Min Dagbok

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『スペント・シフト <希望>をもたらす消費』

2012-02-06 | Min Blog
しばらく前に日経新聞が「C世代」の特集記事を掲載していた。

「コンピュータ(Computer)を傍らに育ち、
 ネットで知人とつながり(Connected)、
 コミュニティ(Community)を重視する。
 変化(Change)をいとわず、
 自分流を編み出す(Create)世代」だそう。

それと通じるようなところもある、
アメリカの動きをまとめた「スペンド・シフト」を読んだ。

「スペンド・シフト」とは、消費行動の転換、のこと。
不況に苦しむアメリカのあちこちで、人々が
「希望をもたらす消費」に転換しつつあることが
様々な事例をもとに紹介されていて、面白かった。

ジョン・ガーズマ,マイケル・ダントニオ
プレジデント社
発売日:2011-07-20


大不況に入る前から、
環境にしなやかに順応できるつましい生き方を目指して、
モノ重視ではなく、実質重視で、
協力しながら、新たな選択肢を見つけようという
姿勢になっている人が増えている、そう。

以下、自分用の備忘録をかねて・・・

個人的に!!と思ったのは、
「第3章 支出を伴わないステータスシンボル」の、
Zipcarというカーシェアリング会社を創設した
ロビン・チェースという52歳の女性。

今は、世界中を飛び回って企業や非営利組織に
コンサルティングを行いながら、見聞きしたことや
発見をもとに、休みなくアイディアを練っている。

いいなぁ、そんな50代を私も過ごしたい(笑)


「第4章 ソーシャルメディアという方法」で、
地元の仲間づくりも大きく変わり始めている、というのも納得。
「旬を過ぎた多くの旧来組織に頼らず、費用もほとんどかけずに」
仲間を見つけて、つながって、活動を広めていくことができる。
(Jumoという新しいサービスも気になるなぁ。)

 ソーシャル・ネットワーキングの基本条件 (p186)
 ・コミュニティの管理者がはっきり決まっている
 ・メンバーどうしの情報や意見の交換を可能にする
 ・理想をあくまでも追求する


「第6章 失われた信頼を取り戻す」では、
ザッポスという会社では、従業員と1年かけて完成させたという
自社のCore Valueが素敵。

 ・驚きのサービスを提供しよう
 ・変革を受け入れ推進しよう
 ・楽しいことをして、少しばかり変わり者でいよう
 ・冒険心と創造性を発揮し、広い心を持とう
 ・成長と学びを追求しよう
 ・コミュニケーションをとおして率直で打ち解けた関係を築こう
 ・前向きなチーム、そして連帯感を育もう
 ・わずかなもので大きな成果を生もう
 ・情熱と鉄のような意志を持とう
 ・謙虚でいよう

この会社は、顧客サービスを第1に据える決心をして
顧客と信頼関係を育む人材を育てることに
採用と研修の主眼を置いている。鍵は、従業員が
「信頼されている」と感じて安心する環境を設けること。


「第8章 生活を豊かにするイノベーション」で紹介されてた
ライフログサービス「daytum.com」も使ってみたい。
自分は時間や労力をどう費やしているのか、
好きなように設定した内容で数値を入力・蓄積して、
その結果をグラフで見ることができるそう。
(何に使えるかは考え中)