうものほど怪しい。
あっさりとわかりやすく結論づけている仏教書など、そもそも仏教をナメ
とるのか、ということだ。そこにあるのは、疑問の提示である。

なんにも考えずに生きてきた人が考えざるをえない状況にあることを
教えてくれる。仏陀、お釈迦様の命題はシンプルで、生老病苦、これ如何に。
これに答えがあろうはずがない。(ないけど、ある)
当然、直面してからバタバタとする人の方が多いので、そこにつけこむ
神仏の商売にだまされたりするのである。
だまされまいと、神仏にそっぽ向いているのに、困ると神仏を探す。
それではあまりにも情けない。保険屋のCMが増えて当然である。

生きることを根底から考えて知る、それはなんとかレッスンとかいう
今はやりの習いごとをするより、よほど身になると思う。
でも、なんとかレッスンがあんなに人気なのはなぜなんだろうか。
そういううさこも青山でパンとデザートの教室のチラシをもらい、ふむふむ
とスケジュールを眺めたりもしてたのだが。

直接的に実用的にためになること以外のことが教養である。
習い覚えたら金に代えられると妄想を誘う類のレッスン、目先の楽しみで
終わるのが大方だがそれも楽しみならいい、でも自分という存在について
の答えにはならない。本当に欲しい成果はあるだろうか。
何かに没頭して不安が消えたと思うのは一時的な気休めなんだが。

疑問を抱くために本を手に取り、ダメ出ししたらその疑問を持って
学びはじめるといい。
始めればそこに根底からひっくり返されてしまう答えがある。
それに馴染むのには努力がいるが、その努力相応、それ以上の結果は
上の写真、のほほん顔の親分が証明しているのである。
いやなに、そんなものなんの保証になるものか…、そうお疑いもごもっとも
であるが。


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