先日(10月12日)に見たバレエ「オネーギン」が大変に気に入って、ググっているうちに、ちょっと贔屓にしているSteven McRae(Lensky)らがキャストに入っている回もあることを知る。公演最終日の今日、突然約束が反故になってしまい、また一列目のチケットが手に入ったので行ってみた。
相変わらず美しいお顔のSteven。ちょっと女性的すぎるかもしれないけれど-宝塚の「男装の麗人」といった風。バレエ自体は、前回観たとき(吉田さんとの「くるみ割り人形」だったか)より、今ひとつ調子が良くなかったような。でも、とてもやさしい感じがにじみ出ていて、素敵。最後の挨拶の際のTakadaさんを扱う仕草も、極めて紳士的。
前回はオネーギン役のThiago Soaresが圧倒的に上手かったように感じたが、今回は突出するキャストは居なかったが、粒ぞろいな感じ(Onegin: Johan Kobborg、Titiana: Mara Galeazzi、Olga: Akane Takeda)。
第3幕目は、前回の方が圧倒的に印象的だった。最後の手紙を破る場面の恐ろしさと美しさは今でも心に残っている。何が違ったのだろうか。バレエも、踊りもさることながら、「演技力」のようなものが要求されるのだろうか。
こうやって、同じ演目をキャスト違いで観るなんて、相当危険な道に足を踏み入れてしまったような気がする。
とても充実した内容のブログですね。
在欧で、浴びるように
舞台通いしてらっしゃる毎日、羨ましいです。
御サイトは何度か拝見させて頂いたのですが。
バレエ関係の記述を拝見して
つい、お邪魔したくなってしまいました。
特に、今月18日の記事です!
La Valse、Invitus Invitam、Winter Dreams・・・と
お話を読み進めて行って、ラスト演目のTheme and Variations!
か・・・帰られたのですか?なんて、勿体無い・・・!(TT)
個人的な話で恐縮ですが、私、この作品「テーマとバリエーション」が大好きなんです!
御大・バランシン振付作品の中で、ここ10年来ほど、
特に惹かれている作品です。
バランシンのルーツ、ロシア・バレエに対する愛とグランド・バレエへの憧憬が詰まっていて・・・。
この作品を見てから、チャイコの組曲3番に対して、
バレエ使用音楽の中では、特別な想いを感じるようになった次第です。
日本では、国内バレエ団も来日バレエ団も
本当に時たましか取り上げてくれない為、
結構貴重な上演になると思います。
(著作権関係で、バランシン財団が、お膝元のNYCBを例外として上演やメディア規制に厳しいという点も理由にありますが)
ロイヤルの来日でも、こちらではバランシンは殆ど取り上げてくれません。
Que ma vieさんのように現地であれば、また機会はあるでしょうけども・・・。
(2週間、同プロを組んでくれるなんて、ああ・・・)
つい気持ちが昂ぶってしまい、失礼しました。
記述を拝見して、今回公演の関連ページを幾つか覗いてみたんですが「Winter Dreams」は、18日はヌニエス&アコスタが務めてたんですね。
ヌニエス、来日公演で何度か見ましたが、とてもチャーミングで親しみの持てる感じで好きです。(ティアゴの奥さんですね^^)
「WINTER ・・・三人姉妹」は、私は、割と好きな作品です。
ただ、今のヌニエスには演劇的要素の強い作品より、古典バレエのほうが合っているかもしれません。
「テーマと・・・」は、18日キャストはタマロ・ロホだったんですね。
ロホは、逆に個性もルックスも演劇的なものに似合ってると思うので
この日程では、ヌニエスと演目キャストを逆にしたほうが
良かったのではないか、と感じました。
初めての書き込みで、ちょっと余計な事を
語ったかもしれませんが・・・。(長くなり、すみません)
(申し遅れましたが、クラシック関係では、ツィメルマンとジャン・ギアン・ケラス、カプソン兄弟、チョン・ミョンフン氏等が好きです)
ともあれ、Que ma vieさんは
本当に人生をエンジョイされていますね。
今後も、こちらのアップ内容を楽しみにしています。
(ご迷惑で無ければ、また立ち寄らせて頂きたいと思います)
詳細な、また暖かなコメントありがとう存じます。
お読みいただいてご理解いただいている通り、バレエに関してはずぶの素人、鑑賞歴も約1年(昨年11月の「お付き合い」ROHが初バレエ。数ヶ月前にオペラで知り合ったROH友達がバレエもシリーズチケットを購入していた関係で今期少しまとめて鑑賞した)程度でお恥ずかしい限りです。詳しいご説明に、何故あの日(18日)あそこで席を立ってしまったのか、反省いたしました。
今日の最終日チケットが出ておりましたが、残念ながらアンスネスのPfでブラームスのPf協奏曲第2番、ベートーベンSym第3番(マーラー編曲、EU初演)とぶつかってしまい、悩んだ末現有のチケットを優先することといたしました。
音楽も素人ですが、素人なりの物言いをさせていただければ、本当に優れた演奏や演技は素人にも「伝わる」ということ。玄人の仕事はそこに適切な言葉を与え何故それが優れているのか誰にでも分かりやすく解説/説明すること、と思って、このBlogでは素人の気安さで好き勝手に感想を垂れ流しております。
Londonは仰るとおり、芸術を味わう上ではBest of the worldといってよいほどの素晴らしい環境を持っています。特に入場料の安さは特筆に値します(除くオペラ)-ご存知の通り、美術館など無料が基本です。
これからも、是非お立ち寄りいただき、またバレエ、音楽いろいろとご教示いただけますと幸いに存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。