想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

めんどくさいほうが、いい

2010-04-25 14:33:06 | Weblog
遠くにのぞむは冬の顔を残したままだ。
登るにさほど険しく高く人を寄せつけないというほどの高さ
でもない…、ように見えて実は険しい頂上付近。



枝木を積んで整理した真上から落ちてきて、まるで
そこに置いたようにあった松の大枝。でも切り口を
見れば風のしわざとわかる。
そばに赤松の古木があって、一昨日の風で折れたらしい。

風にしなる細い枝は折れないが、しっかりとした堅い松は
いつかこうして折れ、あの松の独特の形状になるのだな。

人は高いところへ眼がいき、このごろ上ばかりしか見ない
から「「ひらめ」とあだ名された某ますぞえ議員などいるが
かの人に限らず凡人ほど上ばかり見ている。
裾野をよく歩き、活路を自ら開き、頂上へいたるのに地道に
我慢し、目配りのできる者は少ない。

人には寿命がある。寿命を天寿などと今の人は思わないから、
歳若いときには怠け驕り、還暦前後すると時を焦り目先しか
見なくなる。
醜く歳を重ねると、老害などと言われかねない。
長い歳月を生きながらえてきた甲斐もなくなる位、浅知恵の
狭量視野狭窄に気づかない。
そういう人は祈ることを知らないのだろう。


(番犬と野良猫共存、時をかけて譲り合う仲となりまして)

若いとき苦しむ者は、苦悩から力を蓄える。
苦悩から知恵をさずかるのだから、シンプル・イズ・ベスト
などとほざかずに、めんどくさいことに首をつっこんで
かき回して振り回されたりしてきたほうがいいんじゃないか。

舗装された登山道路など歩いても山登りとは言わないように。
ツィッターでつぶやいてもフォローしてもらっても、それで
独りでなくなったわけでもないのだし。
簡単を創りだすのは難しいが簡単を使うのはやさしいのだし。

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山道の桜

2010-04-25 00:19:57 | Weblog

森の家へ向かう途中に桜とおぼしき大きな木があった。
毎年見ているはずなのに、今年初めて気づいた。
このあたりのことはよく知っているはずなのに、毎年何か
発見しては驚く。楽しい驚きである。

山桜とは種類が異なるようで、花の色が濃い。
バランスよく広がり伸びた枝が桜の木らしい形を作って
いるけど、ここいらでこの形を保つのは難しいんだが。

昨日も一日じゅう風がうなっていたし、雪を含んだ小雨が降って
陽がさしていても小雪がぱらついていた。
上空の風が強いのは高いところにある枝がしなっているからわかる。

山の中で見物客もいないところに咲いている花、誰に見られるでも
なく咲いている。
無節操に生い茂っている篠竹に阻まれ近づくこともできないので
二十メートルくらい離れたところから眺めている。

はて、桜だよなあ……、しばらく眺めて気が済んだ。
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