想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

憲法の美文にふるえる〜

2016-09-02 23:37:33 | Weblog
(親子なんですよ、あたい達)

毎日、お暑うございます。
森は台風一過、山桜の葉がぽつぽつ
色づき始めています。


(さ、お散歩いきまひょ)

先の参院選が自民勝利で終わり、改憲を
是が非でもやらねばならぬ的な論調を
メディアがそのまま垂れ流し、人々が
それを聞き慣れ、あ、そういうことね
と受け流してしまうようになるのが
一番恐いことなんだけど。
戦前は、そんなふうにして戦争へと
ひた走り、ぶっ壊れていったわけで
ありますが…。

もちろん、いつか来た道をまた歩もう
としているぞ、と警鐘を鳴らす人々も
いるけれどマスメディアには少ない。

愛読している日々の新聞の8/31号、
「米倉明さんのはなし」は憲法学者の
米倉氏の誰にでもわかるやさしい講座
である。要点を諄諄と説くように
話されていてとても役に立つ。
今号は9条について考えよう(5)
ご紹介したい。
日々の新聞は月2回


(へいわへいわ、ねこのみち〜)

9条は「軍隊不保持を定めている」
条文は「日本国民は正義と秩序を基調
とする国際平和を誠実に希求し、国権
の発動たる戦争と、武力による威嚇又
は武力の行使は、国際紛争を解決する
手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍
その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。」


米倉先生の話は、わが国が法治国家
であるという前提、そして解釈論の
意味、注意点が説かれています。

・絶対平和主義が現行憲法によって
許されている。
・9条の文理解釈からは軍隊不保持
他方、9条以外の憲法条文には軍隊
はまったく現れない。これは論理の
一貫性が見られる正しい条文。


そして、結論として
「以上みました論理解釈、比較法に
より、9条は名目目的のいかんを
問わず、軍隊不保持を定めている
ということになれば、わが憲法上、
徴兵制・志願兵制は認められるか
どうかを論ずることはナンセンス
になります。これらの両制度とも
軍隊保持を前提にしているのに、
軍隊保持が憲法上認められないと
なると、両制度について論じてみ
ても無駄に終わるからです。」

現在すでに憲法はなし崩しにされ
国会の多数決によって、条文の
言葉が無力化されていることも
講義からわかり(安保法制然り)
ひしと再認識されて焦りますねえ、
焦りますよおおお。

自民党改憲案をツイッターで紹介
している@kenpouhikaku さんのは
イラスト付き説明ですよ。
9条改憲を狡猾にオブラートに包み
その他の条文をずるずると変えたり
削除したりして、現行憲法を骨格
ごと破壊している自民党案。
これが通れば法治国家から独裁国家
へと堕落しますけんね。

つまるところ、憲法とは人の生き方が
公に定められるもの。だから、無関心
というわけにはいかないわけで、
(いやオイラはアナーキストだかんな、
と思ってる人も逃れられないねえ)
意識しない人も実は憲法の下に
安全が保障されているということ、
ありがたや〜なわけです。

しかしながら戦後、長く長く続く自民党
政権下では政府の違法行為と闘っている
人もいるわけです。
闘えるのは憲法があるから。
なかったら即、死か死んだように生きる
しかない。
金も力もない普通の平和に生きたい人
が闘うための武器は憲法です。

自民党案で全削除されている97条の
「基本的人権」が今なかったとしたら…
突然お上の命令で拘束されたり土地や
財産を没収され奪われたり仕事を失くし
たりが日常に起きても不思議ではなく
なるわけで…
今現に起きてるとこあるし…
それが我が身にふりかかるとなると
恐ろしい。想像できないなら高江へ
行くといい。福島浜通りの無人町を歩く
といい。
かつてあった生活ができなくなった
現実がそこにある。

97条「この憲法が日本国民に保障する
基本的人権は、人類の多年にわたる
自由獲得の努力の成果であって、これら
の権利は、過去幾多の試練に堪え、現在
及び将来の国民に対し、侵すことの
できない永久の権利として信託された
ものである。」

この素晴らしい文章の日本国憲法は
生きることの土台を支えるもので、
国民主権と同時に絶対に失くしては
ならないものなんだが。
うかうかしてて、北朝鮮みたいになる
としたらどうううう?
シリアみたいになるとしたら…


この秋は憲法のおべんきょ〜〜〜
あちきは日々、古代憲法漬けですが
これまた現行憲法並みに良いのです。
大昔の人は立派でした、と過去形なのが
悲しくもあり、それがあったこと自体
嬉しくもあり〜の複雑な心境で行ったり
来たり。だからこそ古代憲法の現代版、
現行憲法を過去形にして失くしたくないと
強く思うのであります。
皆さんと共に死守せねばと。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 複雑な夏です | トップ | ファミレスですか »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。