Min Dagbok

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『自然はそんなにヤワじゃない』

2009-10-16 | Min Blog
生物多様性に関する、いろんな知見を
吸収してみたいと思って読んだ本。

・サケの放流は生態系を変える
・トキが稀少なカエルを食べている
・捕鯨を禁止すると漁獲量に影響が出る
・殺虫剤が生物多様性を高めることもある
・汚れた水の方が多様性は高い
・ビルや道路も多様性に貢献
・温暖化で増える生物もいる
・水田や里山は多様性を高めない

などなど、「え~、ほんとに!?」と
びっくりしてしまうことが、
科学的に説明されていて、
「なるほど~、そういうこともあるのか。」
と納得してしまった。

生物多様性によかれと思ってやることが
必ずしも、よい影響を及ぼせるかは分からない、
ということは、これまでいろんな話を聞いたり、
事例を調べてみたりして分かってきたけれど。

普通の人には(=研究者じゃない人には)
思いがけない事実がいろいろ世の中には
潜んでいると思うと、なかなか難しいなぁ。


生物多様性とは関係なく面白いと思ったのが、
「競争に強いものはストレスに弱い」という事実。

動物プランクトン間の競争関係を整理してみると、
大型種ほど競争に強い傾向があることが分かった一方で、
殺虫剤というストレスに対しては、
大型種ほど弱く、小型種ほど強い傾向があったそう。
競争にもストレスにも強い種がいたら、
その種はオールマイティな種であり、
どんな環境でもその種が優占することになる。

それぞれの種に最適な環境、優勢になれる環境
っていうのがある、というのは
人間の競争社会にもいえるのか?


詳しい話が気になる方は、ぜひ読んでみてください~。